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野ざま温泉村。長野県北東部に位置する村である。
例年、冬季には豪雪と言って差し支えないほどの降雪があり、今年も11月下旬には降雪が始まって、村にあるスキー場も12月中旬にはオープンするほどの積雪があった。
12月下旬の12月27日、江蓮家一行がこの村に到着した。
話は数日前の12月初旬に遡る。
江蓮邸にて、士郎知恵や前田羽美との雑談の折に出た話だった。
テレビではスキー場が近日オープンするとの番組が放映されており、姫はスノーボードがハーフパイプというスキー場設備で空を飛んでいる映像を興味津々に見ていた。
士郎知恵「今年はスキー場を早めにオープンできそうで、みんな一安心らしいわ」
涼「そういえば数年前は記録的な暖冬でしたね。やはり暖冬となると勝手が違うものですか?」
士郎知恵「日常生活は雪が無い方が過ごしやすいんだけどね」
前田羽美「野ざま温泉村ではスキー場の収入が村の収入のかなりの部分を占めているので、野ざま温泉村の人にとっては雪様様なんですよ。暖冬の年は大人の人たちがかなり困った顔をしてたって子供心に感じていました」
士郎知恵「そういえば山開き前の安全祈願を行った際に、遠くの山でクマが見えたって人がいたらしいわ」
涼と焔、そして涼としずく、各々が少し厳しい顔をして目を合わせる。
前田羽美「ちゃんとクマらしく冬眠してくれたら良いんですけどね」
士郎知恵「見えたって人が一人で、その後その人も見失ったんで“気のせいだったかも”で終わった話らしいんだけど…じょう、おばあちゃんちに行って見る?」
士郎じょう「な、突然なんで?」
士郎知恵「クマ出たらやっちゃいなさいよ」
士郎知恵が笑いながら面打ちの素振りをやってみせた。
士郎知恵「冗談はさておいて、クマに出会った時の対処方法調べて、おばあちゃんちで話してきてよ。ついでに様子を見てきて」
士郎じょう「母さんは行かないの?」
士郎知恵が携帯端末を取り出し、カレンダー・スケジュールアプリを表示させて画面を見ながら言う
士郎知恵「どうせ行くなら2~3日…うーんスケジュール的に無理かなあ…」
その時、テレビに映し出されたスノーボードを指差して姫が言った。
姫『これをやってみたい!』
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数日後、クルマを購入したカーディーラーに連絡して、スタッドレスタイヤとホイールのセットを用意してもらった。
正直初めての買い物なので色々な人にアドバイスを求めたところ、
「日本の有名メーカー品ならあまり間違いは無い」との意見が大方の人々共通の意見だった。
他にもいろいろと検討したのだが、上記の“日本の有名メーカー品ならあまり間違いは無い”というところだけを押えて、あとは“クルマを買った店でちゃんと装着できるもの”を注文すれば間違いが発生しないと涼は考えた。
数日後、クルマを購入したディーラーに問い合わせると、今年のスタッドレスタイヤ取り扱いを開始したとの事なので、ディーラー担当者にスタッドレスタイヤ購入の意思を伝え、そのディーラーで取り扱いのある日本の老舗メーカーのダンラップのスタッドレスタイヤとホイールのセットを用意してもらい購入した。
ディーラー担当者「私も降雪の無い地域が出身なので一般的な事しか言えないのですが、雪道では“急”のつく動作、急発進と急ハンドルと急ブレーキをしない。これが大事と降雪地域出身スタッフも言っています。特に急ブレーキと急ハンドルは、それなりに重量のあるクルマに慣性がついている状態ですので、滑りやすくなっている路面では直進力の慣性にタイヤと路面との摩擦が負けてしまいますので要注意です」
カーディーラーともなれば、おそらく同様の質問をされる事が多いであろうし、そういう質問を受けて来た先輩からの情報提供とレスポンスのレクチャーがあるのかもしれない。
なんにせよ、こういう時には専門家のアドバイスがありがたく感じる涼だった。




