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レクイエムはまだ捧げない  作者: コラソン


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ゲンサンが挑むリベンジ



大志と森田と一緒に

空を飛行するゲンサンは

高瀬の家の屋根が見えてきたので

「視界確保モードオン!!」

と唱えた。


羽根の中からでも周りが見えるようになった。


ゲンサンが大きな声で

「あの向こうに見える山、あそこに行くからのー!!」


「うっわー不気味な山だな。みぃ、大丈夫か?」


『うん。大丈夫だよ。てっちゃん、いつもみぃを抱っこしてくれてありがとう。』


…。そういえば、いつもみぃを抱っこしてるな

みぃは野良猫やめて、森田の家に住めばいい。


『それから、誤解しないでね。あの山は普段キレイなの。』


普段の山が想像できない位

不気味な山。



「ゲンサン!あの山に、玲二がいるのかい?」


「うん。玲二さんがあの山にいるのは間違いない。大志とてっちゃん、お二人さん、

行きたくなかったら…」


ゲンサンの言葉を遮って、

「行くって!なぁ大志?」と森田が声をはりあげる。


大志も

「今ここで帰れなんて言ったら、ゲンサンとは

絶交だかんな!!」と叫ぶ。


あんな気味の悪い山に、玲二がいるとしたら

心配で仕方なかった。


「ほう、よかったわ~ワシ、あの山嫌いでの。

大志とてっちゃんが居なかったら…めんたる

もたんでの。」

とゲンサンが言う。


森田も気付いて

「そういえば、昔なべさんがいなくなった場所って…あの山か!」


大志は

「今日ゲンサンには俺達が付いてるんだから

レクイエムなんか歌うなよ!」


「そうだよ!俺達の前から消えていいのは

悪魔だけ!ゲンサン、わかった?」

森田も叫ぶ。


「ワシ、まだ大志とてっちゃんと遊びたい。」



大志も、森田も

ゲンサンを失いたくない。


負ける気なんて、さらさらねぇよ。

ゲンサンだって、ナベさんと豆吉を失った

悔しさがあるんだ。


こっちは、玲二と何年付き合ってると

思ってんだよ。

悪魔だか何だか知らねぇけど、


ぶっ飛ばしてやるからな!


大志がそんな事を思ってる間に

山のふもとに着いた。


「ん?おかしいなぁ。悪魔の雰囲気はあるんだけど、コウモリもいないなぁ。」

ゲンサンが、考えこむ。


みぃが

『ゲンサン、玲二さんはまだ完全に悪魔に

なってないから、結界も張れないし、

コウモリも呼べないんじゃないかな?』

と分析した。


「ああ、なるほど。じゃ急いで頂上いくかの。」


再びゲンサンは羽根を広げて

大志達をくるんだ。


頂上には、真新しい旗が地面に刺さっていた

G大山岳部!頂上制覇!!


森田が「歩いて登れるのに、頂上制覇って

何だよ!」とボソボソいったが、


暗闇の中、

旗の前に、玲二がいた。

座ったまま、眠っているようだ。


後ろから、「あぁ、これは皆さん。」

と、誰かの声がする。


振り向くと、そこには

御堂仁がいた。


「おまえ、誰だよ」

森田の低い声が、山頂に響いた。


「玲二くんの、友人の御堂仁です。」

そう名乗り、裂けそうな位口を開けて

にやけている人物。


大志が

「コイツだなぁ、玲二を変にしたのは。」


森田も「間違いねぇだろ、きもちわりぃし。」


みぃがシャー!!と牙を出し全身の毛を逆立てる。


ゲンサンは

「ワシのリベンジだからの!さぁ、始めよう!」

と力を込めた。



玲二。俺たちと一緒に帰るんだ。

絶対に


大志はゲンサンに

「帰ったら、お好み焼きたべような!!

御堂は、ぶったおす!!」


さぁ、決戦開始!







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