133:報告会
委員長が準レギュラー化し始めていますね。
昼食の時間になりいつも通りのメンツで集まって食堂で食事をとる。話題の中心となるのはやはりテストの結果が多くなっている。
「今回のテストはかなり成績が良くなりました。ユイさんのおかげですね」
一番最初に声を出したのはアカリだった。いつにもましてご機嫌そうにロコモコ丼をつついている。
「だねぇ~。これだけいい成績なんて僕初めて取ったよ。これでお小遣いアップも目じゃないね」
先にご褒美を貰って機嫌が良いルナはトンカツ定食に舌鼓をうっている。
「これは私も次回から参加した方がいいかもしれないですわね。ぐふふ、妹と手取り足取りも悪くはありませんわね」
唯一機嫌が少し悪かった委員長もいい口実ができたとばかりに俺の方を見つめている。
こういうところがなければ信頼できるのに実に残念な性格をしていると言わざるを得ない。
そんな委員長を気持ち悪そうに見ながらサキは苦笑する。その笑みは自分が対象じゃなくて良かったとでも思っているのだろうか。
安心してほしい。どうせ勉強会したら絶対サキも委員長の獲物になるのだから俺と同類だ。
「成績が良くなったのはみんなが努力したからですよ。今後も頑張るならまたご褒美を用意しますからねルナ」
いつも通りAランチを食べながらもう少しだけルナに発破をかける。こいつは少し気が緩むとすぐ成績が落ちるのが目に見えている。
「しっかし我ながら単純というかなんというか。ご褒美ってのに釣られてついつい勉強しちまったおかげでこっちも成績良かったからな」
サキが話題を変える様にというかルナ呼びに少し眉を顰めながらそんなことを言い出した。
「何事もモチベーションは大事だと思うよお姉ちゃん。でもご褒美の内容どうしよっか?」
ルナとは異なりアカリとサキはご褒美の内容はまだ決まっていない。委員長と異なりこの二人はよほど変な提案なんてものはしないと信じているが少し不安ではある。
「あまり大きなお願いは叶えるのは難しいですからね。まずは保留でも構いませんよ」
そう俺が言うと二人ともそれはそうかと思ったのか今回はとりあえず保留ということになったみたいだ。
「みなさん本当に仲がよろしいんですね。私としても妹の交友関係が良好で何よりですわ」
委員長がどんな立場なのか分からないが上からの視点で俺たちのことを眺める。
「悲しいですね。私は委員長とも仲が良いと思っているんですが委員長は違うんですか?」
少し落ち込んだ表情を見せれば委員長は慌てて取り繕う。
「そそそ、そんなことあるわけないじゃないですか!ぐへへ、妹にこんな甘えてもらえて感無量ですわ」
機嫌が良くなる委員長とは真逆にほかの3人の機嫌が悪くなる。
「やっぱりはーちゃんは女たらしだ!すこーし目を離すとすぐこれなんだから油断も隙もあったもんじゃないよ!」
ぷんぷんと怒りながらルナが俺に抱き着いてくる。
俺の言動一つでこうなってしまうなんてのは迂闊に喋れないなと思うしかなかった。
アカリとサキのご褒美に関してはそのうち別の話で語るかと思います。




