122:てすと
委員長再来
学生の時一番苦痛な時間を考えたときに俺は一番にテストの時間を思い出す。
日頃の勉強の成果を試すというがそこで良い成績を出した記憶は少ない。
しかしながら今の自分にとってはそこまで苦には思っていないのが現状だ。
早々に回答を終えて時計とにらめっこしながら残りの時間を潰していく。
教室のあちこちでは未だに筆記用具の走る音が聞こえており、隣の席のルナも顔色を悪くしながらも必死に筆を進めている。
一方で俺と同じように余裕なのだろうか委員長はテスト用紙の余白に何かを書き込んでは気持ち悪い笑みを浮かべている。何を書いているのか気になるが理解したら負けだと思ってそっとしている。
アカリも余裕とまではいかないまでも手ごたえを感じているのか満足げに頷きながらテスト用紙を見返している。
この学校のテストは2日間ですべて終わらせるようで本日は昼を挟んで後1教科テストをやって授業は終わりだ。
転校して早々のテストになるのだが普通の生徒には結構難易度が高い感じがする。少なくとも転校してから受けた授業はスピードも速く内容も難しく感じた。
にも関わらずたいして苦戦することなく回答できたのは俺の元々の実力か、それともこの体のポテンシャルなのかは分からないところだ。
自分の腕時計を見ていたなぎさ先生が一度手を叩いて合図をする。
「はい、おしまいですよ~。みんな筆記用具を置いてテスト用紙を前に渡していってくださいね~」
「お昼休みの後は英語のテストがありますのでみなさん予習はしっかりしましょうね~」
テスト用紙を回収し終えた先生がアドバイスを送ってから教室を出ていく。その行動に合わせてあちこちでテストの出来について話の花が開いていく。
「つ、つかれた~。もう僕のライフポイントは0だよ~。はーちゃん慰めて~」
俺の背中に抱き着きながら弱音を吐くルナ。相変わらずスキンシップが激しい奴だ。
「はいはい頑張りましたね。偉いですよ夜桜さん」
振り返らずにそう返答する俺を見ながら委員長が声をかけてくる。
「私の妹に慣れ慣れしいですよ。まったくうらやまけしからんですよ」
相変わらず委員長にとって俺は妹らしい。欲望が口の端々から零れ落ちているところに恐怖を感じる。
「ほらルナちゃん。そろそろお昼に行こうよ。あんまりのんびりしているとお昼の時間なくなっちゃうよ」
アカリの言葉に慌ててルナが俺から離れる。
「は!そうだった。ほらほらはーちゃんあーちゃんおひるおひる!」
「調子が良すぎますよ。そんなに慌てても食事は逃げませんよ」
ため息をつきながら委員長が苦言を呈する。このクラスの中ではだいたいこの4人で食事を取ることが多い感じだ。
もはやいつもの流れのように暴れるルナに引きずられるようにして俺たちは食堂へとそろって歩いていく。
この変態動かしやすくてついつい話に出してしまいます




