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レクイエムはまだ捧げない  作者: コラソン


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猫と凛


大志のスマホには、今日預けたみぃの

様子が、

『みぃゴハン中』とか

『みぃと凛仲良く遊ぶ』などのメッセージが

画像つきで、高瀬から送られてきていた。


みぃ、上手くやってるみたいだな。


ホッとした大志は

ベッドの脇に置いてあるギターを

手に取り「ポロン」と鳴らす。


高瀬の件が落ち着いたら。また、バンドやりたいな。


手にしたのは、ギブソンの古いセミアコ。

小振りで、使いやすい。

高瀬同様、大志の長年の相棒のギターだ。


みぃは、その頃

「凛、みぃと一緒に寝る!」と言って

久々に、笑顔を両親に見せて、

自分の部屋へ移動していた。


『ペットいても、大変そうだから

考えてなかったけど、イイな。』

と、高瀬からメッセージ。


大志は「おう!みぃ預けてよかったよ!」と

返信して、

森田に電話する。


明日は月曜日だ。当然会社に行く。

だが、問題が…。


ゲンサンの『ちょいだしモード』

で出した物は、24時間でフッと消える。


昨日、能力を発動したのが、おそらく

14時頃。

その前にみぃのお迎えをしなければ。


大志は仕方なく

「ズル休みするかぁ」なんて森田に

言ってみた。


森田は

「んな、チート能力しか出せないジジイに

責任あるだろ、お迎え頼めよ、昼間暇って

ボヤいてるんだから。」


荷物は?消えるけど、高瀬んちでそれが

フッと消えたら話がややこしくなる。


「ジジイ、タクシーアプリあるから

大丈夫。家まで持ち帰ってもらうし

タクシー代なら、俺達が後で払ってやろう」


「わかった。俺帰りにゲンサンの家で話するけど。森田も来るか?」


「行く。凛の話しないとな。高瀬にも

話しておく。」


無事解決したら、今回のサポートは完了だ。

3ヶ月のお試しは、まだ始まったばかり。


そういえば、みぃは一体何をするんだろう。

早く明日に、ならないかな。


その頃、凛の部屋では…

凛がすやすや眠りに就いていた。


みぃはゲンサンからもらった

羽根を1本口に咥えて

『夢入りモードオン』と優しく念じた。


みぃの体が光を纏って宙に浮く。

少し下に寝ている凛がいる。

凛の頭へ、吸い込まれる様に

入る。


凛の潜在意識の中にみぃは入った。


『凛ちゃん、みぃだよ。』


「みぃ!どうしたの!しゃべってる!」


『凛ちゃんが今困ってて、悩んでるから

お話をしに来たの。』


「え?」


『今みぃは凛ちゃん、あなたの夢の中に来てるから、お話だってできるのよ。秘密の話も。

わかるかな?』


「なんとなく…。でも、怖い。」


『わかるよ、急に猫とお話なんて。

だけど、凛ちゃんの目がさめたら、みぃは普通の猫に戻ってしまう。』


「でも、よくわからない…」


『大丈夫。今は凛ちゃんの夢の中。

誰も知らない、秘密の話をしましょう

みぃの目を見てね。体があったかーくなって

お話も上手にできるから。さぁ、始めよう。』


みぃと凛は目を合わせた。

凛の体がじんわりと心地よい暖かさに包まれる。


凛の口から自然と言葉が出てくる

「みぃ、あのね………」


こうしてみぃは

あの日の放課後に、公園で起こった凛の話を聞いた。


みぃは、

『明日パパと、ママに打ち明けて。

パパとママは凛ちゃんが後で困らないように、解決してくれるよ。

お願い。みぃを信じて。絶対大丈夫

明日の朝、凛ちゃんのパパが仕事に行く前に、

お話してほしいの。』


凛は「怖いけど話してみる?」


みぃは、

『うん。朝、起きたら凛ちゃんの机の一番上の引き出しを開けて。

白くて小さな羽が入ってるから、お守りにして、がんばってね。

羽は天使さんからのプレゼントだから。』


こうして、翌朝凛は早起きをした。


みぃの話だと…


ここかな?

引き出しを静かに開ける


あった!白くて小さな羽

天使さんからのプレゼント。

お守り。


「みぃ、天使さん。ありがとう」

凛はみぃの話が本当だったと

確信した。


急いでパパとママを起こす。

凛の手の中で

小さな白い羽が優しく包み込まれていた。






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