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レクイエムはまだ捧げない  作者: コラソン


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4/60

大人の悩みと、老人の悩み


土曜夜19時すぎ。

俺と森田は、律儀に源次郎宅にいた。

野良猫みぃと一緒に俺達を待っていた。


昨日森田と

電話もSNSも拒否するか?とか

何も言わず、スルー、とか

案を出したが、

いかんせん、相手は後期高齢者のジジイだ。

しかも、天使だ。

後々、死んで化けて出てきたら素直に怖い。


「で、ゲンサン、俺達何するんだよ」


ゲンサンが、「みぃ、話してやってくれ

ワシ、説明面倒くさくての。」


みぃが話を始めた。

直接、俺達の頭の中に声が入る感じで。


すかさず、俺達は怯えて抱き合う。

怖い怖い!え?怖い

となるのは当然だろう。


『びっくりさせちゃったね、ごめんなさい

でも、聞いてくれる?大切な話なの』

みぃの言葉に

うんうんと、高速で頷く。

だって、気味悪いんだよ!!


みぃから説明された内容は


ある1人の男が、今、色々悩みを抱えている。

自身の子供の事、仕事の事。

特に子供の事。子供は問題を抱えている。

できるだけ、早く解決したい。

何故なら。

「あの子、放っておいたら命まではいかなくとも、日常生活がままならなくなる」

とゲンサンは言ってため息をついた。


森田が

「その男の情報は?」

と聞いた。

ゲンサンは、手の平から1枚、

紙のような…和紙が近いか。

それを、フワッと出した。


ひぇぇとなったが、怯えている暇はない。

夜は短いんだ。日が昇る前には

帰りたいのだ。


手のひらから出た紙に記されていたのは


◎氏名 高瀬 透

◎年齢 35才

◎家族構成

妻 千尋 35才

長女 凛 8才


俺と森田は顔を見合わせた。

間違いなければ

高瀬 透は

俺達高校時代のバンドメンバーの

ベース担当だった男だ。


どうしたんだよ、高瀬…。


俺と森田はとにかく

この高瀬透という男の顔を確認しなければ

いけない。


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