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盲目少女の転生記~聖女へと至る道~  作者: 海・海
第3章:冒険者活動
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第6話:魔王登場

ー冒険者ギルドー



「また『勇者の種』持ちが現れたのか!?」


私たちは現在ギルドマスターに『勇者の種』のことを報告している。ちなみにここはギルドマスターの執務室で、私たち四人とギルマスとその秘書以外誰もいない。


「またって何ですか!?」


私は早速疑問に思ったことを尋ねる。


「ああ、実は君のほかにも『勇者の種』を持っているものは存在する。その中でも一番魔王を倒せる可能性が高いものが勇者となるんだ」


マジか!だとしたら私が勇者になる可能性は低いかも。だってまだLv5だし!


「といっても、一番可能性が高いのは君だろうがな。ほかの種持ちの力は天才というレベルだが、君の力は異常だ。何せLv一桁でブラックベアーを倒してしまうんだから」


まあ、転生チートを貰ってますからね。ああ~、勇者になるくらいだったらチートなんて貰わなきゃよかった!目が見えなくてもいい!いや、さすがにそれは無理だけど、嫌なものは嫌!


「あ!でも、『魔王の種』が発芽してないってことは、リーナが勇者になるって決まったわけじゃないんですよね?」


ザック!そうだよ。まだ希望はある!


「まあ、それもそうだが、近年の魔物の被害状況を見れば、『魔王の種』の発芽の可能性は高いと見たほうがいいだろう」


一気に絶望に落とされた。


「この件は国王様にも連絡しておく。それとリーナ君。腕のほうは大丈夫か?」

「はい、多分数週間くらいあれば治せると思います」

「そんな規格外なことをサラッと言えるから勇者になるんだよ」

「あはは・・・」


まあ、確かに強いけど、私成人したばっかりだし、確かに異常かもしれないけど、この魔王討伐はダンディーなイケメンか、異世界召喚されたハーレムな勇者にまかせたいな。

まあ、異世界勇者は無理だろう。そもそも、この世界の人たちは異世界の存在すら知らない。まあ、私だって転生するまで知らなかったんだから当然かもしれないけど。



****



「今代の勇者はリーナに決まりだな!」

「「おめでとう!」」

「めでたくない!」


私に世界なんて荷が重すぎる。私はちょっと強いだけの、普通の転生者です!私は普通に冒険者活動して、ある程度お金がたまったら孤児院に寄付したり、あ!治療魔法使って治療院を経営したりするのもいいかも!


「なんでそんなに勇者が嫌なんだ?まあ、確かに面倒なこともあるかもしれないけど、結構名誉なことだろ?」

「その面倒が重要なの!このままじゃあ私の世界中を見て回る人生が魔王討伐に費やされて、討伐完了したら国王殿下と結婚させられて王妃になる可能性だってあるんだよ!」

「それはだめだな!!絶対王妃になるんじゃねえぞ!!!」

「うん、誰にも私の旅を邪魔させるもんか!」

「俺はお前が王妃にならなければ魔王討伐でも何でもいいけどな」

「まさか、ザックは勇者になりたいの?いいよ、世間にはザックが勇者ってことで送ってもらおう。私たちはその付き添いで」

「いや、俺はお前が王妃にならなければそれでいい」

「?」

「察してくれよ・・・」

「「ドンマイ」」


ザックの肩に手を置いて慰める二人。

今のどこにザックが傷つく要素が?それにザックはなんで私が結婚するのを嫌がるんだろう?別にザックが結婚するわけでもないのに・・・ああ~、いくら考えてもわかんない!


「あ!今ので称号が増えた」

「「どんなの?」」

「哀れな思春期男子」

「「ドンマイ」」


さらに慰められるザック。これ私が悪いのかな?謝ったほうがいいかな?


そんなやり取りをしつつ、私たちは宿に到着した。



ー小鳥のうたた寝亭ー



「リーナはゆっくり休んでなよ。二人とも、静かにしてろよ」

「あんたじゃないんだから静かにできるわよ!」

「ミレイちゃん、さすがにそれは無理があるよ」

「ええ!すっごく心外」

「同類に比較された俺も心外だからな」


(何か前にもあったな~こんな光景)


そんなことを考えながら、思っていたよりつかれていたらしい私の意識は闇に落ちた。



ー深夜ー



さっきまで寝ていた私は目がさえていた。羊は1000匹くらい数えたところで飽きた。


「寝れない」


そんな独り言に返事をする者がいた。


「だったら永遠に眠らせてあげようか?」


その者がそう言った瞬間私が寝ていたベット以外がすべて黒くなった。まるで空間が変わったみたいに。


「久しぶり、アカネちゃん。今はリーナだっけ?」

「!」


この子は誰だ!?なんで私の前世の名前を!?見たところ、獣人じゃなさそうだ。耳は髪に隠れていて見えない。女の子なのは間違いないけど。


「もしかして、私のこと忘れちゃった?」

「あなたは誰!?」

「フフっ♪私の名前はミラ。魔王・・だよ。まあ、まだ発芽はしてないけどね」

「!!!」


何で魔王がここに!?それにこの魔王、私のことを知ってるみたいな話しぶり。しかも、私もなんだか、心の底では懐かしがってるような・・・


「今回は~、新しい『勇者の種』を持つ人にあいさつするつもりだったんだ~♪それがリーナちゃんだったなんてびっくりだよ。やっぱり私たちは運命で結ばれてるのかな?」

「なんで私のことを知ってるの!?」

「え~、忘れちゃったなんてひどいよ~。まあ、記憶を消したのは私なんだけどね♡」


記憶を消した?だったら本当に私とこの子は知り合いなの?じゃあさっき思い出すことができなかったあの子の正体はこの子なの?


「そうそう、私明日この国を襲う事にしたから、頑張って守ってね~♪じゃ、あいさつついでに奪った記憶は返してあげるよ。次に会ったときは、敵かな?味方かな?それとも・・・親友しんゆうとして会うのかな?できれば味方であってほしいな。じゃあね~♪」

「まっ・・・」


魔王が消えて、あたりの風景が元に戻った。そして、私に失われた記憶が戻ってきた。


「うあああアアアアァァァァぁぁぁぁっぁぁぁぁ」


そのショックで、私の意識は闇に沈んだ。そして・・・夢を見た。失われた記憶の中身を・・・同じ境遇にありながら、光と闇に道を別れた、勇者わたし魔王ミラの話を・・・




二人が親友だった時の話を・・・



【宣伝】自称モブのはぐれ転移~いづれ魔王のサバイバル生活~の投稿を始めました。ぜひ見てください。


黒竜王の娘は旅に出るのほうもよろしくお願いします。

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