3:始まりあるいは終わりの話
後悔先に立たず
椅子に座りパソコンの電源を入れる、パソコンを操作し動画を垂れ流す。
平日の仕事を終え何も考えず動画を見ているこの時間が一番贅沢な時間だと俺は感じる。
ありふれた日常だ、平日は普通に仕事をこなし定時で帰る。
娯楽にあふれた現代では時間つぶしの方法なんてものはそれほど腐るほど存在する。
明日からの土日の休みをどんなふうに過ごすか考えながらパソコンを操作する。
それが俺の硲勇伊のありふれた日常・・・だった。
そんな日常が崩れたのはいつもと同じようにパソコンを操作していた7月のある日のことだった。
「ん?なんだこれ?」
いつもの動画サイトでおススメに出てきたのは奇妙な動画だった。
よく見る動画は何万回も再生されていて有体に言えば万人受けしているものばかりだ。
だが今回出てきた動画の再生数は0。
上がったばかりの動画ならみるかもしれないがこの動画の投稿日は数日前だ。
ラクーンという投稿主に聞き覚えはないしおススメに出てくる理由も分からない。
画面は真っ暗だし題名に関して言えばもっと謎だ。ただ一言テストとだけ書かれている。
「投稿テストか?だとしても出てきたのは謎だが」
首を傾げつつお気に入りの炭酸飲料を一口飲む。
後になって俺はこの時の判断を死ぬほど後悔している。
いくら暇でお気に入りの動画の最新作がなかったとは言えこの動画を開く必要はなかった。
だがいくら後悔しても遅い。その時の俺は何気なくその動画を開いてしまった。
それが俺の((私の))物語の((始まり))終わりだった。
切りがいいところまで初日は投稿していきます。
それ以降は筆の赴くままに




