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盲目少女の転生記~聖女へと至る道~  作者: 海・海
第1章:エルフの村
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閑話:別視点

ーAside-


今日は最悪の日だ。まさかダークエルフが生まれるなんて。話には聞いていたが、まさか本当に存在するなんて思ってもみなかった。しかもそいつの見張りをやるのだ。こんな最悪なことがあるだろうか。


3歳までは牢屋なので、ご飯を与えるだけだ。そこまで危険はないだろう。案の定、何も危ないことは起きなかった。しかし、この赤ん坊は普通ではない。普通の赤ん坊はもっとよく泣く。それがめったにない。さらに、私の呼びかけにも返事をしてくる。まるでそれを理解しているように。不気味だ。早く出ていってほしい。心の底からそう願った。


「ダークエルフ、大丈夫かしら?」


今しゃべったのは私の妻だ。


「大丈夫だ。子供のうちはこちらを害することなどできまい。」


「そうじゃなくて、あの子自身が大丈夫か聞いてるの。」


「なぜ、そのようなことを聞く?」


「自分の娘だからよ!母親が自分の娘を心配したらいけないの!?たとえどんな形に生まれても、あの子は私たちの娘よ!心配するでしょう!?」


「おれには分からん。」


そう、確かにあいつは私達の娘だ。しかしそれでダークエルフを心配する理由がわからん。あいつはエルフの災害だぞ!それをなぜかばう?



いくら考えても、その答えは出なかった。



あいつが3歳の時、魔法を教えることになった。奴の魔法はどの程度のものだろう?そして私は、自分の目を疑った。明らかに3歳児を逸脱した強力な魔法を使ったのだ。しかも、そのあと大量の魔力が放出された。やはり、こいつはエルフの災害だ。


それから幾度となく、私はあいつを暗殺した。弓で狙った。毒をもった。色々なことをしても、あいつは生き残った。

でも、なぜだろう?そのことを喜ぶ自分がいる。あいつの成長を見るたび、魔法が上達するたびに、暗殺が失敗するたびに、私は喜んでいる。

だが、あいつがこの村を追放されると思うと、私があいつを殺そうとしていると思うと、心が痛む。これが、妻の言っていたことだろうか?


そしてついに、追放の日が来た。そこで、私は殺す。自分の娘を。だが、娘は私が思う以上に強かった。あっという間にエルフの一団が壊滅。私の倒し方は他のみんなよりひどかったが、村長よりはましだった。

なぜ、殴って済ませたのだろう?あいつは私をどう思っているのか?

そういえば、あいつの名前、まだ決めていなかったな。あいつも、私の名前を知らないだろう。そのことを悲しく思いながら、私は意識を失った。



ーミレイandレイラsideー


私たちは、ある日一人の少女と出会う。少女はいじめられていた。あれが件のダークエルフだと分かった。だから、私たちは助けようとした。けど、その瞬間、少女からものすごい殺気があふれ出た。だから私たちは、少女だはなく、少年たちを助けようと、その少年たちを追い返した。

少女に声をかけると、少女は不愛想に返事をした。そして話が進み、お互い友達になるといったら、少女は、華のような笑顔で喜んだ。笑顔って素敵だと再認識させられるような、きれいな笑顔だった。

そして追放されるとき、エルフの大人たちを蹂躙する少女を見て、すごいと思った。そしてその少女が紅音だと知ったときはとっても驚いた。これでまた三人一緒。それがたまらなく嬉しかった。



ーオーズsideー


「さーて、あいつはどうしてっかな?」


そういって俺は、紅音の様子を観察する。


「力は順調に身に着けてるな。さてこれからあいつはどうするか。あいつ友達できてたな。そいつが前世でも友達だったって知ったら、あいつどんな反応するかな?あっ、でも、転生の理由知ったら怒られるかな?うん、一発くらい殴られる覚悟はしとくか。」


そして、紅音がエルフを蹂躙した後・・・


「二人が前世でも友達ってわかった時のありきたりな反応は置いといて、やっぱ強くなってんな~。そうだ、強くなれ。そしてあいつがもう一度ここに来たら、すべてを話そう。なぜダークエルフに転生させたのかも、俺の過去も、すべて・・・。」


遠い過去を思い浮かべて、俺は寂しく笑った。

いったいオーズの過去とは!?

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