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レクイエムはまだ捧げない  作者: コラソン


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柴崎直人

中央みらい法律事務所

ここは、柴崎直人の勤務先。


弁護士としてこの事務所で日々奮闘中だけど、

目標がある。

独立して、個人で法律事務所を持ちたい。

だけど、

忙しい日々で、時間だけ過ぎていって

具体的な行動なんて、出来なかった。


何より、今いる事務所は居心地は

悪くなかった。むしろ、よかった。

ここにいた方がいい。


でも。自分の力を試したい。


デスクのスマホが光る。

森田だ。


『大志がAfterglow、練習したいって、この前居酒屋で話したろ?俺からもお願いあるんだよ、

直人、歌詞頼む!』


はぁぁぁぁ?

急すぎるけど、そうだった。

こいつらは…変わらないな。特に森田。


「明日、あの居酒屋で話そう。」

と、返信して、


ペンを持つ。

システム手帳を、開く。

クライアントとの予定やら

案件の細かい打ち合わせなど

仕事用に使っているが、



真新しいページを開く。


Afterglow

バンド名を記入する。

バンドの、オリジナル曲………

いくつか言葉を探す。


あぁ、この時間も好きだったな。

指先でペンを回す。


ー残光、過ぎた後に残るもの

ー後、跡、。


ー終わらない。

ーまだ。


久々すぎるバンド練習。

歌詞を頼まれたって断ればいいものを

頭の中は、歌詞を作りたくて

もがきはじめた。


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