14:逃走あるいは時間切れ
今宵の戦いはこれにて閉幕。
次の戦いまでは彼女は眠り続けるでしょう。
((私))の言葉をルナたちは理解できなかったのか首を傾げる。
「う~ん・・・助けてくれるのはありがたいけどヒロインってなに?」
他の二人もいまいち理解できてないのか頭上に?を浮かべている。
だからこそ((私))は説明する。
「あなた達が世界のために頑張ってくれているのを理解した。」
「だからこそあなた達だげが犠牲になるのを私は許さない」
「だから貴方たちのために戦う。3人とも可愛いのだから失われるなんて許されないわ」
((私))と彼は基本水と油だが一部は通じ合っている。
彼女たちが犠牲になるのは許されない。それだけは一致している思いだ。
3人は((私))の言葉に顔を赤らめる。少なくとも嫌悪されることはなかったのは安心だ。
「そ、そういうのは簡単に言わない方がいいよ・・」
顔を仰ぎながらルナが呟く。ほかの二人もそうだとばかりに頷いている。
そんな和やかな時間はもうすぐ終わりのようだ。
頭痛がする。どうやら彼の目覚めが近いのが分かる。
今の自分の主体は彼なのだから彼が目覚めれば((私))は眠るしかない。
「時間ね。残念だけど今日はこれでお別れ」
すっと体を空中に浮かべながら彼女たちを見渡す。
「また会いましょう。」
その対応に慌ててサキが声をかけてくる。
「お、おい!もうちょい色々話そうぜ!」
彼女たちもこの時間を楽しんでくれたようだ。
それだけでとても幸福になる。
「また・・・会えますよね?」
アカリが不安げにこちらを見上げる。
彼女たちと話して接した時間はとても短いものであるがそれでも仲間の一人と認識されている。
その別れを寂しく思ってくれるのがとてもうれしく思う。
「あなた達が戦い続ける限り((私))は力を貸すわ」
この世界の終わりが始まる。暗かった世界にうっすらと光が満ちてくるのが分かる。
その明かりを背にしながらこの時間が永遠に続けばいいのにと望むのは強欲だろうか。
ああ・・・早く彼が((私))を受け入れてほしいなと改めて思う。
彼にとってはとても受け入れがたいことだろう自分が((私))になるのだからそれは当然だ。
でも彼女たちを助けるためには力を使わなければならない。
それは((私))の目覚めにつながり彼の眠りにつながる。
そんな未来の光景に思いをはせながら、足元にいる可愛らしい彼女たちに笑みを向ける。
「それじゃあまたね。可愛らしいガーディアン」
そうして世界は光に包まれる。
今宵の物語はこれにて閉幕。次の戦いまで((私))は眠りましょう。
ああ・・・早く私を受け入れて勇伊。
そうすれば((私))は私になるのだから
ひとまずの戦いに一区切り。
話を大きく区切るとすると次の更新で1章が終わる感じです。
基本的には4話くらいを一気に更新していきますがたまに仕事の都合で2話区切りになるかと思います。
できるだけ毎日投稿を心がけてまいりますので気長にお待ちください。
というわけで本日の更新はここまで。続きはまた明日。




