102:おふろ(裏)
えっちなのはまだ駄目ですよ
目を覚ました私が一番に目にしたのは困惑した表情のルナだった。
「何よそんな風に見つめられたら照れちゃうわよ」
私の言葉に何か言い返そうとしてしかし何も言えないという行動を繰り返しやがて諦めたようにうなった。
「ん~・・・まあとりあえずはいこっか!」
ルナに促されて私は下着を脱いでから風呂の中に入っていく。
外の脱衣所とはうってかわって風呂の中はかなりの広さを誇っている。
4人が入ってもなおスペースが有り余っているのだからどれだけ広いのかというのが分かる代物だ。
「本当に広いのね。これならもう2人くらいは入れるんじゃないかしら?」
「掃除がくっそめんどくせーけどな。無駄に凝り性なせいで旅館並みになっちまった」
乱暴に風呂桶でお湯を汲んでから自分にかけているサキがぼやくように呟く。
アカリもそれには同意なのか苦笑いしながら否定の言葉が出てこない。
「でもでもこうやって遊んでも怒られないんだからいいじゃん!」
ろくに体も洗わないうちに風呂の中に飛び込んでいたルナがにししと笑っている。
無駄に風呂も木枠で組んだかなり質の良いものだからこの部屋だけでどれだけのお金がかかっているのだろうか?
「ほら、ルナもちゃんと体洗ってから入りなさいよ。」
体にお湯をかけつつルナに苦言を呈する。流石に分が悪いのか風呂の中で泳いでいたルナもしぶしぶお湯の中から出て洗い場の小さな鏡の前に座る。
「せっかくだから洗ってよ~」と甘えた声を出しながら私の方を見てくる。
「やれやれ、お姫様の御願いなら断れないわね」
小さな手にシャンプーを出してルナの黒髪に手櫛を当てていく。
緑や金色などの様々な色の髪がこの風呂の中にはあるのだがやっぱり日本人らしいこの黒髪が一番好きかもしれない。
「せっかく綺麗な黒髪なんだから丁寧に手入れしなさい。」
私の言葉に少し照れながらも満更じゃない顔でルナは笑う。
「相変わらず口が達者だね~。お世辞でも照れちゃうじゃんか」
「心外ね。本音しか言ってないわよ。もちろんアカリやサキの髪だって私大好きなんだから」
髪フェチというわけではないと否定しておこう。彼も私もこの3人のことが大好きなことには偽りはない。
「あはは・・・そんな面と言われると照れちゃうね」
「まったくだ。しかもこいつ真顔で言いやがるから質が悪い。」
顔を赤くしながらもアカリもサキも満更じゃない表情なのでその反応がとても嬉しく感じる。
肩をすくめながらルナの髪の手入れを終えてゆっくりとお湯をかけていく。
「はい終わったわよ。なんなら3人ともお体を洗いましょうか?」
くすくすと笑いながら3人に問いかけるが残念ながら3人とも同じ動きで激しく首を横に振る。
「残念。そんなに否定されたら悲しいわ」しくしくと泣き真似までするが残念ながら受け入れてはくれないらしい。
「ダメだダメだ!だまされねーからな!」
「あうう・・・流石にそれは勘弁してほしいよ」
「ゆーちゃんのえっち!はれんち!女たらし!!!」
そんなに警戒しないでほしい。流石に((彼))の手前そんなことは"まだ"するつもりはない。
「仕方ないわね。なら次に期待するとしましょうか」
そう、焦る必要はない。時間は私の味方なのだから。
緩んでしまう頬を頑張って正しながら今は私の体を自分の手で洗いだした。
彼女の性格は両親の性質を強化した感じで反映されています。
つまりは彼女の両親は学生時代こんな感じで人たらしだったとも言えます。




