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精霊界大王王宮の来賓室に風のゲートが開かれ、姫、涼、焔、颯が帰還した。

4人は本来の姿に戻り、水の精霊王、火の精霊王、風の精霊王、そして精霊姫となる。

本来の姿に戻った事により、人間としての疲労や睡眠欲はリセットされた。

それぞれが王宮内に与えられた自室に荷を置きに行くが、姫の荷物であるインスタントカップ蕎麦と涼がそのために用意したヤカン、カセットガスコンロ、ペットボトルの水はその場の来賓室に置かれた。

姫『全員、好きに食してよい。これにより英気を養ってほしい』



4人で精霊大王に謁見し、帰還の報告を行った。

精霊大王は疲れ気味に見え、いつも笑顔を絶やさない精霊女王ですら表情は硬かった。

精霊大王が些か疲れ気味に見えるのは心労からだろう。

精霊大王が“姫の無事”という自身の願いを叶えるためには“決戦により敵を殲滅する”以外に方法が見つからなかった。

そして多くの精霊力が代替わりによって既に大王自身から姫に継承されており、“決戦により敵を殲滅する”事への適任者が自分よりも姫であること。それを一番自覚している事がその心労の原因だった。


姫『ご安心ください。奴ら如き、私のスーパーチョークスリーパーで…』

明るく言う姫。


重い空気を感じてわざと明るく振舞っているのか、もしくは素の状態なのか、どちらかは判らない。おそらくは後者なのだろうが、今はその明るさが有難く、そして嬉しく思う涼だった。



進軍決行数日前、全軍による訓練が行われた。


涼の声を颯が風に載せて、全員に響き渡るようにする。


数十メートルの空中に焔+姫赤が風乗りの術で浮かんでおり、その周りを炎の龍王と火竜軍、地の龍王と地竜軍が飛んで浮かんでいた。


涼「精霊界の補充の恩恵が受けられるギリギリの高さまで飛翔し、その状態から火の精霊王は最大火力術を敵に向かって放出します。火の龍王軍と地の龍王軍は火の精霊王を横からの攻撃から護って下さい」

焔「本番の時は周りを気にせず全力で撃つ。火傷じゃすまない事になるから俺より上空には飛ばないでくれ」

焔と火竜軍と地竜軍の少し下の空には涼+姫青と水竜軍がいた。


涼「第二陣である私たちは火竜軍と地竜軍を無視して地上に向かおうとするものをここで殲滅します。」


さらに少し下の空には風竜軍と颯+姫白と選抜された風の精霊たち、そしてブラウンがいた。


涼「第三陣の風の精霊たちは、先陣と第二陣の竜たちが飛びやすく風に乗れるように風のコントロールをして下さい。風竜軍はその風の精霊たちの警護を頼みます。ブラウンの姫は可能な限り、前線で傷ついた者への息吹術での回復をお願いします」


そして地表には火の精霊軍と水の精霊軍、そして大地の精霊たちがいた。


涼「火の精霊軍と水の精霊軍は地上での防衛を、そして大地の精霊たちは傷ついたものを息吹術で回復して下さい」

涼「あと炎を吐く敵に遭遇したことがあります。特に水の精霊は注意してください。」


改めて全体を見渡しながら涼が皆に言う

涼「それでは実践訓練を開始します。各自気を抜いたら大怪我を負う規模の訓練を行いますので気を抜かぬようにして下さい」


涼がそう言うと空中に無数の“氷の円錐”が発現した。

氷の円錐はそれぞれ突進を開始し、各軍に攻撃を始める。


竜族軍は大したもので氷の円錐を物ともせず、しっかり撃破していく。

地表に氷の円錐が突破される事は無かったのだが、“突破されたと想定しての氷の円錐攻撃を地表に降らせる涼。

火の精霊は火炎で防ぎ、水の精霊は氷壁で防ぐ。

やはり精霊は戦闘機会が少ない事による経験不足か、防ぎきれずに小傷を負うものもいたが、大地の精霊がすぐさま息吹術を行い、大事には至らないようにフォローしてくれていた。


全体としては想定以上のパフォーマンスを見せてくれており、訓練は成功に終わった。


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