天使のサポート
あれから…源次郎、ゲンサンから
の音沙汰はなく、
1週間がたったころ、少し残業して、
退勤をし会社からでたら、森田から着信がはいった。
「今日金曜だろ?大志、これから飯でも行かないか。」
独身で彼女もいないから暇な俺。
二つ返事でオーケーした。
いつもの居酒屋で待ち合わせ。
店の看板に『異空間』の店名。
異世界とか、転生とか臭う名前だが
別に普通の居酒屋だ。
店内へ入り
小上がりまで行くと、森田がいた。
さっそく、
「なあ、源次郎呼ぼう。さっきメッセージ
きた。」
スマホを開く。源次郎からのメッセージ。
『ボクチン暇。』
源次郎…。なんかやだな、ボクチンって笑
こうして居酒屋の小上がりに
俺、森田、源次郎の3人が揃った。
ビールで乾杯してひと息ついた。
「この前の話、正直に言うと…ゲンサンの話
俺たちまだ、飲み込めてないんですよ。」
森田が言う。
実際、天使を名乗るジジイの背中から羽根だぞ?
天使って、もっと綺麗な感じの…
目の前にはどう見たって後期高齢者。
普通に俺は混乱している。
源次郎は、
「うーん、羽根、見せたのに?」
俺は「見た。確かに。でも。」
と、言葉にならない。
しばらく3人でうーん。と唸ったが
源次郎が
「あっ!!そうだ!ワシの、天使ワーク
のサポートしてくれないか?」
はぁぁぁぁぁぁ?
俺と森田が驚く。
俺は「いや、仕事普通にあるし俺たち人間なんで。」
と言ったが
「大丈夫。ワシ、夜活派だもんで。
オマエサン達、頼むでな!!」
源次郎、ちょっと待ってくれ。急すぎる。
森田がそこで
「何故僕らがあなたをサポートするんです?
意味がわからないです。」
きつい顔で言った。
源次郎は、
「ワシの天使の仕事、側で見てたら
わかるだろうし、何より高齢で頭も
体も最近じゃ辛くての。」
この後も源次郎はしつこかった。
酒のせいもあって面倒になった。
森田が
「じゃ~俺たちお試し期間で
3ヶ月。どうですか?」
の言葉で、
源次郎、板倉大志、森田哲也
の3名での天使ワークが始まった。
源次郎…ゲンサンが
「さっそく、明日夜からサポートたのむ」
『土曜日 19時 源次郎宅 集合』
くたびれたジジイと俺たちの
不思議な日々が始まった。




