↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盲目少女の転生記~聖女へと至る道~  作者: 海・海
第3章:冒険者活動
PR
31/50

第5話:勇者

「んん~」


目を覚ました。そして状況を把握する。


知らない部屋だ。ここはどこだ?


「!目が覚めたか」


声がしたほうを見れば、ザックがいた。あと、ミレイとレイラも・・・


「「よかった~!!!」」


二人が抱き着いてきた。しかも思いっきり勢いよく。


「ぐっ」


戦いの影響だろうか?ものすごく痛い。特に腕がって・・・


「左腕が・・・ない」


手から肘の先まで、きれいに食いちぎられていた。


「そうだった!腕が・・・」

「すまねえ!俺がもっと積極的に動いてたら・・・」

「そんなことない!」


あれは完全に私の落ち度だ。多分あの熊は身体強化を使ったんだと思う。だからいきなりの速さの違いに戸惑って、腕をちぎられた。魔物だという時点で無属性魔法は使えると警戒するべきだったのに、それをしなかった私の落ち度だ。まあ、ザックはそれでも自分が悪いと謝るのだろうが・・・


後で知った話なのだが、あの黒熊はCランク冒険者がパーティーを組んでやっと倒せるような相手で、Fランクのパーティーで腕一本で済んだのは奇跡らしい。


「腕のことを頼んでみたけど、一流の回復魔法の使い手でも部位欠損を治すのは難しいらしい。しかも結構金がかかって、俺たちじゃ手に届かねえ」

「こんな時の精霊魔法だね。キキョウ!」

「やっとゴーレム以外で出番が!よし!中級精霊の名誉にかけて、絶対に腕を直して見せるからね!」


私は精霊魔法で回復魔法を使う。腕の細胞が分裂して、腕が生えるイメージを鮮明に、集中して・・・


「っぷはっ」


2㎝ほど生えてきたが、想像以上に精神力を使う。どうやらこれ以上は無理そうだ。


「この調子だと、完全回復には数週間はかかるかな?その間は土魔法で義手でも作って何とかしよう」

「精霊もそうだけど、お前も結構規格外な奴だな・・・。そうだ!お前、レベルが上がったろ?ステータスはどうなってる?」


どうなってるのだろう?そういえば『勇者の種』も気になる。調べてみよう。



****


ステータス



名前:リーナ

種族:ダークエルフ

年齢:15

状態:左腕欠損


Lv1→5

HP:300/300→400

MP:450/450→600

SP:350/350→430


筋力:100→180

俊敏:150→250

防御:120→200

精神:450→550


通常スキル

格闘術Lv8 弓術Lv4 刀術Lv3 超五感Lv10 気配感知Lv10 隠密Lv8 魔力操作Lv10 魔力感知Lv5全属性魔法Lv7 全属性魔法耐性Lv5 苦痛耐性Lv6 飢餓耐性Lv6 毒体制Lv2 病気耐性Lv4 魅了耐性Lv4 混乱耐性Lv4 睡眠耐性Lv4 アクロバットLv3


希少スキル

武術の才能 魔法の才能(炎・雷・氷・闇) 精霊眼 魔眼 千里眼 未来視 鑑定眼 感情感知 精人一体 常時限界突破


称号:精霊の友 小悪党 鈍感女 鬼師匠


#$%&¥:勇者の種



****


#$%&¥:勇者の種:条件を満たしたものに植えつけられる種。

          (条件:世界を救う意志とその可能性を持つこと)

          (発芽条件:魔王の種の発芽)


****



「なにこれ?」


魔王?勇者?まじでいるのかこの世界?異世界転生者が勇者なんてお約束ここで出さなくてもいいじゃん。私はこの手にあるものや身近にいる人が守れればいい。世界を救うなんて大層な役目を背負うなんて重過ぎる。ミレイ、レイラ、ザック、ラーニャさん、これからできるであろう知り合い、そして、あの子・・・


?あの子って何?誰の事?思い出せない。でも、とても大事なことだ。そんな気がする。忘れたくないこと。忘れちゃいけないこと。なんだろう?


「何ぼーっとしてるんだ?」

「ごめん、ちょっと考え事を・・・」


まあ、思い出せないものはしょうがない。それよりいろいろ話を聞かないと!


「ねえ、ここはどこ?私はいつまで寝てたの?」

「ここは俺たちが 泊まってる宿『小鳥のうたた寝亭』だ。お前はあれから二日寝てる」

「そんなに!?」

「あたしもう目を覚まさないのかと思った!」

「よかったリーナちゃん!本当によかった!」


どうやら相当心配をかけたみたいだ。こんなことがないように、もっと強くならないと!


「お前が寝た後に急いでギルドに戻ったが、みんな腕のないお前を見てびっくりしてたよ。お前、この街のギルドメンバーに高評価みたいだぜ。後で心配かけたことを謝っとけ。そうだ!俺たちギルドランクが上がったんだよ!俺とリーナがDランクで、ミレイとレイラがEランクだ」

「くそっ!転生チートがないのにあたしたちを抜くなんて!」

「ミレイ、私たちの半端チートじゃザックには勝てない。私は『耐性』をつけられてるし、ミレイのは俊敏を倍にするだっけ?『常時限界突破』はそれの上位互換みたいなもの」

「それは言わないでえええぇぇぇぇ」


まあ、『常時限界突破』は筋力、俊敏、感覚器官などを倍にする力だから、ミレイのチートは負けてるな。かわいそうに・・・


「あと、黒熊の毛皮と肉が結構な値段で売れたから、みんなの福使用武器サブウェポンと使用武器を一番安いのもじゃなくてさらにいいものを買った。でも刀は無理だった。あれは店主もたまたま入荷できただけで、当分手に入らないだろうってさ」

「それはいいよ。私の相棒はあの刀に決めたから」

「ん?いいのか?ゴブリンの首すら斬れなかったんだぞ」


確かに、期待を裏切るものすごいなまくらだったが・・・


「ゴブリンを斬ったあと刀を確認したら、刀が「まだ強くなれる」「強くなる」「だから捨てないで」って、そういってるような気がしたんだ。何となくだけど」

「そっか。俺にはよくわかんねえけど、お前がそういうんならそうすればいいさ」

「そうだ!この世界って魔王とか勇者とかいるの?」

「ん?もううん百年以来表れてないらしいな。もう伝説だぜ?そういえば、本来この場所身はあんな黒熊出てこないはずだけど、それが魔王のせいだってうわさもあるんだぜ。まあ、しょせん噂だけどな」


マジですか・・・『勇者の種』があるんだったら『魔王の種』も当然あるよね?とりあえず、ステータスを見せてみよう。




「「「・・・・・・」」」


結果、三人とも絶句。特にザックが放心状態。まあ、そうなるよね。


「ありえねえ、魔王の誕生なんて、シャレにならねえぞマジで」

「すっごーい!チート勇者の誕生!!」

「リーナちゃん流石」

「暢気すぎるだろ!お前ら!」


驚かれるのは予想していたが、ザックの反応が少しオーバーリアクションな気がする。魔王ってそんなにやばいのだろうか?それを聞いたら・・・


「確か数万人の騎士を相手に一人で無双したとか、数多くの魔族を率いて人間を絶滅寸前まで追い込んだとか、過去の魔王はこんな感じだ。まあ、今の魔王がどんなのかはわかんねえし、多少誇張も入ってるだろうけど、」


それでも十分やばいことに変わりはないです。できれば『魔王の種』が発芽しませんように。人類の未来なんて荷が重すぎる。


「はあ、じゃあそのことも含めてギルドに報告しに行くか。病み上がりなのに悪いな」

「いや、それよりも勇者のことのほうが衝撃的でもうどうでもいいや」

「やけにはなるなよ」


はあ~憂鬱だ。勇者なんてやりたくない。誰か変わっって。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。