皆それぞれの。
「独立したいって、具体的には?」
森田が聞く。
柴崎が、眉間に皺を寄せながら
「んー。法律事務所、が妥当なんだけど
ピンとこなくて。弁護士なんだから、
法律事務所って当たり前なんだけど。」
ゲンサンが、
「仮に法律事務所と言っても、ベテランを
仲間にするのも、難しいでのぅ。直人さん、若手の弁護士のあてはあるのかい?」
「若くて良い弁護士はいるけど、
皆大手事務所でやった実績が欲しいんだよな。」
直人の言うのは、正しい。それは、そうだ。
大志がしばらく考え込む。
そして。
「俺さぁ。弁護士なんて立派なモンには
なれないけど、今のまんま会社員やり続けるの
も、どうかな?って」
森田が「えっ、大志まさか、バンドデビューとか?考えちゃってんの?」と目を丸くした。
「それはナイ!さすがに!
ただ、バンド復活したのがいい刺激になって
自分の人生、あがきたくなった。さすがに
これだ!!っていうのはない。模索してる」
と、大志が笑った。
高瀬がポツリと、「バンドはもちろんだけど
学生時代みたいに集まって何かやりたいよな。」
と呟く。
森田がニカッと、笑うと
「俺達で何でも屋さんやるとか?」
そのひと言で、しばらく盛り上がった。
「あ!探偵は?弁護士いるし…
元検察官とか、知り合いにいないか?」
と、大志が言った時、
ゲンサンが手を挙げた。
「ワシ、元検察官」
ええええ!!
源次郎が?
天使だけど、検察官??
なにが、なんだか
源次郎のスキルに驚くしかなかった。
「まぁ、人生は1度限り。おまえさんたち
アフタヌーングレーの活動に、これからの将来に、真剣に向き合えば、答えはでるでの。」
ゲンサンは、静かにそう言った。
「おぃぃー!ジジイ
アフタヌーングレーってなんだよ
何だよ薄暗い午後かよ貧乏くせーな!!
AFTERGLOWだからな!!」
森田が捲し立てた。




