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ヒロインになりたい((私))となりたくなくない俺の話  作者: adovent
2:変わった世界と公園での出会い
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36:また会いましょう

世界が光に包まれて夜が明けていく。

この時間での戦いの閉幕を告げる鐘が鳴った。

満足げな顔で剣を手放してサキとアカリにルナは抱き着く。


サキもアカリもそれを拒むことを受け入れていることからこの3人は本当に仲がいいことが分かる。


その光景を横目に地面に落ちてきた刀を手に取り納刀する。


ボロボロで本来の輝きを失ってはいるが一応は今の武器なので回収できるなら回収しておかないといけない。


このまま放置してどうなるのかは気になることだが思い付きを試して武器を失うのは避けなければならない。


ただでさえ本調子ではないのだから好んで弱体化するつもりはない。


後どれだけ私でいられるか確信はないが猶予がないのは間違いない。


名残惜しいがそろそろお別れの時間だろうと3人の方を見ようとした時に急にルナに抱き着かれる。


「にしし~、ユイちゃんもありがとうね!ユイちゃんのおかげで助かったよ!」


「それな。一人仲間が増えるだけでめっちゃ楽になったな!」


「う、うん・・・戦力が増えてそれだけ作戦が立てやすくなるし」


ルナにはほっぺをすりすりされ、武器を外したサキには頭を撫でられ、アカリには手を握られ感謝される。


やるべきことをやっただけなのにこれだけ感謝されるのは悪くない。


こうやってもみくちゃにされるのは((彼))は納得していないだろうが拒絶感はない。


それだけ受けれいる余裕ができてきたことに軽く微笑みが浮かぶ。


「私は大したことしてないわよ。みんなの力があったから解決できた。それだけのことよ」


「クールだな。俺よりちいせぇー癖によ」


そういって私の頬を引っ張るサキ。やめなさいよローブがめくれちゃうじゃない


「お姉ちゃんより小さいってことは年下なのかなぁ・・・んーまだ分からないな」


こういう分析をされるのは厄介だ。気弱そうに見えて参謀役のアカリが冷静に私を解析する。


あまりボロを出すとそれだけで丸裸にされそうな恐怖を感じる。


「ま、そんなのはいいじゃん!ユイちゃんは仲間!それでいいでしょあーちゃん!」


びしっと指をアカリに向けて指しつつ決め台詞を放つルナ。


「うぅ・・・ごめんねルナちゃん。つい癖で・・・」


どうやら冷静な参謀も幼馴染であるルナには強く出れないらしい。


そうやって3人と戯れていると周囲が明るくなり始めていくことに気づく。


「っと、今回はこれで終わりみてーだな」


そのサキの一言でようやく私をもみくちゃにするのは中断された。ほっぺ伸びてないかしら?


「みたいね。この世界は好きじゃないけどこの時間は私は好きよ」


夜が明けていくように世界に光が満ちていく。その穏やかな時間がとても好きだ。


「だね。とっても綺麗なんだよねー」


「うん、とっても綺麗な光景だね」


ルナとアカリも同意する。サキも否定するつもりはないのか鼻の下を指でこする。


「じゃあ、そろそろお別れね。また会いましょう」


そう言いながら今夜の主役であるルナの耳元で小さく囁く。


「それじゃあおやすみなさいお姫様」


私の言葉にびくりと飛び跳ねて顔を真っ赤にさせながらルナは抗議する。


「ゆ、ユイちゃんの意地悪さん!!!!!」


その抗議を背に受けながら光に包まれた世界で今夜の私は目を閉じた。

彼女は彼がしないようなことを行います。

逆を言えば彼がやることは彼女はやらないとのこと。

まあ少女に手を出す覚悟があってもらっては困りますがね

区切りの都合でここまで。

明日の更新は2話だけの予定です

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