森田のツッコミも武器
「皆さんせっかく来ていただきましたが
これから玲二さんと私で大切なお話が
ありますので…お引き取りください。」
そう言った御堂の顔は、イライラしていた。
森田が、
「御堂さんさ、俺達おまえに呼ばれてねぇわ!
玲二迎えに来たんだよ、だからお前がさっさとかえってくんない?」
と言った。
「帰るのはあなた達ですよ! 今玲二さんは
大切な時間なんです」
と言った御堂の顔は目が吊り上がり
ますます口が裂けている。
「うわぁーブスぅ、しかもキモッ」と森田
『いやだぁ、本当にブスね。』
みぃはみぃで辛辣な事を言う。
大志は
みぃ、森田に似てきたななんて思っていたら、
いきなり、吹っ飛ばされた。
地面にザァーと転がった大志。
森田がキレる。
「ゲンサン! ちょいだしモードで
俺達に武器だして!!なんでもいい!早く!!」
ゲンサン頷く。
「ちょいだしモードオン!!」
ポンポン!
ゲンサンが
「はい出た! どうぞ」と、出てきた武器を
森田に渡し、次に転がっている大志に渡した。
森田は絶句した。
「おいぃぃー!こんのくっそジジイぃぃ!
木の棒じゃねえか!これっ!」
大志は起き上がり、
「うわぁ、RPGの初期装備だわこれ…」
なんて言ってる間に、また御堂が
大志目掛けて突っ込んでくる。
「ぐわっ」御堂がよろける。
森田が棒をバットのように持ち、
御堂の脇腹を見事なフォームで打ったのだ。
森田が笑う
「元野球少年舐めんな! おいブス、
次はホームラン飛ばしてやるわ!」
御堂の目に怒りが滲む。
だが、目線が玲二に向いた。
玲二が、目を開けた。
大志はゾッとした。
玲二は
目が赤黒く光り、背中にはゲンサンの半分位の大きさの黒い翼を広げて、立っている
「玲二?」大志の声かけに、玲二は反応しない。
大志は続ける
「玲二、おまえ裸足でなにやってんだよ、
なぁ、ゲンサン、ちょいだしモードで
玲二の靴、出してよ。これじゃあ帰れないだろ」
森田が叫ぶ
「しっかりしろ!大志!!」
ゲンサンも
「大志!!今、ここに、何しにきた?」と優しく言った。
何しに来た?
玲二を、なんとかしに来たんだよな。
しっかりしなきゃいけない。
そうだ。わかった。わかったよ
「ゲンサン!森田!! ごめん!! 俺、
玲二を取り戻しに来てるんだ!!」
大志は、棒を握り直した。
森田が、御堂を睨む。
みぃが毛を逆立て、爪と牙を伸ばす。
ゲンサンは…まだ特に何もしていない。
よし、本番開始だ!




