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異世界迷宮の追従を  作者: えぁりん
♯第回章 展望
356/394

§343 キャラ

新しい家になってから9日、そろそろ壁や天井も見慣れて来た。


最初の数日は壁の距離感や見慣れない天井に違和感しか無く、

引っ越し直後からあれやこれやあったりしたために、

ナズともアナともゆっくり過ごせる日が無かった事も要因だ。


ようやくそれも落ち着き、以前の生活が戻って来たような安堵がある。

変わらない2人にちょっとだけ寝心地が良くなったベッド、

ここは自分達だけのプライベート空間だ。


それでもここに加えた新しい風には、まだまだ違和感を感じざるを得ない。

イルマの病気の懸念が無くなり、

3人がひとつにならなければこのわだかまりは埋まらないのだろう。


朝食ができるまではまた製薬作業を進めようかな・・・。


カビが満載になっていたシャーレは5つあった。

2つは昨日使用したが、まだ3つも残っている状態だ。

放置しては勿体無いし、一気に大量に作ってしまえば当面は持つだろう。


後から追加した10個のシャーレもそのうちカビで一杯になる訳で、

多分それだけやればイルマを完治させるだけの量を確保できるのだと思う。


朝食準備のために出て行ったナズ以外、つまりアナとイルマだ。

2人には朝の仕事としてクルクル回す作業を手伝って貰った。


今回は完全に任せっきりでは無く自分も回す。

結局アナに手伝って貰えないかと打診した手前、

自分としてもやらざるを得なくなった。


何て言うか・・・。

アナはこの作業に関しては露骨に嫌そうな雰囲気を醸し出す。

ハッキリそう言われた訳では無いが、

彼女の尻尾を見れば一目瞭然なのである。


イルマは嫌でも拒否する事はできまい。

これが妹のため、そしてイルマのためになる物であるので。


ただ、看病する者の手が空くまでは3人同時の投薬はできない。

今の所エミーに投与した後の看病はイルマに任せている。

これで2人同時に投薬し同時にダウンしたら、

看る者がいなくなってしまうからだ。


ナズやアナがイルマの面倒を看るのだとは言っていたが、

迷宮の主戦力を欠いてまでする事は無い。

健康になったらエミーに任せれば大丈夫なのだから。

どうせ彼女はずっと家にいるのだし適材適所だろう?


従って先にエミーの完治を目指す。

イルマの治療が一番最後となる訳だ。

この部屋で3人が調和し合える日が来るのはまだずっと先である。


良いんだよ、自分の報酬は一番最後で。

満ち足りていない訳では無いんだ。



   ***



手際良く分離作業までを済ませ、

後は煮詰めるだけとなった状態で食事に呼ばれる。

流石に腐ったりしないだろうし、後はもうこのまま昼休憩まで放置だろう。


朝食時に全員に向け、本日の作業を指示した。

ラティ達は昨日7層までの地図を取ったらしいので、次は8層だ。


6層のパーンはもう何でも無いのだろう。

以前のラティはパーンを異常に恐れていたようであるが、

ジャーブやヴィーの実力を知った今、

彼女はパーティメンバーに対し信頼を置き始めたのだと言える。


詠唱を止められるヴィーがいて、

万が一の手当てを使えるイルマがいるのだから、

第2パーティと言えども深層を狙える豪華メンバーなのである。


皆、少しづつステップアップしているのだ。

ニードルウッド、スローラビット、ニートアント。

それが恐らく今日のラティ達の相手だろう。

何ら問題は無い。


自分達は昨日の続きで29層へ向かうつもりである。

ハンダールの経験を積ませてさっさと手放すのであれば、

55層でピックホッグやパットバットを相手にした方が早いかもしれない。

だがトラッサの33層までは一旦踏破して置きたいと言う気持ちもあった。


「それじゃ、食べ終わったら解散だ」

「「かしこまりました」」「解りました」


手前組は良い返事が返って来たのだが、

奥の組は何故か取り皿に1枚余分に盛られたハムを巡って、

各人が攻防を繰り広げている最中であった。

歪に千切られたハムの少しでも多い方を狙って、

ナイフでチャンバラが繰り広げられている。


多分聞いちゃいねえ。

まあ良いか。

そちらのメンバーであるイルマがちゃんと聞いていたみたいだし。


イシャルメダが商館に向かう前に、風呂場で矢に血を付けて貰った。

勿論エミーもだ。

その状態での取り回しは危険なので、パピルスで包んで9層へ。


もはやこの作業には誰の力も必要無い。


適当にブラ付いて、スローラビットにブッ刺すだけである。

今回は3匹が出現したので、オーバードライブして1匹を蹴り飛ばし、

2匹に対して1本ずつ矢を刺し込んだ。


イシャルメダから受け取った矢はスローラビットの色を変えず、

エミーから受け取った矢はスローラビットを緑色に変化させた。

何となく予想は付いていたが、

イシャルメダはもうかなり良い状態にあるのではないだろうか。


次回もう一度検査して何も起こらなかったら、

治療は終了で良いかも知れない。

家に帰り再びエミーを風呂場に呼んで、昨日作った方の薬液を注入した。


「よし、もう良いぞ」

「あっ?・・・はい。今日は痛くありませんでした・・・」


「うん、自分も慣れて来たからな。

 ずっと痛かったらエミーも嫌だろう?

 なるべく治療は辛くないようにしてやりたいからな」

「ありがとうございます・・・」


「それから、イシャルメダはもうすっかり良くなったかもしれないぞ?

 お前ももう直ぐ良くなるからな」

「そう・・・なのですか」


「ああ、次に検査して大丈夫であるならば、

 もうイシャルメダに薬は必要無いと思う。

 それが終わったらお前の姉だな」

「そう・・・ですか。お姉ちゃんを・・・宜しくお願いします」


「そういえばジャーブとの婚姻はまだしていないのか?」

「い、いえ・・・その・・・ま、まだ・・・・・・です」


「治ってからにするのか?」

「あの・・・ええっと・・・」


恥ずかしがってるだけか?


そういえばエミーの恋心は中坊みたいな青っぽさがあった。

お膳立てしてやらなければ駄目なのだろうか。

治ったぞと宣言した所で、エミーからは動きそうも無い。

ジャーブに任せて、引っ張って行って貰った方が良いのか?


うーん・・・。

あいつ自身が女性をエスコートできそうなキャラじゃないんだよなあ。


ヴィーとパニの件もあるし・・・ええい、面倒だ。

エミーが治ったら皆纏めてギルド巡りだな。

別に狼人塚とか言う所を探さなくったってどこだって良い訳だし。


薬を注入した事で、エミーは再び発熱する可能性がある。

どうせ低階層なのだから5人で行く必要も無いだろう。

ジャーブをパーティから外すようにラティに伝え、エミーの看病を頼んだ。


用件は済んだので自分達は先に29層へ。

と言ってもゲートの先はトラッサ入口だ。


ラティが装備を皆に配る際にもたつくため、

自分だけ先に飛んで他のメンバーを待つ。

ハンダールの装備だけは自分が預かっているので、

直ぐにハンダールがゲートを潜って現れた。


うーん・・・。

言葉は通じないし、相手もそれを解っている。

見詰め合って沈黙しているよりは、何かできる事をした方が良い。


無駄に時間があったのでステータスをチェックすると、

神官はLv50となっており、上級職に手が届く状態となっていた。

しかし新たに解放されたような職業は見付からない。


何かしら条件が足りないのだろうか。

限界まで治療をする?

まさか治療を魔物に掛けて倒すとかそういう事は無いよな。


この世界に於いて、アンデッド属性である魔物の存在を知らない。

ありがちなファンタジー世界ならば幾らでも有りそうなのに、

この世界はやはりゲームなどでは無く現実なのだ。

死んでいるのに動くような不可解な存在は有り得ない。


では上級職への条件と言うのは何なのだろうか。

いずれ何らかの条件が合致したら上級職への道が開ける事だろう。

僧侶も合わせてLv50とか、そういう条件なのかもしれない。

神官になった状態で何かしらの条件を満たさないと駄目なのだろうか?


・・・うーん、普通に考えればそうだよな。

上級職解放のためにアレコレするのは、もう少し先になりそうだ。


何せ手掛かりが何も無い。

教会の管理者が神官の上位ジョブになっていないのだから、

彼らにも聞きようが無いのだ。


神官の交換候補として、兼ねてより気になっていた薬草採取士を選択した。

薬草採取士は丁度Lv30である。


中級職への派生が無かった事からも、

そのままアイテムを制作しながら経験を積み、

Lv50で上級職が解放されるのだと思う。


ドープ薬や自爆玉、それ以外にも知らない薬があるのではないかと、

何かしら期待が膨らむ。


いや、しかしな・・・。

他の薬品が出回っているような話はこれまで聞いた事が無い。

自爆玉以外で知り得ている薬品は今の所ドープ薬だけだ。

それもミチオ君由来である。


もしかすると作成対象の名前すら知らなければ、

未知の何かを作成する事は不可能なのだろうか。

それらが隠匿されているために、

作成できるはずの薬を皆が知らないと言う可能性もある。


取り敢えず薬草類を手に持って、

それらしいアイテム名を念じてみれば良いのだと思う。

鍛冶師のジョブだって材料が揃っていて、

念じた製品名が掠りでもしたら作れるようだし。


後は僧侶だ。

今はまだLv33であるが、こちらががLv50になったら・・・。

トリューシとかいう剣士の派生ジョブを解放してみようかな?


話を聞いた限りだとドラゴンを倒せば良いようなので、

スラッシュでドライ・・・ランドドラゴンにしようか。

いや、石化だな。

その時はアナに手伝って貰おう。


解放自体は直ぐにでもできると思うが、何せセットする箇所が無い。


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv70

  設定:探索者(70)魔道士(47)勇者(35)

     道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(43)

     僧侶(33)目利き(37)薬草採取士(30)


 ・BP168(余り1pt)

   キャラクター再設定   1pt   詠唱省略        3pt

   獲得経験値上昇×20 63pt   ワープ         1pt

   必要経験値減少/10 31pt   ガンマ線バースト    1pt

   MP回復速度×2    3pt   メテオクラッシュ    1pt

   7thジョブ     63pt


「旦那様、お待たせしました。皆揃っております」


ステータスウインドウでジョブやスキルをセットしながら集中していると、

既に全員が揃っておりアナからは報告が入った。


「お、そうか。それじゃハンダールが2番手で、後は順次入って来てくれ」

「かしこまりました」「私は最後が宜しいですかね?」

「では、この男に伝えます。xxxxxxxxxxx」「xxxxxx」


「・・・ッ!旦那様、ここは魔物の集まる部屋があるようです。

 ゆっくり動く人型・・・恐らくはサイクロプスでしょう」


一番最後に入ったアナから直ぐに、魔物の部屋がある事を伝えられた。

と言う事は26層のシザーリザード以来の魔物の部屋となる。


26層の魔物の部屋は一度も討伐した事が無い。

狩り易いらしく、前回も前々回も、既に討伐された後であった。

人気商品であるカルバミが安定して得られる事や、

シザーリザード自体が売れ筋の革や食べ物のハサミを出す事からも、

ベテラン勢の絶好の狩場となっている。


22層もだ。

こちらはハットバットだが、多分下の階にいるピッグホッグ狙いだと思う。

実入りが良く、それ程危険性も無く、狩り易いのだ。


反対に、サイクロプスから落ちるアイテムは銅だ。

掛け出し探索者達が使う安物装備品の部類なので、需要度も低い。


魔物自体もやや硬い上に徒手攻撃は強力だし、

魔法だってシザーリザードよりは頻度が多く手強い。


一応風魔法がダウンを狙える弱点となるので、

パーティメンバーに魔法使いがいるならばある程度有利に戦えるが、

魔法使い自体がそうそういないだろうし、

そんな有能が居ればもっと深層部で狩りをするだろうよ。


従ってここは厄介な魔物の部屋の部類だと言える。

だからなのか、残されたままなのだ。


自分達に取ってみれば、好都合この上ない。

ボーナス魔法でのヒットアウェイをさせて頂き、

皆の経験値の糧にしてくれよう。

大丈夫、今回は振り先を考えながらちゃんと安全を確保するよ。


「よし、ではまずはそこを目指して行って見よう」

「かしこまりました、以前の方法で戦われますか?」


「その方が安全だしな。

 クルアチはともかく、ハンダールは戦えないだろう?」

「そうですね、では恐らくこちらです」


アナも前回自分が見せた方法で戦うのであれば、

安全が大幅に担保されると理解している。

以前のような魔物の部屋へ案内する際の葛藤は無くなったようだ。


自分もウキウキしながら、アナの先導に付いて行った。

ナズは「頑張りますね」とか言っているが、その必要は無い。

安全第一だからナズの出番はないぞとなだめて置いた。


勿論、道中はサイクロプスが何度も立ちはだかる。

メインの盾を失ったアナはサイクロプスの攻撃を巧みに逸らし、

攻撃を当てて行く事で状態異常を乱発して行く。


ナズはアナの状態異常を誘発させるべく、

2匹が集まらないよう均等にちょっかいを掛けて気を引き、

魔法の詠唱は的確に潰して行った。


自分もウインドストームとサンダーストームを織り交ぜながら支援する。

博徒のスキルは使用していないが、

アナが状態異常のスキルを発動させる位には成功率が担保されていた。


ミチオ君とは違い、アナに対しては特に競争心が芽生える事は無い。


アナが魔物を黙らせれば、

自分が警戒をしなければならない魔物が1匹減る訳で、

勝ち負けよりも安堵の方が大きいのだ。


そこは詠唱を中断させる役目が有るか無いかの違いだと思う。


ミチオ君の持つ聖槍は知力アップとMP回復だけの効果しか無く、

魔物の詠唱管理はセリーとベスタが行っていたからだ。

ウチの子らは彼女たちに比べてそれ程には優秀で無いので、

皆が力を合わせて行ってギリギリなのである。


時折出て来るグミスライムはバーンウォールの中で溺れて頂いた。

飛び跳ねて出てきた所で、ナズは槌部分で撃ち返し火の中へ叩き捨てる。


タルタートルの場合はクルアチが注意を引き、

ナズが鉾部分で引っ掛けて転がし、通路の奥へ一時退場して頂いた。

お互い槍使い同士の良い連携である。


そうこうしている間に、魔物の部屋付近へ近付けた。

ここからは安全のために他のメンバーには距離を取って貰う。


「クルアチは魔物の部屋を見るのは初めてだったよな?」

「ええと?どういう事でしょうか?」


「そうか、では片付けて来る間にアナ、頼む」

「解りました。魔物の部屋と言うのは──」


アナが説明している間に、通路の壁をペタペタと触って隠し扉を探す。

初見であれば場所を知る由も無いので全てが手探りだ。

今調べているこの一帯に入り口が無ければ、

向こうの角を曲がった先でも同じように壁を伝って行かねばならない。


──ガコッ。


おっ、見付けた。


足元が揺れ動く前にオーバードライブを掛けて誘導から回避をする。

秘密の扉が開き、中の様子が垣間見えた所で、

魔法の三連撃であるガンマ線バースト、メテオクラッシュ、

そしてサンダーストームだ。


入口が開き切る前に3つを唱え、弓を構えて中を狙う。

何かに当たればそれで良い。

どうせ多くたって3ターンなのだ。


3回射った後は強壮剤2粒を口に含んで、

オーバードライブしながら中に駆け込んだ。

駆け込みながら直ぐ横の壁にワープゲートを開き、部屋の奥へと繋げる。


そこで再びサンダーストームを唱えて弓を引く作業だ。

先程撃ったメテオクラッシュのエフェクトが途中なので、

隕石のモーションは向こうからこちらに降り注いでいるように見える。


あー・・・魔物から見たらこんな風に見えるんだな。


謎の感心をしながら、

そういえばガンマ線バーストの光は詠唱者から発せられているのか、

向こうが光源になっていない事に気付いて2重に感心した。

瞬間移動しても自分は眩しくない。


そんな運用をしたのは多分自分だけなのだろう。

ミチオ君もやればできるはずなのだが、

トリッキーな戦略を立てて行くと言う事を彼はしなかった。

自分は・・・どこまでも楽に行かせて頂こう。


魔物の部屋を制圧した後も我々の攻略は続く。


サイクロプスは初手ウインドストームでダウンが確定である。

引き付けた後にダウンを誘発させ、アナに仕留めて貰う。

要するにサイクロプスが前列に出て来ない限りは安全であった。


ナズとアナには牽制をしつつ後退しながら安全に戦おうと言ったはずだが、

どういう訳かひとつ前の28層の時も、ここ29層でも、

2人が前列を抑え込んでしまっている。


2人の実力はLvだけで無く技能までもが、

この階層の魔物よりも上になってしまっていたのだ。

3対2を難なく押し返してしまっている。


クルアチには見て学べと言ったものの、

果たしてどの位彼女の経験になっているのか不明である。

ハンダールに至っては付いて来ているだけだ。

カバン持ちならぬアイテム拾いしかさせていない。


こりゃ迷宮探索者に買われてしまうと後が大変だぞ?

パワーレベリングは本人のためにはならないのだ。

彼が金持ち商人の足として買われる事を切に祈るばかりである。


ジャーブ辺りに剣術指南をさせた方が良いのだろうか?

どうせヴィーやパニと練習をしているのだし、

混ぜても問題は無いかもしれない。


しかし変に自信が付いて怪我をされても困るし、

こちらに牙を向けられても面倒なんだよなあ。

だからと言って下っ端盗賊として剣を振っていた経験だけでは、

この先々で戦う事になっても役には立たないとは思う。


ヴィーだって最初は言葉の壁があったが、

それでもジャーブと特訓をしていたのだ。

彼の商品価値を上げるためにも、多少は剣の覚えが有った方が・・・。

悩ましい限りである。


中間部屋を発見するまでにそれから十数回の戦闘をこなし、

まだ昼には早い時間であったが切り上げる事にした。

エミーの容態も気になるし、

必要があればナズが食事の支度をしなければならない。

自分はラティ達を探さなければ。


パニが時間を知る事ができるのだから、

そろそろかなと思ったら一旦ダンジョンウォークで外に出て貰って、

調べて来れば良いのでは?


皆そこまで気が回らないのだろう。

・・・だって自分も今気付いたし。

パニも何かに気付けるようなキャラでは無い。

それはラティやイルマに期待しても難しいだろう。

ヴィーはもっと無理だ。


ナズだけを家に戻し、残りの3人はもう少しだけ付き合って貰う事にした。

アナには9層の様子を調べて貰ったが、

5人組のパーティは結構な数があると聞いて、

そりゃあそうだろうと思い直した。


では10層から調べよう。

中間部屋に飛び、5人組はそこからボスまでの方向に3組、

入り口の方向に5組があると言う。


地図が無いからこそ現在ラティが作成中なのであり、

広い上に自分もアナも道順は覚えていない。

結局2手に分かれる事になった。


アナとクルアチはハンダールを連れて中間部屋よりも入り口側へ。

自分はラティ達がボスを倒してやって来る事を想定して、

次の階である11層の入り口で待つ。


暫く待っていたが、10分くらいでアナ1人がやって来た。


「旦那様、途中でラティ達を発見しましたので帰還を命じて置きました。

 クルアチ達は外に待機させておりますので帰りましょう」


「おっ、そうか。じゃあ帰ったら作業の続きだな」

「・・・ええと、またあの装置を回しますか?」


「いや、もう暫くは必要無いと思う。

 それに多分、今後はイルマとクルアチに任せる事になるから、

 アナはそんなに警戒しなくって大丈夫だぞ?」

「そ、そうですか。申し訳ありません」


「そんなにかしこまらなくたって。アナは自分の奥さんじゃないか」


その奥さんに朝は手伝って貰っていた訳だが、

そんな事は棚に上げてアナを抱き寄せて撫でた。

腰へ回した自分の左腕に尻尾がスルスルと滑り、その感触に癒された。


この場にナズがいないのが残念だ。

どうせ愛でるなら2人一緒に愛でたいのだが、ナズは食後だな?

食事の支度中に邪魔をする訳にも行かないし。


外で待っているクルアチとハンダールを回収し家の廊下にゲートを開くと、

既に焼かれた肉の良い匂いが廊下に広がっていた。

丁度廊下にいたジャーブが自分に気付き、

元気よく「お疲れ様です」と挨拶を受けた。

∽今日のステータス(2022/07/22)


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv70

  設定:探索者(70)魔道士(47)勇者(35)

     道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(43)

     神官(50)僧侶(33)目利き(37)


 ・BP168(余り3pt)

   鑑定          1pt   MP回復速度上昇    1pt

   キャラクター再設定   1pt   7thジョブ     63pt

   ジョブ設定       1pt   詠唱省略        3pt

   獲得経験値上昇×20 63pt   ワープ         1pt

   必要経験値減少/10 31pt


 ・ナジャリ     ドワーフ ♀ 16歳 隻眼  Lv28

 ・アナンタ     猫人族  ♀ 20歳 忍   Lv35

 ・クルアチ     兎人族  ♀ 18歳 探索者 Lv9

 ・イシャルメダ   猫人族  ♀ 29歳 料理人 Lv3

 ・ハンダール    人間族  男 23歳 探索者 Lv38


 ・ジャーブ     狼人族  ♂ 28歳 聖騎士 Lv25

 ・ヴィクトラ    竜人族  ♀ 12歳 竜王  Lv16

 ・エマレット    狼人族  ♀ 19歳 料理人 Lv40

 ・パニ       竜人族  ♂ 15歳 冒険者 Lv23

 ・ラティ      人間   女 28歳 探索者 Lv49

 ・イルマ      狼人族  ♀ 21歳 巫女  Lv30


  ↓


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv70

  設定:探索者(70)魔道士(47)勇者(36)

     道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(44)

     僧侶(36)目利き(39)薬草採取士(36)


 ・BP168(余り1pt)

   キャラクター再設定   1pt   詠唱省略        3pt

   獲得経験値上昇×20 63pt   ワープ         1pt

   必要経験値減少/10 31pt   ガンマ線バースト    1pt

   MP回復速度×2    3pt   メテオクラッシュ    1pt

   7thジョブ     63pt


 ・ナジャリ     ドワーフ ♀ 16歳 隻眼  Lv29

 ・アナンタ     猫人族  ♀ 20歳 忍   Lv35

 ・クルアチ     兎人族  ♀ 18歳 探索者 Lv15

 ・イシャルメダ   猫人族  ♀ 29歳 料理人 Lv12

 ・ハンダール    人間族  男 23歳 探索者 Lv41


 ・ジャーブ     狼人族  ♂ 28歳 聖騎士 Lv25

 ・ヴィクトラ    竜人族  ♀ 12歳 竜王  Lv16

 ・エマレット    狼人族  ♀ 19歳 料理人 Lv40

 ・パニ       竜人族  ♂ 15歳 冒険者 Lv23

 ・ラティ      人間   女 28歳 探索者 Lv49

 ・イルマ      狼人族  ♀ 21歳 巫女  Lv30



 ・収得品ユウキ

   カルバミ     ×  3   ハサミ      ×  5

   革        ×  2   鼈甲       × 12

   スライムスターチ × 31   銅        × 59


 ・収得品ラティ

   スパイダーシルク ×  2   ホモール     ×  8

   皮        × 16   ブランチ     × 31

   ウサギの皮    × 18



 ・異世界100日目(朝)

   ナズ・アナ95日目、ジャ89日目、ヴィ82日目、エミ75日目

   パニ68日目、ラテ47日目、イル・クル44日目、イシャ18日目




 ・トラッサの迷宮


  5 スパイスパイダー   /  スパイススパイダー

  6 エスケープゴート   /  パーン

  7 ミノ         /  ハチノス

  8 ニードルウッド    /  ウドウッド

  9 スローラビット    /  ラピッドラビット


  25 ブラックフロッグ   /  フロックフロッグ

  26 シザーリザード    /  マザーリザード

  27 タルタートル     /  トータルタートル

  28 グミスライム     /  ゼリースライム

  29 サイクロプス     /  シルバーサイクロプス

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17章?合ってるのか? 異世界100日目〜
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