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レクイエムはまだ捧げない  作者: コラソン


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混ぜるよジジイ

高瀬家玄関前。 13時を、少し過ぎた頃だ


源次郎は、ワクワクしていた。

問題解決は別として、

「この年寄りにまた、新しい友達ができるかもしれないから、ワシ、わくわくしとる。」

と言いながら、ニコニコしていた。


森田が、源次郎を睨みながら

「おい!ゲンサン!!

今日何でこの家にきたのか忘れたのかよ!!」

と怒っている。


叱られたゲンサンが

「大志~、てっちゃんが怒って怖い」

と目をウルウルさせて上目遣いで俺を見る。


俺も今日は、大事な日だったから

「ゲンサン!!とにかく、今は真面目に!!

ホラ!」と言ってなだめた。


ガチャ。玄関が開き中から人が出てきて


「人んちの玄関前で、何遊んでるんだよ。

早く中入れよ。」

と、苦笑いした人物…


高瀬だ。高瀬透だ。


再会の感動の余韻もなく、俺達3人は

高瀬宅の居間へ通された。


居間のテレビの横には

スペクターのベースが立て掛けてある。

長年愛用の高瀬のお気に入りだ。


「たまに、鳴らしてるのか?」俺が聞くと


「最近じゃ全然。時々、小さい箱でいいから

ライブやりたいなんて、思うけどな。」寂しそうに高瀬が言った。


森田が「練習だけでもやりたいなぁ皆で。」


「やればよかろう。皆で。時間が無いと

嘆くより、時間を工夫すればいい。」

ゲンサンが、優しく言った。


高瀬が、うんうんと頷くが

「ん?ところで、あなたはどちら様でしょうか?」と聞いた。


完っっ全に、ジジイを、紹介するのを

忘れていた。


ゲンサンはあの日のように、さらっと

「申し遅れました。天使の源次郎です。」

と頭を下げた。


高瀬が口をあんぐり開けて

「てらさわげんじろ…えと、もう1度おねがいします。」


わかる。わかるよ高瀬。


俺達は、このジジイ源次郎との出会いから

話を始めよう。聞いてくれ。

あり得ないからな笑









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