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11:戦いあるいは蹂躙

一方的な戦いはただの蹂躙に過ぎない。

お助けキャラなのだからこれくらいの力はあっても然るべきなのかもしれない

軽く、それこそ飛び跳ねるかのように足を動かす。


たったそれだけの動作で侵略者の目の前の建物に着地する。


跳躍というよりは飛翔とも言うべき移動能力をさも当然のように受け入れる。


足元では先ほどまで戦闘を行った少女たちがボロボロになって倒れているのが分かる。


息はまだある、戦う気力はあるのだろうか侵略者を睨みつけている。


だが体はその傷のためか立ち上がることができないようだ。


その姿を見ると酷く心が痛む。やはり犠牲を彼女たちに押し付けるわけにはいかないと改めて思う。


「少しだけ休んでいてねすぐ終わるから」


そう言って((私))は建物から飛び降り侵略者の目の前に浮かぶ。


先ほどまで少女たちを蹂躙していた侵略者が((私))を視界に収める。


また新しい獲物が来たのだと喜びに満ちた表情を浮かべているように感じる。


だがそれは逆だ。こちらが狩る側であちらが狩られる側だ。


にやりとつい口が緩むのが分かる。そんな場面ではないのについ口が緩んでしまう。


侵略者の足がこちらに襲い掛かる。その物量は到底避けれるものにしか見えない。


だけど今の((私))には関係ない。軽く腕を動かす、それだけで足がどんどん切り落とされる。


「一緒に踊ってくれないかしら?」


走り出す。足場もない空中を駆け巡る。


襲い掛かる足はただ一振りで切れるのだから大した障害にならない。


侵略者の頭に近づくにつれて足の動きはどんどん激しくなる。


最初は怒りに任せて振り回されていた攻撃がだんだんとその色を変えていく。


困惑、恐怖。すくなくとも侵略者にとっては初めての感情に襲われていることだろう。


「怖い?でもそれが彼女たちが負ってきたものよ。今度はあなたが背負う番」


一振りごとに自らの技がどんどん極まっているのが分かる。


傍目ではもはや腕を振っているのすらも分からないほどの速度で攻撃を振るう。


再生するならばその再生を上回るほど切り刻めば問題ない。今の((私))ならそれができる。


やがて再生が追い付かなくなったのだろう攻撃する足を失った侵略者が後ずさる。


やけくそだとばかりに口から大量の水をこちらに向けて撃つ。


「その程度じゃ障害にすらならないわ」


刀を構え突撃する。


レーザーのように鋭い水の流れを障害にすらならないほど容易く切り裂きながら突き進む。


もはや止められることがないその勢いそのままに侵略者の頭ごと切り裂く。


1,2,3・・いくつ刀を振るったであろうか。少なくとも目の前の侵略者がサイコロのような形で切り刻まれる。


再生ができない侵略者にとってどうしようもないほどの致命傷。


ボロボロと切り刻まれた端から黒い泥のように空間に溶けていく。


そうして満足して刀の汚れを振るうかのように軽く一振りした時には侵略者の姿はどこにもなかった。


ただ倒れた少女たちと満足気な((私))だけがその空間にいた。

誰かに見ていただける、それだけで書くモチベーションが出てくるものなのですね。

拙い文章ですが誰かが見てくれている限りは書き続けて参ります。

本日の更新はもう少し続けます。

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