第3話:スラム街
「よう」
「なんで、あなたがここに!?」
「ん?なんかお前らがここに来る予感がしてな。」
予想外だが見つかったものはしょうがない。さっさと蹴散らして・・・
「実力行使か?」
ゾクッ
瞬間、門番からものすごい威圧が放たれる。私はかろうじて立っていられるが、ミレイとレイラは跪いている。
「ほう!この威圧でも立っていられるのか。だが、ここから先へは行かせんぞ」
勝てるわけない。覚悟を決めた瞬間
「あっ、でも、俺は今交代してるから門番じゃない」
「「「?」」」
「俺は門番としてならお前たちを捕まえる必要があるが、今門番の勤務時間を外れている俺はお前たちを捕まえる必要がない」
ああ、そういう事か!つまり、今のうちに早く逃げろと。
「ああ、そうそう。お前らの年齢じゃあ働くこともできんだろう。向こうのほうをまっすぐ進めば、スラム街がある。そこに行けば生きる確率が伸びるだろう」
どうやらそのことを教えるためにわざわざ来てくれたみたいだ。本当にいい人だ。
「ありがとうございます」
「「・・・・・」」
二人は威圧の影響が残っているのか、ずっと黙っている。ふと、出来心で『鑑定眼』を発動してみる。
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名前:グラン・ブライトレオ
種族:人間
年齢:35
状態:良好
Lv:55
HP:5400/5400
MP:2500/2500
SP:5000/5000
筋力:3000
俊敏:2500
防御:2800
精神:2000
通常スキル
剣術Lv8 気配感知Lv6 隠密Lv4 魔力感知Lv6 全属性魔法耐性Lv6 苦痛耐性Lv5 毒耐性Lv3 気絶耐性Lv5 麻痺耐性Lv3
希少スキル
剣術の才能 威圧
称号:剛剣 男の中の男 リバーナ王国最強の門番
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「!」
化け物だ。絶対に勝てない。圧倒的すぎる。いい人で良かった。
ースラム街ー
「門番からはどうにかなったけど、これからどうするのよアカネ?」
「もう遅いから寝る!」
「ええ!もう、わかった。あっちにスペースがあるから、そこで寝よう」
「うん、おやすみ」
「「おやすみ」」
ー朝ー
「ん、おはよう」
「「おふぁよ~う」」
「早速ここを見て回ろっか」
「「ふぁ~い」」
瞼をこすりながらついていく二人。どうやら朝に弱いみたいだ。それに昨日はなんだかんだで疲れたし。まあ、子供だからこれが普通なのだろう。
閑話休題
「しばらく見て回った感想は?」
「はい!臭い、汚い、不潔、の三拍子」
「無理!ここには住めない」
「ん~、牢屋とかボロ小屋よりましだしいいと思うんだけど?」
「「・・・・・」」
「何!そのかわいそうなものを見る目は!」
しかも『感情感知』のせいで哀れに思う感情が伝わって余計に心が痛い。と、そんなやり取りをしていたら、人が近づいてきた。
「へっへ、嬢ちゃんたち、見ねえ顔だな」
「ちょっと金目のもんおいてけよ」
「おっ、よく見たら上玉だな」
「捕まえて奴隷商館に売っちまうか」
「「「「ハッハッハッハッ」」」」
この下種野郎どもをどう血祭りにあげるか考えていたら、背後から声がして・・・
「おい!三人ともこっちだ。俺の後について来い!」
とっさの状況の変化についていけない二人を引っ張って、あの男についていく。
「ん?あ!まてっ、クソガキ!」
建物の陰に隠れてやり過ごした。うまく撒けたみたいだ。
「あぶなかったな、おまえら」
そういったのは、私たちと歳の変わらない少年だった。茶髪で青い瞳。結構かっこいい感じだ。
「ありがとう」
別に助けてもらう必要はなかったが、お礼はいっておく。
「礼はいいけど、お前らここに来たばっかだろ?そんなきれいなカッコしてたら、周りに盗んでくださいって言ってるようなもんじゃねえか。何考えてんだ。あほか?」
言い方はむかつくが、確かにその通りだ、昨日の夜に手が出されなかったのは、はっきり言って奇跡だろう。スラム街なめてた。
サァーーーー
ミレイとレイラもその考えに至ったのだろう。顔が真っ青になっている。
「ハァ、お前ら「いたぞ!こっちだ!」チィ、話は後だ!さっさと離れ『ファイアーボム』え!?」
瞬間、私たちを追いかけていた下種野郎は爆発で吹き飛んだ。
『ファイアーボム』とは、ただの『ファイアーボール』に爆発の性質を付けた魔法である。
「えっと、これ・・・おまえが?」
コクリ
「うおおぉぉ!こんな強いやつ助けた気になって偉そうに説教して、敵を倒してもらって、超恥ずかしい!」
「だ、大丈夫だよ!」
「あなたの言ってたアドバイス結構的を射てたし、私たちここの事よく知らないし、助けてくれてよかったわ」
「おお!そうかそうか。ありがとう」
ミレイとレイラが慰めたらすぐ元気になった。単純なやつである。
「あなたの単純な行動は置いといて、ここのことも教えてほしいし、あなたの家まで案内してちょうだい」
「ん?おお、それくらいならお安い御用だ」
こうして私たちは、家に案内してもらった。




