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今の生活を受け入れましょう?君以外はみんな幸せになれるよ?
母親との会話で今の自分の置かれてる状況に関してなんとなく理解することができた。
在日大使の父とその秘書である母との間に生まれた一人っ子、それが今の立ち位置だ。
父はイギリス人で大学に入学中に出会った母に一目ぼれして結婚したらしい。
その時の父の様子や今のかっこよさなどをのろける母を半目で見つめる。
日本人らしからぬ母であるが生まれも育ちも日本であることに変わらない。
曰く、先祖に外人の血が混じっていたんじゃないかと母は考えたらしい。
その見た目のせいで苦労をしたらしく、だからこそそんな母を受け入れた父とそんな自分とそっくりな自分に向ける愛が重たくなるのであろう。
しばらく前まではイギリスで暮らしていたが、在日大使の交代に伴いこちらに帰ってきたとのこと。
今日も父は引き継ぎで忙しく、母も朝からいろいろな手続きに追われ家に一人にしてしまったと改めて謝られた。
そして一番の問題は俺の年齢だ。・・・なんとまぁ14才とのこと。
20代から10代に一気に逆戻りとは頭が痛くなる話だ。
手続きの関係で学校に通うのはもう少し先らしいがまた学校に通わないといけないようだ。
「お友達たくさん作れるといいね」
そんな事を言う母にルナのことを喋ればどうなるかは想像に難しくない。
ただでさえ自分が安定してないのにそこに爆弾をぶち込む余裕は今はない。
「うん、そうだね」
そう言うだけに止め食事を終える。洗い物もしようと思ったが外出していたのだから先に風呂に入ってきた方がいいと言われて洗面所に送り出される。
いつまでも目をそらすわけにもいかず息を一つ吐いて改めて自分の体を確認する。
母親を幼くした見た目の少女が洗面所の鏡に映る。
相変わらず小さく細い体にうっすらと鎖の痕が体のあちこちに浮かんでいる。
気のせいか朝より胸が成長している気がするが・・・気のせいだよな?
下腹部に小さく存在する男性器のみがいまだに自分を男性と主張している。
その存在がなければ完全に女性にしか見ないことだろう。
頼りない我が息子を眺めながら自分の体を意識しないようにして体を洗う。
ゆったりと体を休めつつ自分の置かれた環境に思いをはせる。
正直に言えば悪くない環境だ。俺の気持ちにだけ目をつぶれば誰も不幸にはなってない。
俺だけが我慢すればそれが一番うまく世界は回るだろう。
頭の中で((私))もそうだそうだと同意を促すがそれでも肯定はできない。
もはや意地でもある。楽には流されたくなかった。
そんな自分のわがままに苦笑いしながら軽く体を伸ばす。
その瞬間激しい頭痛が襲い掛かる。この痛みは普段の痛みとは異なる。
「おいおい・・・こんな時にかよ」
頭の中で((彼女))が喜ぶのを感じる。
意識が揺らぐ、闇の中に落ちていくようにゆっくりと世界が変わっていく。
そうしてまた戦いの夜がやってくる
今の環境に関する説明のお話。
彼の現状の設定はこのようになっております。
家族に関してはまた近いうちに説明するお話を用意する予定です。




