§259 傍観
降り続く雨はもう3日目になる。
長いと言えば長いが、日本だってそんな日はあった。
より故郷に近しい気候のこの地域は、
空気も雰囲気も何処と無く懐かしみを覚えた。
地球の生活に未練がある訳では無い。
ここにいた方が有意義で幸せだ。
ただ、どうしても日本で暮らしていた事を思い出し、
地球だったらアレコレがあったのにと思う事はままある。
ただ、これだけはハッキリしている。
もうちょっと色々な技術系の本を持って来れば良かった。
そこは大いに反省だ。
少年老い易く学成り難しと言う。
生活の知恵を学んでから転移しても良かった訳で。
それこそ山奥で自給生活を営んでいるような方に、
弟子入りしてからでも十分間に合ったはずである。
どうせもう2人は目覚めている。
そして自分の覚醒に気付いたら襲い掛かって来るのだ。
もう今更である。
主従関係よりも如何に主人が満足するかを優先した結果、
彼女たちの出した結論がこれなのだから。
・・・うぶっ。
「ちゅっ・・・んっ」
「おはよう、ナズ」
「おはようございます。今日も天気は宜しくないようですね」
顔だけ横へ向けてアナに順番を許す。
もはや激流に身構える事も無く、ただただ流されるだけだ。
それにしても朝から濃厚なご奉仕を受けてしまうと、
生理現象的な元気が益々(ますます)元気になる訳で。
「アナもおはよう。今日もいつも通り、2人とも可愛いな」
「おはようございます。ご満足頂けましたでしょうか」
満足どころか余計に欲求不満である。
別に他には誰もいないので朝から盛り上がってしまっても良いのだが、
まだ自堕落な1日を過ごすには抵抗感があった。
夜がお預けになった訳でも無いし、昨晩も今日もいつも通り。
支度をしたら迷宮だ。
身だしなみを整えプタンノラの旅亭に戻る。
準備していたエミーとイルマに朝の挨拶を受けると、
イルマは同室で眠っている2人を起こしに、
エミーは隣の部屋で寝る2人を起こしに向かった。
ナズは朝食の配膳の受け取りだ。
プタンノラの外は曇り空であった。
窓を開けると潮の香りが侵入し、
腐ったようなスルメイカの匂いが部屋に蔓延する。
くっ・・・これは堪らない。
慌てて窓を閉める。
こうも湿気が多いんじゃあ食べ物の管理も大変そうだ。
戻って来たエミーへ生ハムの手入れに付いて聞くと、
抜かり無く毎日拭いているそうなので安心した。
高かったし最後まで美味しく頂きたい。
残念な事に朝食は炙ったイカへ麦が詰められて焼かれた物であった。
烏賊飯ならぬ烏賊麦だ。
それでか、窓を開けた時の匂いは腐った潮の香りでは無く、
厨房でこのイカを焼いた匂いであった。
現物が食べられる状態に加工されたものであり、
それから発せられる匂いであると判明すると、
一気に不快感が無くなって食欲を唆る匂いへと置き換わる。
人の感情は難儀で単純だ。
「ご主人サマオハヨーございます」
「おはよう、今日の朝食は烏賊飯みたいだぞ?」
「いかめしー?」
「多分魚醤が欲しくなるだろうから、後で取りに来い」
「おおっ!ハーイ!」
ヴィーが元気良く飛び出して行った。
後は・・・このモゾモゾしている塊を何とかせねば。
「おいラティ、朝だぞ。寝起きが悪いのか?」
「ひゃ、はっ、はいっ、い、い今い今起きます」
今日は転げ落ちなかったが、髪の毛がボサボサで目には隈が浮かんでいた。
「ラティは朝弱いのか?」
「い、いえっ、そそそんな事はああありません」
「夜更かしでもしたか?」
「い、いいえっ、滅相もございませんっ!」
天候のせいか?
迷宮内の気圧の淀みを感じ取れるのだから、
この地域特有の雨の気候がラティには堪えるのかもしれない。
すっかり水になってしまっている桶を1つ持って迷宮へ向かい、
アイスウォールを出しデュランダルで少し割って、
水と氷を交換して戻って来た。
更に万能ナイフのアイスピック部分で少し削り、ラティに食べさせる。
「どうだ?スッキリしただろ」
「あっ、あっ、あのあのありがとうございますぅぅ」
ラティを正面から抱きとめて、撫でてやった。
「ラティは緊張し過ぎだ。もっと気を抜いて大丈夫だぞ。
辛いならちゃんと言えよ?」
+7歳の相手にする事では無いとは思うのだが、
パーティのメンタルに関わる事ならば背に腹は代えられない。
試行錯誤しながらサポートをするしかあるまい、
ラティの瞳に自信の炎が燃え上がる日までは。
「それじゃ、食事を取って来い。もうヴィーもエミーも待っているぞ」
「は、はいっ、い、いい行って参りますっ」
「さて、我々も食事にしよう。ナズもありがとうな」
「いいえ、朝の用意は私の仕事ですので」
健気な娘たちに感謝をしつつ、烏賊の焼き物に齧り付いた。
ん・・・ホクホクだ。
*
*
*
「今日は29層の中間部屋からだが、ちょっとお前達の実力を試したい」
「どういう事でしょうか?」
「私達だけで戦うのですね?」
「なるほど、俺達だけでどの程度戦えるか、実力を示せと」
「ふーん?」「ご期待に沿えるよう頑張ります」
「ラティがパーティを組んでいつもと同じように先導し、
魔物が出て来たら画板は自分に預けてくれ。
パニは自分と見学だ。6人だけで地図を作成できるか見たい」
「はっ、はっ、はいっ、や、やってみます」
「イルマ、お前の魔法が攻撃の要になるので、出し惜しみ無く使って行け。
ノンレムゴーレムは壁魔法、それ以外はウォーターストームで大丈夫だ」
「かしこまりました」
さて、彼女たちだけで迷宮を進められるかどうか見ものである。
イルマも既にLv29。
本来、階層とLvが等しければ理論上攻略はできるはずである。
良い装備に加えて高価なスキルまで付けてある訳で、
火力不足と言う事は無いはずだ。
前衛陣はみな上級職だ。
ヴィーの竜騎士は基本ジョブであるが、
優秀な種族ジョブであり、それももうLv50に近しい。
万が一と言う事になっても身代わりのミサンガを全員分用意してある。
もしこれで十分戦えるのであれば、
自分が外出中にも地図を進められるのでは無いだろうか。
これから自分は暫くの間、
ギアの作成だったり機構物の調整で忙しくなるだろうと予想している。
アナとラティが先行を開始した。
ジャーブ、ヴィーがそれに続く。
ナズ、イルマが最後尾だ。
そのやや後ろを、自分とパニが付いて行く。
ジョブは僧侶を付けた。
いざとなったら自分が回復役として動けるようにするためだ。
自分が手を出さないと言う前提であるので、
獲得経験値上昇や必要経験値減少は効果をなさない。
解除する事でいつでもデュランダルが取り出せるのと、
7thジョブまで開放して英雄を付けた。
万が一の時の体制は万全だ。
最悪の事態の時には時間を停止させて無双する。
時間停止英雄だ。3秒あれば彼女らを救うには十分過ぎる。†
・フジモト・ユウキ 人間 男 21歳 探索者 Lv65
設定:探索者(65)魔道士(39)勇者(29)
道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(36)
英雄(50)僧侶(19)博徒(35)
・BP163(余り12pt)
鑑定 1pt MP回復速度×5 15pt
キャラクター再設定 1pt 武器6 63pt
パーティー項目解除 1pt メテオクラッシュ 1pt
パーティージョブ設定 1pt ガンマ線バースト 1pt
7thジョブ 63pt ワープ 1pt
詠唱省略 3pt
アナが魔物の接近を探知する度にラティは自分へ画板を預けるため後退し、
そのまま戦線に向かって戻って行く。
ラティの戦術は盾回避に重きを置きながらも、
攻撃の手もしっかりと休み無く繰り出せるようである。
アナと基本スタイルは近しいが、アナよりは斬撃が多い。
自分が購入する以前、アナは低層で魔物を抑え込む事が仕事であった。
つまり防御していればいつか主人たちが魔物を倒してくれていたのだ。
そもそも、当初は盾の扱いが上手だと褒められたと言っていた。
アナの攻撃方法は身を守りながら、隙を見て「突く」。
そういう戦術が育成される。
一方でラティは20層まで行っていたと言うのだから、
前衛で戦線を維持しながらも、
しっかりダメージも入れて行く事を要求された。
まあ何て言うか、それが普通だ。
非力が許されるのは魔法使いや僧侶だけなのだし。
サーベルはどちらの攻撃にも優れているので、
全く同じ装備でこうも戦術が違うのかと思うと、見ていて大変興味深い。
お互いに良い所を取り合って戦術を高め合って欲しいものだ。
ジャーブもヴィーもパワータイプ過ぎて何の参考にもならないし、
常人にあれは真似できない。
まだナズの方が槍の名手ですと言える位の、
何とか錬磨を重ねればそこに辿り着けそうな感じがある。
・・・そうそう。
そうやってノンレムゴーレムの股下をスライディングで抜けて、
下から登り飛竜で浮かせて膝を浚い、
すかさず倒れて来たノンレムゴーレムの上に乗って、
ジャンプしながら全体重を渾身の一撃に掛けるドロップスパイクを・・・。
ああ、ごめんなさい。
無理だわ。
暫くナズはボス戦の時にもお供をお願いしたり、
中後列の警戒に当たらせていたので、
戦闘中に何をやっているのか判断できなかった。
魔法の詠唱を的確に止めてくれているのは目撃したが、
軽くトンっと突くだけで自分の持ち場へ戻って行く。
一番不安定な個所をずっと見続けていたので、
必然的に敵の層が厚い最前列しか見ていなかった。
ナズも迷宮の深部へ行くに随って実力も相当上がっていたのだった。
嬉しくもあり、悲しくもある。
非力なドワーフだと言う印象はもう微塵も残っていない。
あれは戦の姫だ。
鍛冶職人ならば天之御影か?
昼はゴーレムを薙ぎ倒し、
夜は主人をベッドに押し倒す。
見た目で判断して迂闊に手を出してしまったボルドレックの次男坊に、
ほんの少しだけ同情をした。
それにしても、1戦はやはり時間が掛かる。
イルマも6回目の魔法で手を休めてしまっている。
MPの回復手段を持たないイルマでは、
魔法の連射もままならずに息切れまでが早いのだ。
休憩を挟まず連戦となると、次は1度か2度しか唱えられないだろう。
自分がパーティに入っていない事で、
ダメージもMPの総量もボーナスアップしていない訳だし。
彼女にもMPを回復する手段を用意した方が良い。
しかし直接攻撃をしなければ吸精のスキル武器は効果を発揮しないし、
イルマが前面に出て戦い怪我をしてしまった場合、
病原を拡散する恐れがあってそれは容認できない。
自分のように弓を使えば良いかもしれないが、
練習もせずに撞っ付け本番で扱える武器でも無い。
矢のストックの問題だってある。
自分はアイテムボックスが無詠唱だから幾つでも持てているが、
イルマの場合矢筒が必要になるし、
それはアクセサリの枠を消費する事になる。
コスパ悪くってとてもじゃないが持たせる訳には行かない。
幸い強壮丸は無尽蔵に作れるので、
後ろで戦闘を見ている間に沢山作って用意してみた。
銅貨用に使っていた小銭袋をポーチの中へひっくり返して空け、
遠志1枠分から180個の強壮丸を詰め込んだ。
「イルマ、魔法を使い過ぎて苦しかったら飲め。
纏めて袋に入れて置くので、補給しながら戦って良いぞ」
「はいっ、ありがとう御座います!」
その後のイルマは3つ魔法を撃ち込む度に1粒を飲み、戦いへ参加した。
魔法使いの攻撃でこのようなコストが掛かっては、
本来は大赤字なのだろう。
だからなのか、貴族しか魔法使いにならないと言うのは。
ただでさえ成れない制約以上に、実用に大きく難がある。
1戦平均4回しか魔法が使えないようでは、深層では役に立たない。
安定して魔法を使うには・・・やはり吸精武器が必要なのだ。
ミチオ君も挟み式食虫植物のカードを手に入れる際に、
大金持ち相手に競っていたっけ。
何としても作りたいと言う相手方の心情が良く解った。
吸精武器を持った魔法使いと言う事なら言わば鬼に金棒、
今後その家は繁栄するのだろうと仲買人のルークも言っていた。
魔法が撃ち放題の魔法使いならばそりゃ重宝されるし引く手も数多。
魔道士のジョブに就ければ、
氷の依頼というアドバンテージを得る事ができる。
それだけでも結構な稼ぎに成るし、ヒエラルキーも高かろう。
そんな事を滲み滲み考えていたが、
無事最初のグループの魔物たちを始末できたようだ。
今回自分は一切手を出していない。
途中回復薬は与えたが、それは事前準備を怠っただけだ。
「問題無く戦えてそうだな。どんどん進んで行ってみてくれ」
「かしこまりました」
「時間は掛かりましたが、私達はこの階層でも問題無く進められそうです」
「久しぶりに手応えがあった気がしますが、昔を思うと随分楽です」
「もう岩のヤツはアタイの敵じゃないなー」
「流石です、ヴィー様」
再びラティが自分から画板を受け取り、アナと先へ進んで行く。
パーティ全体が最初の陣形に戻った。
「ご主人様、私の魔法は役に立ったのでしょうか・・・」
最後尾になったイルマが小声で尋ねて来た。
「ん?ああ、多分1番ダメージを与えたのがお前の魔法だ。
それは間違い無いのだからもっと自信を持って良い。
お前が手を出さない場合、彼らだけでは倍の時間が掛かる」
「そ、そうですかね?では今後も頑張りたいと思います」
「今後、お前たちだけで迷宮の地図作製をお願いする事も増えるだろう。
低層階は既にお願いした通り簡単だったかと思うが、
深層階ともなると魔物の危険度も高くなるし数も多くなる。
その為の練習だと思ってくれ」
「そうなのですね?私達だけで・・・」
「その際に、魔法を撃つタイミングや種類の選定は重要になる。
この階層では水魔法で十分だが、魔物に依っては弱点が異なるので、
どの魔物から先に倒すかと言う事も大事な要素だ。
出現する魔物の構成や弱点、脅威度などはラティが詳しいので、
何魔法をどの魔物へ使って行くかは階層を違える度に尋ねると良い」
「かしこまりました。
・・・ラティ様はそれ程までにお詳しいのでしょうか?」
「ラティを甘く見てはいけない。
彼女はこのパーティの中でも一番迷宮稼業が長く、戦いの知識は豊富だ。
生活の中でのラティはまるで頼りになら無さそうだが、
迷宮の事だけで言うならばラティの実力は本物なのだ。
こと戦いに関しては、ラティの判断に従えば間違い無い」
「そ・・・そうなのですか。見掛けに依りませんね・・・」
恐らく、ラティの力を正しく認識しているのはアナとジャーブ位だろう。
他の者達は迷宮の条理を知らない。
自分はラティの知識を、これでもかなり期待している。
何だかんだ言ってしっかりと攻略中の迷宮の情報を集めて来ているし、
経験が無く出逢った事の無い魔物の知識も持っていた。
恐らくは探索者ギルドや町中でしっかりと聞く習慣があるのだ。
現に昨日だったか、現在の開放階層を聞きに行っていたようだし。
そういった事となると自分では難しい。
まず人間語が解らない上に、
そもそもの常識を持っていないと言う最大のハンデを持っているからだ。
従って自分が持っている知識はミチオ君達の経験した事だけである。
10年もやって来たベテランに、力だけでは敵わないのだ。
知識量だけなら小学生と高校生位の差がある。
物事を知らな過ぎて、何を聞いたら良いのかと言う次元である。
「来ます、ノンレムゴーレム2体、モロクタウルス1体です。
後からロックバード1匹が来るかもしれません」
「わっ、は、はいっ、コレお願いしますぅ」
再び画板を受け取った。
敵と接触直後に、イルマはウォーターストームを選択したようだ。
まずは全体を攻撃し、
弱点を突けるモロクタウルスの早期討伐を図る訳だな。
その後前衛3人が敵陣営の進軍を一列で止め、
ウォーターウォールを撃ち込める布陣を整えた。
イルマは自分の読み通り、2発目は壁魔法を選択したようだ。
ナズがノンレムゴーレムの足元を抜け、敵後列に回り込んだ。
そして逃げようとするモロクタウルスをウォーターウォールへと押し戻す。
前門の槍、後門の大楯である。
4ターンの攻防の末、
物理ダメージと魔法ダメージが蓄積したモロクタウルスは、
そのまま水の中へと溶けて行った。
イルマの魔法は遠慮無く発射されているようだ。
追加でノンレムゴーレムに対してウォーターウォールが設置される。
ロックバードが参戦して来るらしいと言っていたが、
結局敵殲滅までやって来る事は無かった。
認識していた個所と道が近くで繋がっていないのか、
そもそも逸れて行ったのか。
魔物はこちらを認識して最短で詰めて来る訳では無いようだ。
そういう魔物が今後も出て来ないと決まった訳では無いが、
少なくともロックバードは適当に回遊しているだけだと言う事が解かった。
*
*
*
イルマの魔法もそこそこに役立ってはいると思うが、
ジャーブとヴィーの攻撃力もかなりの物だ。
それに戦闘時間が伸びた事で、アナの石化が目立つようになった。
既に上位ジョブであり、それもLv25まで育っている。
Lv10が脱初心者と言う事であれば、Lv20であれば中堅だ。
暗殺撃である一撃必殺は中々お目に掛からないが、
それでも博徒無しで十分効果を発揮している。
戦闘が長引けば1戦闘あたり1回は発動するのだ。
これは凄まじい事だと思う。
最近発動が減ったと感じていたが、
そうでは無くて自分が先に仕留めていただけであった。
3コンボ2ターンで終わってしまう間は、
上位ジョブである忍のスキルも頭角を表し切れないのか。
いやいや、そうでも無いかな。
面倒な魔物に対してはこれまでも状態異常抵抗ダウンを使っていたので、
石化までは確実に早かった。
石化だろうが何だろうが問答無用で弓と魔法だったので、
余り差異を感じて来なかっただけだ。
近接武器であればもうちょっと恩恵を感じていたのかもしれない。
29層後半戦の2/3を進めた辺りでイルマへ渡した強壮丸が尽きた。
ではここからはいつものような構成に戻そうか。
「これまでご苦労だった。
あと一息な感じだがイルマに渡した薬のストックが終わったようなので、
ここから先は元の構成に戻そう。自分も戦線に戻る」
「やはりご主人様の強さは尋常ではありません」
「やっぱり・・・(ご主人様は神様です)」
「これまでずっと、ユウキ様が魔物を倒して行く状況に居ましたので、
俺たちは感覚が麻痺しておりました。
偉大な主人の元で俺を使って頂き感謝の念が絶えません」
「やっぱご主人サマってスゴいんだなー」
(ヴィー様、いけません。そのような話し方は恐れ多いのです)
(え、え、そ、そうか、じゃあナンて言えばいいの)(それはですね──)
「やはり私ではご主人様の足元にも及ばないのだと良く判りました。
僧侶の仕事に専念致しますので、もう一度仕事をお与え下さい」
ちょっと!違うよ!
君たちだけで迷宮に行って貰おうと、狡い事考えてただけだよ。
決してイルマや他の皆をやり込めたかった訳では無いんだ。
・・・これは後で個別指導だな。
「僧侶でも魔法使いでも、どちらも助かっているので心配するな。
その時最良のジョブに替えさせて貰うので、変更した時には伝える。
その際は頭を切り替え、与えられた職務に当たって欲しい」
「か、かしこまりました」
「ラティはどうだ?危険な事はあったか?」
「いっ、いえ、かっ、描く時間が十分ありましたのでっ、
わっ、私も、た、戦えると思いマス・・・」
ふむ。
ラティの手が空けば戦力は不足無くパーティ既定の6になる。
パニがいる分+1かな?
しかしこの構成では回復できる者がいない。
何か崩れてしまったら立て直す事ができないので、
イルマは僧侶であるべきと言う事になる。
そうなると魔法でのアドバンテージが無くなる訳で、
もっと戦闘時間は伸びる事になる。
もう1人攻撃か回復に専念できる者が・・・、クルアチ?
そう言えばうちにはもう1人、秘蔵の奴隷がいた。
彼女の役職をどうしようと考えた事はこれまでに無かった。
そりゃ一緒に生活をしていないからな。
最初から頭数に入っていない。
そういうのもアリかな、位に留めて置こう。
クルアチも屋敷のメイド、従って戦闘経験は無い。
適性すらまだ未知数なのだし。
残りの行程はちょっとだけ夕食の時間を押した位で、
問題無くボス部屋まで到達できた。
連日食事が遅くて済まんな。
文句1つ言わず付いて来てくれる皆を労った。
∽今日のステータス(2022/03/11)
・フジモト・ユウキ 人間 男 21歳 探索者 Lv65
設定:探索者(65)魔道士(39)勇者(29)暗殺者(45)
道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(36)
・BP163
鑑定 1pt 5thジョブ 15pt
キャラクター再設定 1pt MP回復速度×3 7pt
パーティー項目解除 1pt 詠唱省略 3pt
パーティージョブ設定 1pt メテオクラッシュ 1pt
獲得経験値上昇×20 63pt ガンマ線バースト 1pt
必要経験値減少/20 63pt ワープ 1pt
結晶化促進×4 3pt
・ナジャリ ドワーフ ♀ 16歳 隻眼 Lv24 1st
・アナンタ 猫人族 ♀ 20歳 忍 Lv24 1st
・ジャーブ 狼人族 ♂ 28歳 聖騎士 Lv22 1st
・ヴィクトラ 竜人族 ♀ 12歳 竜騎士 Lv49 1st
・エマレット 狼人族 ♀ 19歳 料理人 Lv40 OFF
・パニ 竜人族 ♂ 15歳 冒険者 Lv14 2nd
・ラティ 人間 女 28歳 探索者 Lv43 2nd
・イルマ 狼人族 ♀ 21歳 魔法使いLv29 1st
・クルアチ 兎人族 ♀ 18歳 村人 Lv1 OFF
↓
・フジモト・ユウキ 人間 男 21歳 探索者 Lv65
設定:探索者(65)魔道士(39)勇者(29)
道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(36)
英雄(50)僧侶(19)博徒(35)
・BP151(余り12P)
鑑定 1pt MP回復速度×5 15pt
キャラクター再設定 1pt 武器6 63pt
パーティー項目解除 1pt メテオクラッシュ 1pt
パーティージョブ設定 1pt ガンマ線バースト 1pt
7thジョブ 63pt ワープ 1pt
詠唱省略 3pt
・ナジャリ ドワーフ ♀ 16歳 隻眼 Lv24 1st
・アナンタ 猫人族 ♀ 20歳 忍 Lv24 1st
・ジャーブ 狼人族 ♂ 28歳 聖騎士 Lv22 1st
・ヴィクトラ 竜人族 ♀ 12歳 竜騎士 Lv49 1st
・エマレット 狼人族 ♀ 19歳 料理人 Lv40 OFF
・パニ 竜人族 ♂ 15歳 冒険者 Lv14 2nd
・ラティ 人間 女 28歳 探索者 Lv43 2nd
・イルマ 狼人族 ♀ 21歳 魔法使いLv29 1st
・クルアチ 兎人族 ♀ 18歳 村人 Lv1 OFF
・収得品
鼈甲 × 3 羽毛 × 7
バラ × 18 岩 × 41
・異世界75日目(朝)
ナズ・アナ70日目、ジャ64日目、ヴィ57日目、エミ50日目
パニ43日目、ラテ22日目、イル・クル19日目
プタン旅亭宿泊5/20日目 シュメ旅亭宿泊5/20日目
・ダイダリの迷宮
26 タルタートル / トータルタートル
27 ロックバード / ファイヤーバード
28 モロクタウルス / ボスタウルス
29 ノンレムゴーレム / レムゴーレム




