第2話:二人の出会い2
更新遅れてすみません。
私たちが四歳の時、ミラとは唯一無二の親友となっていた。
「はっ!」
「げふっ!」
私のパンチが見事鳩尾に決まり、ミレイは倒れた。
「また私の勝ちだね」
「む~、次は勝つ」
今は模擬戦の最中だ。結果は私の全戦全勝。まあ当然だ。前世で培った技術があれば普通の四歳児に負けることがあるわけがない。大人げないというな。負けを知って人は成長する。これはミラのためなのだ。
「もう一本!」
「ダメ。一日十本のルールでしょ?今日はもうおしまい。さあ、魔法の勉強するよ」
「は~い」
渋々と頷くミラ。
ミラの運動神経はかなりいい。おそらく魔族の血がエルフの特徴である身体能力の弱さを補っているんだと思う。これに技術が付いていたら私では勝てないだろう。素人でよかった。
魔法の勉強とは科学を教えることだ。科学を知ることで魔法の使いやすさも使える種類も全然違う。ただ、知ることで使いにくくなる魔法もある。雷魔法だ。
空気は電気を通さない。つまり絶縁体だ。
落雷は空気の電気抵抗を上回る電圧で落ちる。つまり、それほどの威力じゃないと使えない。だから、私は雷魔法を使う時、そのイメージをぼかして使っている。魔法はイメージなので空気でも雷魔法が通るようにイメージすれば使えないこともない。
だが、それでも使いにくいことに変わりはない。だからミラにそんな仇になることは教えていない。
そんな感じで日々強くなっていく私に、ミラはこんなことを聞いてきた。
「ねえ、アカネちゃん」
「なに?」
「アカネちゃんはさ、この村の人たちが憎くないの?」
「・・・・・」
「いっぱい辛い思いしてさ、そうさせている村の人たちを殺したいとか思わないの?」
・・・確かに、この村の人たちからの扱いはよくない。けど・・・
「殺したいとは思ってないよ。それに、殺すなんてだめだよ。みんないつか分かり合える。ダークエルフや混血種が不吉だとか汚らわしいなんて迷信、いつか私が変えてやる」
「・・・そう。話は変わるけどさ、アカネちゃんの両親って今何してるの?」
「ん?知らない。生まれたときからこの扱いで、両親の顔なんてわからないし」
「・・・そう」
短く返事したミラの顔は、少し悲しそうだった。そしてその時、ミラから黒いものを感じた。
深い、深い、底なし沼のような、終わりのない、底が見えない、おぞましいくらいの闇。
今思えばこれは、『感情感知』のおかげだったんだと思う。だけど、当時の私はこれを気のせいだと思った。
ああ、もし過去に戻れたら、この時の私を殴りたい。殴ってどうにかなるかは分からないけど、少しはましになったと思う。
ねえ、私たちは、どこで間違えたの?
今、この時だろうか?
それとも、初めて会ったときからだろうか?
もしかすると、転生して生まれ変わった時からだろうか?
別れの時は、刻一刻と・・・迫っていく。
もう・・・・・だれにも止められない。




