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『東京霊脈戦線・後日譚:極黒の魔王と真祖の吸血鬼』

『東京霊脈戦線・後日譚:極黒の魔王と真祖の吸血鬼』

〜主従の誓いと、真紅の忠誠〜


【帝都の夜景と、待ちわびた真祖】


雪からホテルのルームナンバーを受け取った持子は、帝都の煌びやかな夜景を眼下に一望する超外資系ホテルの最上階へと足を運んだ。

分厚い絨毯が足音を吸い込む静寂の中、重厚なマホガニー製の扉のインターホンを押す。


ピンポーン。

ガチャリッ!!

コンマ数秒の世界。まるで扉の裏にへばりついていたかのような恐ろしい速さで、扉が跳ね上がった。


「――持子様ッ!! ああ、お待ちしておりましたわ!!」


そこに立っていたのは、眩いばかりのプラチナブロンドと血よりも赤い真紅の瞳を持つ、絶世の美女、エティエンヌ(♀)だった。


「エティエンヌ。夜分にすまんな。……今回の地下での働き、見事であったぞ。王として直々に礼を言いに来た」


「ああ、もったいなきお言葉……ッ! このエティエンヌ、感激の極みでございます! さあさあ、持子様、どうか中へ!」


エティエンヌに案内され、最高級の革張りソファへと腰を下ろす。エティエンヌは甲斐甲斐しく、持子のために果汁100パーセントのオレンジジュースを用意した。


「……持子様。貴女様が無事にお帰りになられて、私は本当に……本当に幸せでございます」


潤んだ瞳で熱っぽく見つめてくるその姿に、持子はジュースをごきゅっと飲み干し、静かに口を開いた。


【王の眼力と、理想の器】


「……エティエンヌよ。お主には、大きな借りを作ったな。これはわしからの『借り』だ。何か望みがあれば、いつでも言ってみろ」


持子が黄金の瞳で真っ直ぐに見つめ、心からの感謝を伝えた、その瞬間。


ガタンッ!

エティエンヌは持っていたグラスをテーブルに置き、スッと立ち上がった。

そして、彼女の細い指先が、背中を覆うドレスのファスナーへとかかる。


シュルルッ……ストンッ。


「なっ!?」


重力に従い、真紅の高級ドレスが音もなく絨毯の床へと滑り落ちる。

月明かりとシャンデリアの光の下、あらわになったのは、真祖の魔力で造り上げられた、一切の妥協なき黄金比の裸体だった。


「それでしたら――どうか、私を抱いてください。持子様」


「ぶふっ!?」


持子は飲んでいたジュースを危うく噴き出しそうになった。


「ど、どうですか、持子様……? もし、今の私の身体が貴女様の好みでなければ、いくらでも、貴女の『好みの姿』になってみせますよ……?」


頬を極彩色に染め、恥じらいながらも誘うように自らの豊かな胸を寄せるエティエンヌ。

究極のドMである彼女は、愛する持子にすべてを捧げ、そして蹂躙されることを至上の喜びとしているのだ。

持子は、ソファに座ったまま腕を組み、「うーむ……」と深刻な顔で唸った。

そして、おもむろに立ち上がり、一糸纏わぬエティエンヌの目の前まで歩み寄った。


「…………ふははは! 面白い。ならば、遠慮はせんぞ!」


持子はスッと手を伸ばし、エティエンヌの豊満な胸へと、一切の躊躇なく両手を這わせた。

ムニュッ、揉み揉み……!


「ひゃあっ!? あ、あんっ……!」


「ふむ……。185センチの長身に相応しい迫力だが、少し張りがありすぎるな。わしから見て近すぎるし、もっとこう……マシュマロのように、指が沈み込むほど柔らかくしろ」


「はぁっ、はぁ……っ! は、はいっ、持子様! こ、こうでしょうか……っ!」


エティエンヌが魔力を巡らせると、彼女の胸の質量がみるみるうちに増し、持子の手の中で理想的な『極上の柔らかさ』へと変化していく。


「おお! 良いぞ! 次は腰だ!」


持子の手が、エティエンヌのくびれた腰へと滑り降りる。

キュッ、ツー……


「腰はもっと細くしろ。わしが片腕で強引に抱き寄せられるくらいにな!」


「んぁっ、かしこまり、ました……っ!」


スッ…… と腰回りが引き締まり、砂時計のような圧倒的なプロポーションが形成されていく。


「よし! 次は尻だ!」


バシィッ! と持子の手が、エティエンヌの白い尻を弾いた。


「ああんっ!!」


「もっと大きく、そして弾力を持たせろ! 髪もだ! もう少し長い方が、シーツに散らばった時に綺麗であろう! 肌の色も、吸血鬼の青白さではなく、もう少し血色を良くして、ほんのりサクラ色にしろ!」


「はぁんっ、持子様ぁ……っ! 貴女の手で、私を、私を好きに作り替えて……っ!」


極黒の魔王による、真祖の吸血鬼の『俺好みの女体化・徹底改造ボディメイク』。

胸を揉み、腰を撫で、尻を叩き、髪の毛一本に至るまで、持子は前世の暴君としての美的感覚をフル稼働させ、容赦なくダメ出しを連発した。エティエンヌはその度に極上の快感に打ち震えながら、自身の肉体構造を魔力で変異させていく。


――それから、たっぷり1時間が経過した。


「……ふぅ。よし! 完璧だ!!」


持子は額の汗を拭い、目の前に立つ『宇宙一、持子の性癖に刺さる185センチの絶世の美女』を見て、ニカッと満足げに笑った。


「さあ! 最高の身体が仕上がったことだし、ベッドに行くぞエティエンヌ! お主の元が男で、これがBLボーイズラブだろうともう構わん! わしがたっぷりと可愛がってやるわ!」


持子が力強く宣言すると、エティエンヌは涙目で、しかし最高に幸せそうな笑顔で持子の首に腕を回した。

「ああっ……! 持子様ぁ……っ! 今の私は、心も身体も正真正銘の『女』でございます! BLではありませんことよ!」


「ふははは! わかった!朝まで寝かさんぞ!」


「はいいぃぃッ!!」


持子はエティエンヌの身体を軽々と『お姫様抱っこ』で抱き上げると、そのまま寝室のキングサイズベッドへとダイブした。


【真名の開示と、主従の誓い】


持子は満足げに頷くと、両腕を大きく広げ、荘厳な声で告げた。


「よくぞ応えた、エティエンヌ。お前のその狂おしいまでの忠誠と力、わしは確かに受け取った」


持子の纏う『極黒の魔力』が部屋を満たし、王としての圧倒的な覇気が空気を震わせる。


「問おう。エティエンヌよ――わしの愛の下僕となるか?」


その言葉が響いた瞬間。


ドサッ!

エティエンヌは膝から崩れ落ち、ベッドの上で持子の足元にすがりついた。その真紅の瞳からは、大粒の涙がとめどなく溢れ出している。


「あぁ……っ、あああああッ!! なります! なりますとも!! 私のすべては、持子様のために! あなたの影となり、盾となり、永遠の忠誠を誓いますわ!!」


顔を涙と鼻水でぐしゃぐしゃにしながら、それでも美しさを失わない真祖の吸血鬼が、なりふり構わず持子の足に頬を擦り付ける。

そして、エティエンヌはふと顔を上げ、深い覚悟を秘めた瞳で持子を見つめ返した。


「持子様……。真なる下僕となるために、わたくしから貴女様に捧げねばならぬものがございます」


エティエンヌの纏う空気が変わり、吸血鬼としての重厚な威厳が立ち昇る。


「吸血鬼にとって、名は力であり、魂そのもの。わたくしの真実のまなを、ここに捧げます。……アルセリオン・ノクティフェール。それが、悠久の時を刻んできたわたくしの真の名前で忘れる事なきようお願いいたします。これより先、持子様が望む名こそがわたくしの名。もしも新たにお与えくださる名前があれば、それに従いますわ」


真実の名を明かすということは、自らの存在の根源を相手に完全に委ねるということ。エティエンヌの最大の誠意であった。

しかし、持子は少しだけ目を丸くした後、ふはは、と豪快に笑った。


「アルセリオン・ノクティフェールか。重厚で、真祖らしい良い名だな。だが、わしは『エティエンヌ』という今の名前が気に入っておるのだ。あの日、わしを護るためにブレスを断ち切ったのは、エティエンヌという名の吸血鬼だからな。ゆえに、お前は今のままで良い」


「持子様……っ!!」


古い名を否定せず、今の自分を愛し、肯定してくれた主の慈愛に、エティエンヌの胸は限界まで満たされた。


「ふはは! よい返事だ! ならば、これより契約の儀を執り行う。口を開けい」


「……っ!」


持子の顔が近づき、二人の唇が重なる。


チュッ……。

それは、ただの接吻ではない。持子の魂の奥底に渦巻く『極黒の魔王』の莫大な魔力と、エティエンヌの血脈に流れる『真祖の吸血鬼』の高密度な魔力が、唇を通じて直接接続されたのだ。


ドクンッ!! ドクンッ!!

エティエンヌの体内で、凄まじい魔力の奔流が爆発した。黒い霧のような持子の覇気が、エティエンヌの心臓に『主従の刻印』として深く刻み込まれていく。


「んんっ……!! あぁぁ……っ!!」


エティエンヌは全身を弓なりに反らせ、魂の底から湧き上がる圧倒的な快感と充実感に打ち震えた。二人の間に、目に見えない強固な『魔力のパス』が完全に開通した瞬間であった。

唇を離すと、持子は黄金の瞳を細め、真剣な表情でエティエンヌを見下ろした。


「パスは繋がった。お前の命は、これよりわしのものだ。だが、一つだけ厳命しておくことがある」


「は、はい……! なんなりと……!」


「いいか。お前にはこれから会わせる『先輩下僕』がいる。第一下僕の鮎と、美羽だ。あやつらと上手くやるのだぞ。絶対に喧嘩をするなよ。お前は強すぎるからな」


持子は、狂信的でプライドの高い本多鮎や、重度の執着を持つ花園美羽との衝突を懸念していた。


「……承知いたしました。持子様が愛する者たちです。わたしも共に愛しましょう。このエティエンヌ、決して牙を剥くような真似はいたしません。彼女たちとも、良き下僕仲間として手を取り合ってみせますわ!」


「うむ! わかればよいのだ!」


【極上の夜と、新たな朝】


儀式を終えた後も、持子は帰ることはなかった。

広々とした大理石のバスルーム。きめ細やかな泡が浮かぶジャグジー風呂に、持子とエティエンヌはゆったりと肩まで浸かっていた。


「はぁ〜、極楽極楽……。お前の背中、流してやろうか、エティエンヌ」


「ひゃああっ!? と、とんでもございません! 私めが持子様のお身体の隅々までお清めいたしますわぁっ!!」


鼻息を荒くしてスポンジを構えるエティエンヌを「よいよい、今日はわしが甘やかしてやる」と制し、持子は自分好みに作り替えたエティエンヌのマシュマロのような身体を背後からぎゅっと抱きしめた。


「んんっ……持子様ぁ……幸せすぎて、わたくし溶けてしまいそうですわ……」


「ふはは! 存分に溶けるがよい!」


お風呂上がりも、持子は大きなベッドの中でエティエンヌのサクラ色の肌を撫で、柔らかい胸に顔を埋めたりと、その完璧なプロポーションを心ゆくまで堪能した。エティエンヌもまた、主の温もりと極黒の魔力に包まれながら、数百年感じたことのない深い安らぎと狂おしい多幸感に浸り続けた。


チュン、チュン……。

窓の外が白み始め、帝都に清々しい朝の光が差し込む。


「ん……朝か」


ソファでエティエンヌを膝枕しながらくつろいでいた持子は、ゆっくりと身を起こした。


「持子様……。素晴らしい夜を、本当にありがとうございました」


エティエンヌはうっとりとした表情で、持子の袖をきゅっと掴んだ。

持子はフッと微笑むと、自身の首元と耳元に手を伸ばした。

カチャリ。

外されたのは、持子が日頃から身につけていた、銀色に輝くイヤリングとネックレスだった。


「エティエンヌ。お前に、これをやろう」


「こ、これは……?」


持子は、そのアクセサリーを愛おしそうに撫でた。


「わしが心から崇拝する『推し』である、雪から貰った大切なアクセサリーだ。……わしを救いに、わざわざフランスから駆けつけてくれた大義であった。その証として、お前に授ける」


その言葉の意味を理解した瞬間、エティエンヌの真紅の瞳から再び大粒の涙が滝のように溢れ出した。


「あああぁぁぁ……ッ!! 持子様……っ! 持子様の大切な、宝物を……この私に……ッ!!」


エティエンヌは震える手でイヤリングとネックレスを受け取ると、それを自らの胸に強く抱きしめ、床に額を擦り付けた。


「一生の宝といたします!! このエティエンヌの魂が滅びるその時まで、肌身離さず身につけさせていただきますわ!!」


「ふははは! 大袈裟な奴め! だが、似合っておるぞ!」


朝日に照らされた部屋の中、魔王の豪快な笑い声と、愛の下僕となった真祖の歓喜の嗚咽が響き渡る。

やがて涙を拭い、満ち足りた表情を浮かべるエティエンヌを見下ろし、持子は立ち上がった。


「さて、そろそろ行くとするか。エティエンヌ、身支度を整えよ。わしのマンションに向かうぞ」


「まあっ! いよいよ先輩下僕の皆様と、お会いするのですね!」


「うむ。あやつらをわしの部屋に呼び出して、顔合わせをするつもりだ。……絶対に、喧嘩するなよ?」


「ふふっ、お任せくださいませ!」


極黒の魔王と真祖の吸血鬼の間に、血よりも濃く強固な絆が結ばれた朝。

持子は、自らの好みに染め上げた絶世の美女――愛すべき新たな下僕の手を力強く引き、ニカッと笑って声をかけた。


「行くぞ、エティエンヌ」


キャラクターが暴走します!

助けてください。

持子がエティエンヌがこんなのは最初のプロットには無かったのに〜

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