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異世界迷宮の追従を  作者: えぁりん
♯第回章 展望
357/394

§344 焼き台

投薬を進めて行く内に気付いた事がある。


薬液を注入した箇所の痛みや、その後の発熱は初回や2回目が酷く、

それ以後は多少熱が出たり頭痛を伴うにしろ緩和されているようだ。


イシャルメダの投薬3回目には、

熱も怠さも訴えずにそのまま商館へ出掛けて行った。

今回のエミーも彼女より病態が深刻だった割には特に体調の変化が無く、

ナズが到着した時点では普通に昼の支度をしていたそうだ。


従ってジャーブを付けて置いたが看病をする必要は特に無く、

恐らく2人で見詰め合ってモジモジしていただけなのだろう。

病気のために手も出せないんじゃあ、もう小学生以下の恋愛だ。


せめてもうちょっと会話をして欲しい。

エミーは重圧で言葉を失ったのだと思っていたが、

改めて彼女を知れば知る程元々無口な奴なのだと言う事に気が付いた。


はぁ・・・先が思いやられる。

何故他人の恋愛にここまで頭を割かなければならないのか。


自室でコポコポと音を立てて沸騰するフラスコを前に、

1人寂しく溜め息を吐いた。

アナもイルマも、食事の支度が整うまでは版画作業である。


追加の100部分のケナフは入手が難しい。

既にプタンノラ中の商店で買い尽くしてしまった。

次回入荷は未定だと言うし、

お願いした所で大量に作れる物でも無いようだ。


取り敢えず地図は刷れるだけ刷って貰って置いて、

表紙はまた別途と言う事になってしまった。


いや、プタンノラの商店で買うのでは無く、

フローダルで買えば良いのでは?


値段的に輸送コストが載せられたような感じでは無かったので、

恐らく別で作っているのだと思う。

そうであればフローダルでも入手できるはずだ。


・・・待てよ、言葉の壁だ。


人間語が解るのはラティ、イルマ、クルアチだ。

ラティは木版作成作業から外せない。

イルマも印刷作業に於いては役立ってくれている。

消去法でクルアチだ。


多分今はハンダールを居間に置いて見張っているのだと思う。

もう良いよ、彼の見張りは。

ここ数日、特に何かをやらかしそうな雰囲気は見られなかった。

大人しく今の状況を受け入れているようで安心できる。


根っからのワルだった訳では無く、

虐げられてひもじい思いをしたが故に盗賊に落ちたのであれば、

こうして食と住が揃っている現状は彼も満足なのだろう。


自分は奴に対して稼げる手段を与えてやろうとしている。

冒険者にさせると言う事はイルマやクルアチが訳して伝えたはずだ。

このまま大人しく従っていれば、この先困る事は無い。

そう考えているのであれば、反目してくる理由なんてあるはずが無いのだ。


見た感じ世の中の条理に逆らって、

とんでも無い事をしでかしそうな奴ではなかった。

逆にクルアチの叔父はそっちのタイプの人間だ。


自分達の種族を壊滅に導く手助けなんて、普通は考えないだろう。

穀潰しと言われていた方は恨みが募ればそう考えても不思議は無いが、

そちら側に付いて悪党に協力をすると言うのは相当思考が狂っている。


村の長に密告すればある程度の褒章があったのでは無いか?

勿論そうしなかった理由があるのだろう。

しかし多少の損得のために親族や世話になっている村人を売るか?普通。


世の中、信じられないアホは沢山いる。

それは否定はしない。

しかしこの家の隅で縮じこまっている男は、

少なくともそんな事をやらかす度胸は無い。

そんな確信があった。


「うぃーっす!いるかー?」


外から声がした。

自室は2階だし玄関に面していないので、結構小さめな声である。

だが声の主はウッツだった。


頼んだ水槽ができ上がったか、

クレープの焼き台を作成する見積もりが出たのだろう。

既にナズが応対に当たったようで、廊下から声がした。


自分もゆっくり階段を下りて行く。

おっと、アルコールランプの火は消しておかないとな?


「やあ、ウッツさんか。頼んだ物はどうなった?」

「おう、今ナージャにも言ったんだがよぅ、

 頼まれた水槽は庭に置いておいたから好きな所へ運んでくれ」


「おお、それは助かる。これで水やりに困らないな」

「何か木が植わっちまってるが、ありゃ何だァ?」


「ふっふっふ・・・。

 ウッツさんはリアナさんの店に入った新しい苦目の酒の話を聞いたか?」

「お、おう。ウチのバルッタが飲んだらしいが、旨かったらしいな?」


あの場に弟子がいたのか。


ちょっと騒がしくって誰がいたかなんて覚えちゃいない。

ラーメンを出した後もみくちゃにされて、

その後はグイグイ飲まされただけだ。

多分追加のラーメンの調理はナズとリアナさんがやったんだろう。


「その酒の材料がこれだ。ここで育てて収穫する」

「へぇー?そうなのか。見た所何も実が生っちゃいねえが、

 収穫までは時間が掛かりそうだな?

 俺っちが飲めるのはもっと後になりそうか?」


「いや、収穫して寝かせてあるだけなので、

 暫くは定期的に出せるはずだ。また店に寄ったら頼んでみてくれ」

「おっ、そうなのか?そりゃ良いな。で、頼まれた別のモンなんだがよ」


「おお、そちらはどんな感じなのだろう?

 できそうか?いくらになりそうかな」

「いや、アンタいくら掛かっても作って欲しいって言うと思ってな?

 もう作っちまった。今弟子たちが運んで来っからよ。ホラ、アレだぜ」


ウッツが外に向けて指さすので、自分も玄関から出てみると、

重そうな鉄の半球が2人の弟子に依って運ばれていた。

もう1人は黒い球体を1人で持って来ている。

ナ、何だあれは?


「あれか?あんな形で頼んだっけ?」

竈門かまどに設置して使いてえって言っただろ?

 だから釜口に合った形状で下は半球体にしたんだがよ。

 お前ントコの竈門かまどの口にピッタリ合わせてあるぜ」


「そ、そうなのか。それは良いとして、あっちの黒い球体は何だ?」

「それもおェが頼んだんじゃねえか。

 網目状にした道具を回しながら豆を焼きたいって」


「アレか!」

「アレだぜ?」


弟子達が段々と近付くにつれ、全貌がハッキリと見えた。

黒い球体は確かに網目状になっていて、少しだけ隙間があった。

針金なんて作れないから、

なるべく細く作った鉄の棒を強引に曲げて作ったのだろう。


いや、用途的には十分だ。

球体であり隙間から豆が零れなければ何でも良い訳で。

ザルと言うか、粗さ的にはもうの子だ。


の子状に作られた半球を2つ併せて球状にし、

先端部分をリングで固定する簡素な物である。

球体にした状態で取っ手部分が伸び、それを回して焙る機構であった。

編み目が太くて粗い以外は概ね設計図通りである。


自分では気付かなかったので特に指定はしていなかったのだが、

取っ手には革が巻かれていたので火傷をする心配も無さそうだ。


用件としてはこれで十分に満たしている。

竈門に設置して、回しながら炙る事は可能であった。


「そ、そうか。

 思っていた物よりもかなり強引に作った感じだが、多分大丈夫だろう。

 で、幾らかな?」

「それなんだがよう、あの焼き台に関しては鉄で作る必要があってな?

 その分は高くなっちまったが勘弁してくれ」


「そうか、ずっと熱源の傍に置かれる訳だし仕方無いよな」

「おお、分かって貰えるならありがたい。焼き台は7000ナール、

 豆を焼くほうは3000ナールだ。表の水槽は2000ナールだな」


金貨1枚と銀貨20枚を支払う。


「おう、そんじゃ今日もナージャは来るんだろう?楽しみにしてっからよ」


「ああ、その時に是非新しい酒の方も頼んでみてくれ」

「何かお前ェ、リアナさんみたいになって来たな・・・」


「そ、そうかな?一応商売相手になったので持ちつ持たれつだ」

「ひゃー、あんまり高級なモン持ち込まれると財布には厳しいんだぜ?

 俺っちが気軽に頼める旨いモンで頼むゎ」


「そういうのも出せなくは無いな。今度提案して置くよ」

「そうかい、そいつは助かるぜ」

「ちーっす。台所に運びますねー」

「こんちゃー、これも同じ所で良いかなー?」


「あ、ああ。竈門かまどが空いてないならその付近に置いてくれれば」

「へーい」

「そんじゃよ、俺っちはこれで」


「ああ、また何かあったら頼む」

「おう、任せとけ!」


自分達が昼に帰って来ると踏んで、この時間に持って来た訳だ。

中々侮れない。

と言うか、自分たちの行動パターンを知られてしまっている。


いや、エミーかな?

この時間ならいるのだと伝えたのかもしれない。

何にせよ、クレープを焼く台もカモーツの豆を煎る鉄籠も手に入った。

あ、クレープトンボ!トンボ無いと薄く作れないよ?


既に大工達は見えなくなってしまったようだ。

食事後に頼みに行くとするか・・・。


そう思って焼き台の確認をしに行くと、

床に置かれた焼き台の傍らに2つ、T字状の木製道具が置かれていた。

いつの間に持って来たんだ?

弟子たちのポケットに忍ばせていたのかな?


どっちにしろ全て揃っているようなので、

後で生地とカモーツを用意しなければ。

午後のジャーブ達の迷宮はお休みだろうな。


これからナズの歌の日は、皆でクレープの生地とカモーツの抽出になる。

飲食代が無料らしいし、その位は頑張って貰おうじゃないか。


ジャーブがカモーツの抽出、ヴィーとパニで麺の生地を打って貰って、

エミーにはラーメンのスープを任せよう。


クレープは・・・そのうちイシャルメダにお願いするとして、

今はエミーやクルアチに覚えさせようか。

そのうち食卓にも上がるはずだ。


自分はその後で迷宮だ。


アナとラティが居れば何とかなるだろう。

ラティを台所に立たせない理由は、単純に任せるには不安なので。

と言うよりも、彼女には朝の迷宮で得た地図を清書させて置きたい。

寧ろそれを優先してやって欲しい、彼女にしかできない事であるので。


食事を取りながら午後の予定を話し、

エミーとクルアチにはラーメンのスープの作り方と米の炊き方を教えた。

勿論ナズも興味津々に覗き込む。


ラーメンは都合3回目となるので、

自分もそろそろ出汁の取り方は判って来た。

海藻、キノコ、干物を2枚、ずっと前に入手していた何かの骨だ。


素人の手前味噌なのだがそれでも美味しいと言ってくれたのだから、

一先ず合格ラインには乗っているのだと思う。

良いんだよ。

どこか懐かしい中華料理店にある普通の醤油っぽいラーメンで。


全部纏めて鍋に放り込んで煮出せばスープになるのだが、

どうせならもうウッツに大鍋をお願いした方が良かったかもしれない。

どう考えても半分量の4,50食分じゃ少ないだろう。


次のお願いはそれだな。

やっぱり金物工を紹介して貰おうか。

前回パーティに来た際、住所などを聞いて置けば良かった。

顔は繋がったのだし、頼み易かろう?


鍋を放置したまま、次は米の準備だ。

これはちょっと困難である。

と言うのも、11人分を今ある蓋付きのフライパンで焚く必要がある。


前回サンドラッドの商館で用意した際は、深底の鍋で5人分を炊いた。

ギリギリの量である。

我が家は今の所11人いる。

あ、いや、ハンダールを入れると12人だ。


6人分に分けて2つ?

うーん・・・その方が失敗は少ないか。

エミーとクルアチ、両方に覚えさせると言う意味でも、

2つに分けてやらせてみよう。


昨日買った木箱の中からスープ皿で3杯を掬って鍋に入れさせる。

水を掛けて軽く洗わせ、零れないように水を変えた。

そして深底の鍋に水を足して指先1つ分だ。


12食分の米を用意するには結構な量の水を使用した。

こりゃ炊くにしたって一般家庭では大変だ。

ウチでは自分がいくらでも水を足せるが、

普通の家庭ではこれだけでタライ一杯分の量を消費するのだから、

3食米にすると一体井戸まで何回往復しなければらないのか。


米飯は贅沢品だった。

だからか、粥止まりなのだ。

水道が普及しない限り米のヒエラルキーは上がらないのだろうな。


砂時計をセットして火に掛ける。

ウチの竈門は3つの口があるが、

ラーメンスープと飯盒鍋2つで全て埋まってしまった。


これでは追加の料理が作成できない。

だがウチには釜もある。

こちらに白身を魚醤へ漬け込んで焼いて貰う。

今日の夕食は念願の焼き魚定食なのだ。


大根があるかと聞いたら無いと言われたので、

買って来るようにお願いしたらナズとアナが一緒に買いに行くそうだ。

行ってらっしゃい。


スープ鍋から水が減ってきたら追加し、

米の鍋が噴いたりしたらその時間を砂時計を使って説明したりして、

エミーとクルアチは両方の作業を覚えて行った。


米が焚き上がった頃にヴィーとパニが麺の生地を捏ね上げ、

エミーは駒板を使って細く切ってゆく。

竈門かまどの口が空いたのでクレープ焼き台を設置し、

クルアチにはクレープの焼き方を教えた。

自分だってクレープトンボを使うのは初めてだ。


生地を垂らしたらくるっと回して均一に伸ばす。

確か、焼き台がうっすら見える位に広げていた気がする。

伸ばしながら焼き加減を見てナイフで下をさらうと、

ピリッと綺麗な円状に焼けた生地が完成した。


だが所詮は素人が作った初見の一品。

所々()が入ってしまっている。

これでは売り物にならない。


「む、難しいな・・・。

 穴が空いた物は失敗なので、一緒にしないように注意してくれ」

「ええと、これは上手に焼けたように見えるのですが、

 失敗なのでしょうか?」


「生クリームをまぶして果物を入れるからな。

 穴が空いたらそこから零れてしまうんだ」

「そうなのですね?では焼く際にムラが出ないよう注意致します」


クルアチにクレープトンボを渡す。


彼女もまた初見である。

自分がやってしまった失敗を見ていた訳で、

多少大目に生地を垂らすと、

彼女はができないよう上手く均一にならした。


「如何でしょうか・・・?」


そして最初の1枚が焼き上がった。

上出来である。

悔しい。


「い、良いんじゃないかな。

 じゃあそれを25枚焼いて貰って冷めたら半分に切って置いてくれ。

 次回以降イシャルメダがいたら、彼女にも手順の説明を頼む」

「かしこまりました。では私はこのまま生地を焼かせて頂きます」


「ああ。2つに切ったら籠に入れ、後は果物も切って置いてくれ」

「かしこまりました、そのようにさせて頂きます」


ナズ達が帰って来たのでエミーには大根の皮を剥かせ、

以前作った大根卸しモドキを作るようにお願いした。

卸金おろしがね・・・これも頼もうか。

細かく切り刻んですり鉢で擂るのは絶対大変だ。


まずもって大根を卸して食べると言う文化は絶対無いだろう。

そもそも食べ物を細かく砕くのは、

ミンチを想像して下賤とされる世界観なのだから。


卸金おろしがねがあれば粉チーズも作れるしパン粉も作れる。

料理の幅を広げるためにも、必須アイテムである。


酒場に納品するメニューの下拵したごしらええも終わったし、

自分達が食べる分の夕食も粗方指示ができたので、

後は夕食前に魚を焼いてくれとエミーにお願いして、

我々はハンダールを連れてトラッサの56層へ向かった。


パーティメンバーはナズ、アナ、ヴィー、ラティ、ハンダールである。


調理の指示を出して色々説明も行ったため、かなりの時間が経っている。

29層の攻略をする時間は無いと判断し、

ハンダールの育成に重点を置かせて貰った。


ハンダールはLv38となっているが、

魔物の部屋ばかりを攻略してこれなので、

低階層で戦っていたら時間ばかり掛かってしょうがない。


思えばパニが冒険者となったのも船に乗せて10日は経っていた訳で、

普通に迷宮を攻略して行くのであれば、

ハンダールの育成もまたその位の時間を要する訳だ。

流石にそんなに長い間面倒を見ていられない。


迷宮の入口から中間部屋に飛ぶと、

アナにはボスの待機部屋へ向けて散策をお願いした。

勿論ラティに地図は取らせている。

そうして置けば次回以降楽ができるので。


早速レムゴーレムが4体現れた。


盾が無くなったアナは、

レムゴーレムのパンチやキックを受け止める事ができなくなった。

それに流石のヴィーだって、

2体同時の攻撃をそう何度もとどめては置けない。

通路一杯に広がられては、ナズも行動範囲が制限され無双はできない。


従ってゆっくり目に後退しながら、戦線を下げて行く。

裏にはパットバットもいたようである。

ちょろちょろ飛び交うのが見えたが、

前列のレムゴーレムに邪魔をされてこちらまでは飛んで来ないようだ。


自分は弓と魔法で攻撃を繰り出す。


「旦那様、後ろからピックホッグ2体、レムゴーレム2体です!」


「お、そうか。ではこちらから見えた位で向う側へ移動するからな。

 ヴィー、挟まれたら大変だから一旦逃げるぞ?良いな?」

「「はいっ」」「あいっ!」


「ラティ!ハンダールにゲートを開けたら入るように伝えろ!

 お前も直ぐに入れよ?」

「ええっ?はっ、はいっ。あ、あの、xxxxxxxxx、xxxx──」

「xxxxxxxxx?xxxxxx・・・」


ピックホッグは魔法を使って来る。

今戦っているレムゴーレムの向こう側に逃げてしまうと、

ピックホッグは後列の更に後方へ退ける事になり危険性が高まる。


従って、退避すべきはピックホッグの向こう側である。

その奥に動きの遅いレムゴーレムが見えたので、

レムゴーレムの向こう側、と言う事になる。


ピックホッグが足を止めた。

詠唱マークがあるので早速オーバードライブを使用して弓を引き、

奴の魔法を中断させる。

動きを止めた事でレムゴーレムに追い越され、

2匹のピックホッグは最後列となった。


ではあの裏へ。


「ラティ、ハンダールをそこに押し込め!」

「はっ、はいぃぃ!」「エッ!?xxxxx」


ラティに背中を押されてハンダールがゲートの中へ消えた。

ラティも後に続く。

2人がゲートに消えた事を見計らって、ナズもアナもそこへ滑り込んだ。

ヴィーは少し遅れて。


自分は殿しんがりを務め、オーバードライブをしながら安全に退避だ。


ゲートを抜けると既にナズとアナがピックホッグを抑えており、

戦線の再構築は無事完了していた。

ヴィーがその間を抜けて単騎でレムゴーレムに突撃して行く。


おいおいと思ったが、戦線を下げられるスピードが鈍化するので助かるな。


「無理するなよ、ヴィー!」

「あい!だいじょぶ!」


ヴィーが戦うレムゴーレムに向かって矢を射掛け、

オーバードライブをしながら魔法3連撃を発動させる。

最後にもう一度矢を発射させて自分のターンは終了だ。


MPの回復をするために後はゆっくりと弓を構える。

サンダーストームの2連撃は行わず、

魔法1発分はアクアウォールにした。

対象はヴィーの抑えている2匹だ。


ここまで奥のゴーレムには2ターン分、

手前のゴーレムは1ターン分の魔法が掛かった。

このまま順当にいけば奥から先に倒せる事だろう。

後はヴィーがどの位レムゴーレムを抑えて置けるかに掛かっている。


ま、無理なら逃げて来てくれたまえ。


そんな風に思っていたら、

ラティも画版を自分に預けてヴィーの援護に向かったようだ。

それならば戦線は安定だな。

2対2の向こうに2対2ができた。


アナが1匹を黙らせるのが先か、魔物の殲滅が先か。

どっちでも良い。

できれば皆の負担なく終わればそれで。

∽今日のステータス(2022/07/23)


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv70

  設定:探索者(70)魔道士(47)勇者(36)

     道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(44)

     僧侶(36)目利き(39)薬草採取士(36)


 ・ナジャリ     ドワーフ ♀ 16歳 隻眼  Lv29

 ・アナンタ     猫人族  ♀ 20歳 忍   Lv35

 ・ヴィクトラ    竜人族  ♀ 12歳 竜王  Lv16

 ・ラティ      人間   女 28歳 探索者 Lv49

 ・ハンダール    人間族  男 23歳 探索者 Lv41


 ・ジャーブ     狼人族  ♂ 28歳 聖騎士 Lv25

 ・エマレット    狼人族  ♀ 19歳 料理人 Lv40

 ・パニ       竜人族  ♂ 15歳 冒険者 Lv23

 ・イルマ      狼人族  ♀ 21歳 巫女  Lv30

 ・クルアチ     兎人族  ♀ 18歳 探索者 Lv15

 ・イシャルメダ   猫人族  ♀ 29歳 料理人 Lv12


  ↓


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv70

  設定:探索者(70)魔道士(47)勇者(36)

     道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(44)

     僧侶(36)目利き(39)薬草採取士(36)


 ・ナジャリ     ドワーフ ♀ 16歳 隻眼  Lv29

 ・アナンタ     猫人族  ♀ 20歳 忍   Lv35

 ・ヴィクトラ    竜人族  ♀ 12歳 竜王  Lv16

 ・ラティ      人間   女 28歳 探索者 Lv49

 ・ハンダール    人間族  男 23歳 探索者 Lv41



 ・繰越金額 (白金貨29枚)

     金貨 46枚 銀貨 67枚 銅貨 61枚


  家財道具            (12000й)

   クレープ台            7000

   焙煎機              3000

   水槽               2000


     金貨- 1枚 銀貨-20枚

  ------------------------

  計  金貨 45枚 銀貨 47枚 銅貨 61枚



 ・異世界100日目(昼前)

   ナズ・アナ95日目、ジャ89日目、ヴィ82日目、エミ75日目

   パニ68日目、ラテ47日目、イル・クル44日目、イシャ18日目



 ・トラッサの迷宮

  51 ブラックダイヤツナ  / ※

  52 ラフシュラブ     / ※

  53 ロールトロール    / ※

  54 ピックホッグ     / ※

  55 パットバット     / ※バッドバット

  56 レムゴーレム     / ※ハーレムゴーレム

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― 新着の感想 ―
冒険者として経験があるはずなのに 魔物のことを殆ど知らないのおかしいよねって突っ込まれそうなハンダールくん 多少は魔物との戦闘経験積ませないとね
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