↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盲目少女の転生記~聖女へと至る道~  作者: 海・海
第四章:過去編
PR
33/50

第1話:二人の出会い

今回は短めです。

時はさかのぼり、リーナがまだ四歳だったころ・・・


「さてと、今日は何をしようかな?」


今日は何か重大なことがあったそうなので指導は無しだといわれた。つまり暇なのだ。


「湖のほうにでも行こう」


休みの日は湖に行くのがほとんどだ。あの綺麗な湖と、その周りに咲く花を眺めるのが、この時の私は大好きだった。



「・・・ん?」


いつもそこには誰もいない。そして今日もいないだろうと思っていた。だか違った。一人だけ、泣いている少女がいたのだ。


私は興味を持った。そして、なんで泣いているのか気になった。


「あなたは誰?なんで泣いているの?」


できる限り優しく聞いた。そして振り返った少女の姿を見て、びっくりした。


その少女にはエルフ特有のとがった耳が生えていた。そして、魔族特有の側頭部の角も生えていた。なのに、肌は普通の人間と何も変わらない。


こちらの驚愕にも気づかず、少女は名乗った。


「私は、ミラ」

「へえ、ミラっていうんだ。私はアカネ」

「アカネ?」

「うん!ねえ?あなたはどうして泣いていたの?」

「うッ、うっ、うえええええぇぇぇぇぇぇん」


また泣き始めた。これはもう時間に任せるしかない。

この時の私は泣いている女の子を慰めるなんて甲斐甲斐しい思考はもっておらず、ただ時が過ぎるのを待った。



これが、のちの魔王と勇者・・・私とミラの出会いだった。





ー翌日ー



「へえ、ミラちゃんは混血種ハーフなんだ」

「うん」


あれから泣き止んだミラちゃんと、私はすっかり打ち解けていた。


「ねえ」

「ん?」

「アカネちゃんは、私が混血種ハーフだってわかっても、何とも思わないの?」


しばらく言われた意味が分からなかったが、Aがこの間混血種ハーフとは体に二つの種族の血が混ざった汚らわしい種族だといわれたのを思い出した。


「なんとも思わない。私は別にあなたのことを汚らわしいとは思わない。あなたは私の種族、ダークエルフについてどう思う?」

「ダークエルフって何?」

「え!そこから!?ん~?要するに、みんなから嫌われている種族のことだよ。あなたみたいに」

「私・・・みたい?」

「そう!」


おそらく、この子はエルフと魔族の津が混ざり合っている。エルフはただでさえ多種族を嫌っている。その中でも特に嫌っているのが魔族だ。魔族の紫色の肌からまがまがしいものを連想させられるかららしい。まったくもって偏見なことだ。


「あなたは、私のことが嫌い?」

「ううん」

「それと同じだよ。今日から私たちは友達だよ。ミラちゃん」

「友達?」

「うん。似た者同士。嫌われ者同士でね」

「うん!」


その時のミラちゃんの顔は、素晴らしい笑顔だった。よっぽど友達がほしかったんだろう。私も、この時はまだミレイとレイラにも会っていなかったから、友達がほしくてたまらなかった。



この時の私は、何も知らなかった。


この出会いが、何を引き起こすのか・・・・・


この出会いが、どんな結末を生むのか・・・・・


この出会いが、どんな形で別れるのか・・・・・


分かっていたら、もう一度過去に戻れたら、この出会いを、もう少しましなものに変えられただろうに・・・・・





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。