表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
61/182

59:未知との遭遇

そりゃそうなるだろう?

ママとなぎさ先生の褒め殺しにあい心をすり減らす時間はすさまじく長く感じた。


書類の確認を終えた段階で集会が終わったのか廊下の方が騒がしくなってきた。


「はい、問題ないですよ~。ではお母さまはここまででお願いしますね~」


不安感が半端ない。俺の表情がどうなっているかは分からないが涙目に近い感じでママを見つめていることだろう。


不安げな俺の顔を見て保護欲に駆られているだろうママはそれをぐっとこらえて俺に親指を立てる。


「ぐっとらっく」


ママよ、俺を地獄に突き落とすのはやめてくれ。出荷される家畜の気分になりながらママに見送られながらなぎさ先生に連行される俺。


旅立つわが子を見送るような視線をママから受けつつ処刑台に向かう囚人の気持ちで重い足を動かす。


授業の開始が近いためか先ほどまでの騒がしかった廊下が少し静かになっている。


なってはいるのだが、まだ教室に入っていない生徒からの視線が痛い程突き刺さる。


可愛いとかいうセリフならまだしもお持ち返したいとか妹にしたいなんて聞きたくない言葉まで聞こえる。


ここには犯罪者しかいないのか!?今は自分の体を恨めしく思う。


「ダイジョブですよ~。そのうちきっとおそらくめいび~落ち着きますから」


励ましにならない励ましをなぎさ先生から受けつつ自分の教室の前まで到着する。


「ここがユイちゃんの教室の1-Bですよ~。私の声が聞こえたら中に入ってくださいね~」


そういって不安な俺を一人廊下に残して教室の中へと入っていく。


なぎさ先生が教室に入ると教育が行き届いているのか騒がしい話し声が聞こえた教室内が静かになる。


「はいみなさんおはようございます~。静かにできて偉いですね~」


「今日は~みなさんにお話ししていた~サプライズがあります~」


話ていたらサプライズでもなんでもないんじゃないかというツッコみをぐっと飲みこむ。


先生の言葉でにわかに騒がしくなる教室。


そういうところは年相応の学生っぽいなーと思わずにはいられない。もはや現実逃避だ。


「テストじゃないですよ~今日はなんと~新しいお友達がやってきました~」


きゃーとかわーとか黄色い声が上がる。外で目撃した生徒がいるのかあの可愛い子が!?みたいな声も聞こえてくるのが分かる。


心臓が早鐘を打つかのように脈動する。こんなに緊張することは人生でそうない経験だ。


「外で見た人がいるなら話が早いですね~。と~っても可愛い子ですから~」


「みんな仲良くしてあげてくださいね~」


はーいと元気な返事が聞こえてくる。やめろハードルを上げるな。


「それでは~中に入ってきてください~」


処刑宣言が聞こえてくる。震える手で教室の扉を開けて室内へ入っていく。


シーンと一瞬教室内が静まり返る。何十人もの女子生徒の視線が俺の体に突き刺さる。


プルプルと震える足で歩いている間にも緊張感で吐きそうな程だ。


ようやくなぎさ先生の横に立ち教室内を見渡す。


どうか穏便にという俺の願いは届かずその瞬間教室内にわれんばかりの歓声が響き渡った。

小さい緑髪の少女が教室にやってきたらどうなるかは言わないでもわかりますよね?

つまりはそういうことです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ