第四十一話 休息
「おい・・おいっ・・」
あれ・・?
誰かの声がする・・
んーみゅ・・眠い・・寝かせて・・
「んー・・・」
私は眠気に耐えられず寝返りを打つ。
「おい・・オマエ・・何時だと思ってる・・」
低く静かに響く声。
んにゃ・・?
シンジ・・?かな??・・でも私は眠いので寝かせてもらう。
「んー」
私はうなって布団にもぐりこむ。
「おい・・」
シンジの声はいつになく怖い。
だが・・私はそれ以上に眠い。
「・・強硬手段だ」
シンジが冷たく言い放ち、毛布を私から剥ぎ取った。
んみゅ?
とられた・・でぇもぉねむいのぉ・・・お休み・・・
私は毛布を剥ぎ取られて尚、目を閉じすやすや眠りに入っていった。
そんな私をじーとがんみしてくるシンジです。
「おい・・」
シンジは静かに私に問います。
なにやらシンジの怒り?は頂点に君臨した模様。
すごく危ない気がしてきた・・
そんな予感を頭でしていると唐突にふわりと体が浮いた。
「ん!?」
私はそのことに思いきり目を開けた。
「いつまで寝てるんだ?」
シンジが私を凝視して静かにたずねる。
その静けさが妙に怖い私です。
だけど、睡魔には負ける私です。
「眠くなくなるまで・・じゃ、だめ?」
私は恐る恐る上目遣いで聞いてみる。
「それは許さない。俺がいることを忘れるな。」
シンジがにらむように私を見つめる。
私はその視線で目がさえた。
私はこくこく頷いた。
「・・・おろしてくれる?」
私はたずねる。
さっきから抱き上げられた状態で話していたのだった。
シンジの手が私の背中と足にあった。
俗に言うお姫様抱っこって言う奴なの・・
朝起こすとき、
こんなことするのはバカップルぐらいだと思ってた私は変ですか?
そう尋ねたい気分でもあった。
「お前・・意外に軽いな。」
シンジはそう呟いて降ろしてくれた。
「・・。私そんな食べるほうじゃないからかな?
それで今何時?」
私はとりあえず聞いてみた。
まだ眠くて仕方がないけど。
「十時半を過ぎたころだ。
外に食べ行くぞ」
シンジはそう言って部屋から出て行った。
出る際に早く支度しろ。と言い残して。
あ、そういえば、今日はパジャマだった。
そう思って身支度を早々に済ませて部屋を出た。
「・・いくぞ。」
シンジはそう言って歩き出した。
「ねぇ、シンジ、まだ眠いんだけど、帰ってきたら寝てもいい?」
私はシンジの隣を歩いて聞いてみた。
シンジが私のほうを向いて
「お前・・まだ寝る気か?」
と、真顔で聞いてきた。
「うん・・?」
私は頷いた。
そんなにおかしいことかな?
術士には当然あることなんだけど。
「オマエ・・今日はやめとけ。」
シンジがそう言って前を向いて歩き出した。
「んー眠いんだけどなぁ~」
私はまだ眠い目をこすりながら言う。
そんな会話をして宿から出た。
街は朝からにぎやかでわいわいしていた。
そして、近くに手ごろな店を発見してそこに入った。
「いらっしゃいませ~。お二人様ですね、さぁ~こちらへどうぞ~」
定員さんが私たちを見てにこやかに笑って案内する。
私にはその笑顔にはなにやら裏がありそうな気がした。
なんだろう?
この違和感。
他の定員さんもひそひそ何か話していた。
その中に
「・・ひそひそ・・この二人以前来た二人と同様カップルかしら・・ふふふ」
とか、
「そうね・・・ここはよく来るものラブラブなカップルが・・ひそひそ」
と。
私はドキッとした。
カップル??
まさか私たちが・・そんなんじゃないのにぃ!?
シンジはお店の様子など一切気にしていないみたいだった。
シンジにも定員さんたちのひそひそ話は聞こえてるはずなのに。
私はそう思いながら案内された席に着いた。




