第1話:テンプレ
「とうとう俺たちも15歳だな!」
「「うん!」」
私たちは成人になったことを確認して・・・
「じゃあ、冒険者ギルドにレッツゴー!」
冒険者への一歩を踏み出したのだった。
この時、だれもが失念していた・・・・
新人冒険者にはテンプレがつきものだということに・・・
ー冒険者ギルドー
私たちはその扉を開いた。
中は意外と小ぎれいで、おそらく冒険者であろう人たちがテーブルで食事をとっていた。(一部の人は酒を飲んでいたが)
そして四人で受付カウンターまで進む。
「すみません。冒険者に登録したいんですけど」
代表して私があいさつを言う。特に決めてなかったのだが、この四人の中では私がリーダーとなっている。
「登録ですか?見たところ、かなりお若いようですが?失礼ですが、ステータスをお見せしてもらっても?」
どうやら年齢を偽っていると思われているらしい。まあ、成人したばかりだしいかたないと思い、ステータスの年齢部分だけを見せる。
「!失礼しました!では、早速ギルドについて説明させていただきます。ギルドは主に、住人の依頼を解決する事が仕事です。雑用、討伐、採取、この三つが主な内容です。たまに国から特別依頼が出されることもありますが、そこはおいおい説明していきます。ランクはF~Sの七段階があります。基準は
Fランク:初心者
Eランク:脱初心者
Dランク:そこそこ
Cランク:一般的な冒険者
Bランク:熟練の冒険者
Aランク:天才冒険者
Sランク:化け物、人外
・・・となっております。ランクが上がることによって受けられる以来の数も増えていきますが、Bランク以上になりますと、よっぽどのことがない限り国の特別依頼は強制的に受けなければなりません。
規則についてですが、ギルド内での私闘は禁止しております。あと、依頼中の生死については自己責任でお願いします。依頼はあそこの掲示板に張っています。何かあれば、受付カウンターまで来てください。以上です。何か質問などはありませんか?」
「ありません。とても丁寧な説明、ありがとうございます。」
「では、早速登録のほうに移らせてもらいます。そちらの紙に、名前、年齢、性別、使用武器、得意な魔法属性、戦闘タイプを書いてください。代筆が必要な場合は言ってください」
「代筆は結構です」
文字はエルフの村で覚えてるし、ザックにも教えてあるから、心配はいらない。そして書いた内容は・・・
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名前:リーナ
年齢:15
性別:女
使用武器:刀
副使用武器:篭手
属性:炎、雷
タイプ:近接戦闘(主流)、中距離戦闘
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刀はこれから手に入れる予定だ。ここは他国との貿易でも有名だから、探せばどこかにあるだろう。ちなみになぜ刀なのかというと、赤城流格闘術は武器を持った敵との戦いも想定しており、相手の武器に勝つには、己もその武器を知る必要があるという祖父の教えで、刀の振り方などは習っているのだ。さすがに人外の魔物を相手するとなると、殺傷能力の高い刃物がいいと思ったのだ。
武闘家の名残で、遠距離の魔法も使えるが、やはり近接戦闘寄りになってしまう。
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名前:ミレイ
年齢:15
性別:女
使用武器:短剣二刀流
属性:水、風
タイプ:近接戦闘、中距離戦闘(主流)
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なぜ二刀流なのかというと、本人曰はく、なんかロマンがあるじゃん。だそうだ。けど結構まともに扱えているので文句はない。だが、ミレイは転生者の中でも少しオタクっ気があったので、それを参考にした魔法で戦うのが主な役目だ。
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名前:レイラ
年齢:15
性別:女
使用武器:投げナイフ
副使用武器:短剣
属性:水、風
タイプ:遠距離戦闘
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レイラは痛いのが嫌いというので遠距離タイプだ。だけど、近づかれたときの対処として 短剣を装備する。まあ、それでもそこら辺のやつより接近戦はできるのだが・・・
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名前:ザック
年齢:15
性別:男
使用武器:ロングソード
副使用武器:篭手
属性:無し
タイプ:近接戦闘
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ザックは完全な接近戦タイプ。属性魔法はそんなに得意じゃない。(それでも、まあまあ戦闘に使えるレベルではあるが)ちなみに、なんで無属性魔法がステータスのレベルに乗らないのかとゆうと、無属性は魔力そのものを操る魔法だから、『魔力操作』に該当されるのだ。なので身体強化などの無属性が得意なザックは結構『魔力操作』のLvが高かったりする
とまあ、こんな感じに、ザックが前衛、私とミレイが中衛、レイラが遠距離でサポートする戦闘スタイルで行こうと思う。結構バランスがいいパーティーではないだろうか。
「わかりました。では、ギルドカードをお渡しします。ギルドカードは身分証にもなりますので、絶対に無くさないでくださいね。もしなくした場合は、3,500ガルで再発行させてもらいます」
「わかりました」
ちなみにギルドカードにはこう書かれていた。
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名前:リーナ
性別:女
職業:冒険者
冒険者ランク:F
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やっと登録が終わり、依頼を受けようとしたとき・・・
「おいおい、そんな餓鬼どもが冒険者になれるなんて、ここのギルドはどうなってんだ」
そういって現れたのは、何とも小物臭が漂う男とその取り巻き三人。
「おい、餓鬼ども!お前らみたいなやつらが冒険者なんて10年早い!おとなしく帰れ!」
「そうでやす!兄貴の言うとおりにするでやす!」
しゃべり方まで小物っぽいとは、恐れ入った。と、妙なところで感心していると・・・
「カインさん、新人に絡むのはあまりいい行動とは思えないのですが・・・」
どうやらあの冒険者はカインとゆうらしい。が受付嬢に注意されるも・・・
「ハァ?俺はこの餓鬼どもに現実を教えようとしてるんだぜ。むしろ死亡率が減っていいことじゃねえか。おい、そこの男!お前が餓鬼のリーダーだろ!なあ、女三人のハーレムで冒険者なんて甘い事しやがって!」
「いや、俺に言われても・・・リーダーはコイツだし」
そういってザックは私を指す。そしたら・・・
「ブッ、ハッハッハッハッ。こんな女がリーダーとは、このパーティーは終わったな。でもまあ、俺の奴隷になるんだったらこのあたりでの命の保証はしてやってもいいぜ~」
(ぶちのめす!いや、落ち着け、私は大人、私は大人・・・)
そうやって私が(よく見ればほかのみんなも)我慢していると・・・
「いい加減にしてください!それでもDランクですか!これ以上迷惑行為を重ねたら、本当に降格しますよ!!」
受付嬢が代わりに怒ってくれた。だがそれを・・・
「うるせえ!さっきから偉そうにしやがって!!」
なんと!そういって受付嬢を殴ろうとしたのだ!
私はその間に入って拳に手のひらを添える。そしたら・・・
「いてぇ、てめえ。何をしやがった!」
よく見れば周りの人も不思議そうにしている。まあ、ただ拳を受け止めたと思ったら殴った本人が痛がり出したのだ。そりゃあ不思議に思う。
今のは『魔流撃』と名付けた技だ。この技のもとは、赤城流柔術奥義『流』からきている。『流』とは、相手の攻撃による衝撃を体内で受け流して地面に送る技である。だが、そんな技は当然難易度も高く、前世では習得できなかった。
だが、この世界には魔力がある。なので、相手の攻撃による衝撃を体内で魔力を動かし、その衝撃を魔力に載せて、相手のほうまで送る。『魔力操作』が低いと、衝撃と一緒に魔力まで出てしまうが、私にその心配はない。要するに、衝撃を地面にしか送れなかった奥義を、魔力によって相手のほうまで送れるようにしたのがこの技だ。
だが、衝撃が伝わる速度はとんでもなく速い。なので、この技は相手の攻撃が読めないと使えない。だが、『未来視』を使えばそのデメリットもなくなるので、オーズには感謝しなければなるまい。
「くそ!おい、お前ら、やっちまえ!!」
「「「わかりやした、兄貴!」」」
四対三か、ちょうどいいハンデだ。とやる気になっていたら・・・
「リーナ、俺らも結構怒ってるから、独り占めなんて言わないよな?」
「ちょうど同じ人数だしね」
「私、接近戦苦手だけど、今回は特別」
みんなもやる気のようだ。私はあのカインとかゆうボスで我慢しよう。みんな怒ってるとちょっと怖いし
「へへ、一人で俺の相手とは、いい度胸してるじゃねえか。これでもくらえ!」
そういってはなってきたのは大ぶりの右ストレート。遅い。しかも大振りだから動きが読みやすい。『未来視』を使うまでもない。
そんな攻撃は軽くよけて、すぐ懐にはいって鳩尾に右ストレート。
「ぐっふぅ!」
悶絶しているところに顔面にとび膝蹴り
「ガッハァ、クソ、もう許さねえ!ぶっ殺してやる!」
まだ倒れないのかと感心していると、片手斧を取り出してきた。
(こんなところで武器を、何考えてるの!?)
そう思ってる間に勢い良く斧を振り下ろす。だが、そんな大ぶりの斧じゃあ私には当たらない。避ける、避ける、避けまくる。
「クソ、なんで当たらない!」
それはお前の斧がただやみくもに振り回しているだけだからだ。殺気もなければフェイントもない。動きが大ざっぱで読みやすい、スピードがない。空いてる片手でも何もしない。これでよくDランクになれたものだ。まあ、面倒なので早く終わらせる。
『魔震盪』
頭に攻撃を入れる。そして、カインは・・・
「そんな・・・俺が、こんな・・・・・餓鬼に」
バタン
『魔震盪』とは、相手の頭に魔力を当てて、直接脳を揺らす。つまり、脳震盪を引き起こす技である。とまあ、ひとまずこっちは終了して、ほかのみんなを見てみると・・・
相手の顔面をボコボコにしてスッキリしているザック
首を絞めて相手に青い顔をさせているミレイ
股間を抑えている相手を見て笑顔のレイラ
レイラの相手を見た男性陣(ザック含む)は股間を抑えて震えている。レイラ・・・さすがにひどすぎないか?
「にしてもこいつら弱すぎねえか?」
「現役冒険者がどんなものか期待してたけど・・・」
「四人の中で一番接近戦が弱い私にこのざま」
うんうん、みんな楽勝でよかった。あんな技術もへったくれもない攻撃に苦戦していたらトレーニングメニューを増やすところだ。
「ん?なんだか急に悪寒が」
「「同じく」」
まあ、それは置いといて・・・これ、どうしよう。
と、後始末を考えていると・・・
「スッゲーーーー!お前ら、あんな簡単にあいつらを倒しやがった」
「あいつら、ここら辺じゃあ結構強くて、好き勝手されて困ってたんだよ」
「ありがとな」
「なあ、よかったらうちのパーティーに入らねえか?歓迎するぜ」
と、ものすごく騒がしくなってきたので、どうしようと困っていると・・・
「静まれえええええぇぇぇぇぇ!!!!!」
ものすごく大きな声が響いたので振り返ると、そこには筋骨隆々のおじさんがいた。そしたら冒険者の一人が・・・
「ギルドマスター・・・」
・・・といった。
まさかのいきなりギルマス登場!?私たちどうなるの!?




