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異世界迷宮の追従を  作者: えぁりん
♯第卅章 外国
247/394

§234 宝箱

午後からはまた迷宮へ籠る。


ダイダリ21層の中間部屋に飛び、そこから再探索を開始する。

今回は前後に注意しながら探索したが、恐れていた事態は起きなかった。


階層的には安心できる所であるが、一応警戒は続けた方が良い。

縛りプレイをしたい訳では無いのだ。

前回は若干油断があった。


ケトルマーメイド4匹とビッチバタフライの群れを、

雷魔法と中級風魔法で先制して1ターンを終える。

耐性を持っていなければこの階層では等しく2ターンだ。


ジャーブとヴィーが前を抑え、今回はアナも前衛として守りに加わる。

ビッチバタフライはケトルマーメイドに押されて後列、

前列に出て来る偽人魚どもは入れ替わりで4匹が組み交っている。


ケトルマーメイド上空でスキルを詠唱し始めたビッチバタフライを、

ナズが的確に槍を通して止めた。

3人が一気に麻痺をしてしまうかもしれないと焦ったが、

そういえば前衛陣には既に麻痺耐性を持たせていたのだった。


放置しても害は無かったが、魔物を暫く黙らせると言う意味では有効だ。

今度はケトルマーメイド4匹のうちの1匹が、

ビッチバタフライの裏に隠れて詠唱を始めた。


位置的にナズは槍を通せない。

単体水魔法だし脅威は無いが、

それよりももう2ターン目の魔法で始末できる。


この状況でもナズは強引に駆け抜けて行きそうであったので、

その場に留めさせて2ターン目の雷魔法と中級風魔法で葬った。


続いて出て来たのはケトルマーメイド2匹、ビッチバタフライ、

そしてグラスビーが混じる。

奥の方で静止していたグラスビーからは毒針が放たれ、

正面にいたジャーブは避けてかわした。


ヴィーやアナなら盾で止めるがジャーブは仕方無いだろう。

後ろに当たっていないか心配だ。


ビッチバタフライをナズが槍柄で絡め取って落とし、

アナと2人で踏み付けて滅多刺しにする。

この光景はもう見慣れたが、見ないようにしている。

自分が「ああ」は成りたくない。


ジャーブとヴィーはケトルマーメイドを相手にしているが、

未だグラスビーは遠方だ。

あまり放置をして欲しくは無い。


「アナ、奥のグラスビーを取ってくれ!」

「はいっ」


アナが駆け抜けて行ったので安心だ。

盾も持っているし毒耐性もある。


「う・・・がはっ・・・うぐっ・・・ンクク・・・」


そろそろ2ターン目の魔法をと思った所でイルマが苦しみ出した。

恐らくさっきの毒針が当たっていたのだ。

回復が優先か殲滅が優先か。


考えるまでも無い、殲滅させてしまった方が安心して治療を行える。

2ターン目の魔法を撃ち終えて直ぐにイルマの下へ駆け寄る。


毒消し丸を口移しで飲ませるのはマズいだろう。

取り出した毒消し丸はパーティライゼーションで使用した。

イルマの顔が安堵に戻る。


「イルマ、毒はお前の手当てでは治せないが、体力は減る。

 毒の回復は済ませたので手当ては自分で掛けてくれ。

 仲間が毒になった際は毒の治療も大事だが、

 手当てを掛ければ命を落とす事は無いので覚えて置いてくれ」

「は、はい、かしこまりました」


「パニも、前回毒を受けたようだったな?

 何かが飛んで来て当たったら、

 状態異常を受ける可能性がある事を覚えて置いてくれ。

「はっ、はい」


「魔物によって様々だが、今の蜂のような魔物は毒を持っているし、

 蝶のような魔物は麻痺を持っている。

 そういった敵が出て来たらアイテムボックスの詠唱を準備して置いて、

 いつでも薬を取り出せるようにしてくれ」

「かしこまりました」


麻黄マオウから万能丸を2つ生成してパニに渡した。


連続で状態異常に陥るような事は無いだろうから、

何かあった時の備えとしては2つで十分だろう。

前列に関してはナズが滋養丸と万能丸を持っている。

アナもズボンへ括り付けた小袋の中に滋養丸と毒消しを忍ばせてある。


多分イルマは、今回初めて状態異常と言うものを体験したはずだ。

1つ前の階層ではヴィーがパニの治療をしてやった所を見たようだが、

見ていただけなのと実際に本人が体験する事は大きく異なる。

今回の事は良い経験になっただろう。


イルマの手当てが終わるのを待って探索を進めた。


「この奥が魔物の部屋になります」


「うん?魔物の部屋があるのか」

「はい、全ての道を行くのであれば、

 直前にお知らせするだけでも良いかと考えました。

 制圧されますよね?」


「ああ、勿論だ。どの位いる?」

「ええと、誰も入っていないようですので、

 かなりの群れがひしめいております」


「かなりの群れか・・・折角なのでパーティを入れ替えよう。

 ラティ、パーティを解け」

「はっ、はいっ、私も戦いますかぁ?」


「お前はパニと外に居ろ」

「えっ?あ、あの・・・」


「メンバーは入れ替えるが、戦うのはいつものメンバーだ。

 お前はその画板が戦場なのだ。安全そうならその先も描いておけ」

「はっ、はいぃぃ・・・」


ヴィーのLvはこの階層ではもうほとんど動かないだろうし、

ラティのLvが上がれば持ち物を沢山持てて便利だ。


現在のラティはLv40。

21層なので充分上昇が見込める。

パーティからジャーブを外してラティを加えた。


「イルマ、魔物の部屋は初めてだな?」

「はい、ええと?」


「イルマ、魔物の部屋では皆の連携力が試されます。

 沢山の魔物が一度に襲って来ますので、

 これまでの注意以上に警戒しなさい。

 私達は身の安全を高めるため一つに纏まって行動を取りますが、

 それでも他人を守るような余裕はありません。

 私たちが一列になって壁を作りますのでイルマはその後方へ控え、

 何かが飛んで来るようならばよく見て避けなさい。

 宜しいですね?」


アナから怒涛の勢いで説明が入る。

一度にそんな詰め込まれても理解できないだろう?

1つずつ理解させてから次を話さないと──、


「かしこまりました、やってみます」


エーッ!?


今ので良いの?意外と物解り良い方?

お屋敷のメイドが務まる位なんだから、

主人の命令が直ぐに理解できる位の回転の良さはあるのかな?


ま、まあ良いや。

今ので理解できれば大したもんだ。


アナに言われた通り、

魔物の部屋があるらしい位置の壁をペタペタと触って行く。

パニとラティはやや離して主要メンバーだけ寄り固まって移動した。


以前56層のレムゴーレムを制した時のように、

まずは自分がオーバードライブで駆け抜け注意を引き、

その間に布陣を完成させるのだ。


──ゴトン、ゴゴゴゴッ・・・。


この迷宮・・・いや、この魔物の部屋では床が動いたりしなかった。

その替わりと言っては何だが、部屋の入り口付近には盛り上がった個所があり、

それは宝箱を意味していた。


罠、と言うか囮だろう。

迷宮も小賢こざかしい手を使って来よる。

人をおびき寄せるために、わざわざここに出現させたのか。

はたまた偶然か。


それにしても宝箱か。

ミチオ君は通路で発見していたようだが、この目で見るのは初めてだ。


そもそも人が行き交う主要な通路に於いて、

宝箱なんてあったら直ぐに発見されてしまうのだから残っている方が稀だ。

運良く誰かが通り過ぎた直後に湧いた宝箱へ偶然出会う位しかない。


いや、国の政策が影響しているのかもしれない。


50層までしか許可されていないトルキナの迷宮では、

階層攻略報酬も無いし討伐報酬も無い。

迷宮は地道に稼ぎに行く場であって、

臨時の報酬や名誉のためでは無いのだ。


攻略情報も出回っているだろうし、命を落とす者は少ないのだろう。


こちらの国では階層攻略に報酬が出て、討伐報酬も出る。

我先にと無謀な探索者が詰め掛け、その分迷宮は宝箱を保有する事になる。

そんな所にも違いがあるのだな。


感心し終わった所でオーバードライブを使用して飛び込んだ。

一旦は部屋の中央まで駆け抜ける。


ケトルマーメイドの群れの中にビッチバタフライ、

グラスビーと言った空中を制する魔物が入り交じる。

上空を自由に使える、と言う点に於いては分散されており、

床面を覆い尽くす程には至っていない。


地を行く魔物はクラムシェルが5匹、フライトラップが1匹。

いずれも放置したら魔法の危険がある。


敵全体が自分に気付き、一斉に移動を開始する。

オーバードライブ中にサンダーストームを詠唱し、

続いてメテオクラッシュを唱える。


MPが減ったと感じたが、このままだ。

やはり無回復ではここからガンマ線バーストは苦しい。

イルマにも魔物の部屋を経験させたいと言う手前、

使用する線は最初から無いが。


ジャーブ達が布陣を完成させたので、

2回目のオーバードライブを使用してそこに転がり込む。

ダートストームを唱え様子を見守った。


どうやらビッチバタフライとグラスビーだけが生き残ったようだ。

1ターン目の自分の動きはこれで終了、

MP回復のために、詠唱を開始したグラスビーを狙って矢を放った。


勿論全てを狙えた訳では無い。

数匹が毒針を発射して来たようだが、ヴィーとアナはしっかり盾で弾いた。


上空の上段中段をくまなく使って攻め入って来るが、

ジャーブのリーチのある剣に於いては一刀両断するだけの的であり、

ヴィーには自身の体躯よりも大きい大楯がある。


アナはナズとセットであり、

アナでは届かない場所からの魔物の攻撃はナズが叩き潰した。


肩にチクリと何かを感じる。


恐らくグラスビーのスキルか通常攻撃が入ったのだろう。

慌てずアイテムボックスから毒消しを取り出して、

他に受けた者もいる事を考えてパーティライゼーションで使用した。


メテオクラッシュのエフェクトが解けて迷宮の床が顕わになる。

次ターンのサンダーストームを唱えると全ての魔物が煙へと変わった。


「みんな中々良い動きだった、感心してしまった」

「ありがとう御座います!」

「ナズさんの補佐が完璧でした」

「俺はこの位なら全然行けますね!」

「このタテあればラクだなー」

「み、みなさんとてもお強いのですね・・・」


初めての経験であったイルマは恐れおののいている。

流石にこれだけの量の魔物は誰だって怖気付く。

ジャーブやヴィーが堂々としていられるのは経験に依る物だ。

イルマも良い経験になっただろう。


「あの、アイテム拾いに伺っても大丈夫でしょうか?」


部屋の外からパニが恐る恐る部屋を覗いて来た。


この魔物の部屋は扉が閉まらず、外に出ようと思えば出れたようだ。

或いは出ようとすると閉まるとか、

まだパニやラティが外に残っていたため、

全員入っていないと感知されて閉まらなかったのか。


そこら辺の事情は判り兼ねるが、

パニが顔を出して安全を伝えたようで、ラティも続けて入って来た。


「じゃあ2人で拾っておいて」

「かしこまりました」「はいぃ、がんばりますぅぅ」


助かる。


イチイチこの広い空間を歩き回らなくて済むと言う事は、

重装備を纏った前衛陣に取ってはそれだけ負担が減る訳で。


ラティ達が回収を終わらせるまでの間、

アクアウォールを出して水分補給をしながら待った。


「皆も交代で飲んで良いぞ」

「では頂きます」「私は大丈夫です」

「俺は欲しいです」「アタイも飲むー」


「あ、あの、この水は飲めるのでしょうか?」

「いつもご主人様がお出しになったお水でお料理をしていましたよ?」

「そういえばイルマはあの家で生活をしたのは僅か2日でしたね、

 知らないのも無理はありませんか」


「えっ、では水汲みなどは?」

「初めてあの家で世話になった頃は、俺がやってました。

 今ではユウキ様が水を出してくれるので滅多に水は汲まないです」

「アタイもサイショのうちだけだったなー」


「そっ、そうなのですね・・・何でもおできになるのですね、ご主人様は」


何でもできる訳では無いぞ、と心の中で突っ込みを入れた。


「ご主人様、回収が終わりました。もう残っている物は無いかと思います」

「たっ、宝箱の中身は銅の剣でしたっ!」


ショボッ。


正直、宝箱の中身は期待していなかった。

迷宮で力尽きた物の残骸と言う事らしいし、

この迷宮は見付かって間も無くと言う事だから、

まだそこそこの探索者しか集まっていないのだろう。


数日前、案内をして貰った探索者の男からは、

現在は26層が最深階層だと教えて貰った。

中堅より若干手前の探索者たちならば、落とし物だって期待はできまい。


「そうか、ではまたアナとラティが先行して地図を進めて行ってくれ」

「かしこまりました」「はっ、はいぃぃっ」



   ***



その後は地図の作成を進め、中間部屋も通り越した。


「ご主人様、そろそろお夕食の時間です」


「うん、そうか。ラティ地図を見せてくれ」

「は、はい、こ、こちらですっ」


現在22層の中間部屋を越えた辺り、

午後一杯で21層の地図を描き終え、22層は半分まで枝道を潰した。

明日は中間部屋からこの続きを行えば良いだろう。


「では帰ろうか。パニ、いつものように2人を宜しく」

「かしこまりました」「パニおねがーい」

「あっ、でではまず外へ・・・」


今日の探索した21層ではそれなりに収益が得られるのか、

他のパーティはある程度いたようであった。

アナの力であれば彼らの気配を頼りにボス部屋まで直行で向かえたはずだ。


以前のように攻略を目指したのであれば、

既にこの階層を終わらせていたとしてもおかしくはない。

しかし今の我々は枝道を全て潰す事を目標としている。


やはり階層を追うごとに時間が掛かり、

迷宮はどんどん広くなっているのだと感じられた。

今後も全ての枝道を確認すると言う大仕事が続いて行く。

もう何度も同じ結論に達しているが、地図の製作はやはり大変なのだった。



   ***



旅亭の部屋に戻ると丁度良く食事が運ばれている頃合いであった。

エミーが配膳を指示しながら出迎える。


「おかえ・・・なさ・・・ませ」


確かに聞こえる位にはなったが、所々弱々しい。

配膳の方は指差しで指示しているので問題無いのだろうが、

他の用件はどうやって伝えたのだろう。


例に依ってイルマがエミーを抱き締めようと向かって行く。

二人の姉妹愛の邪魔をしても悪いしまあ良いか。


・・・いや駄目だろ!

まず鎧を脱げ。

そして仕事をしているエミーの邪魔をするな。


直ぐにパニ達も帰って来た。

少し雨に濡れてしまったようだが誤差の範囲だろう。

食事をしている間に乾くはずだ。


今日のメニューはチキンレッグのようであった。

1人1皿、握り拳位のサイズの骨付き鶏肉が机に並ぶ。

いつもの切り分ける人がいないので、今日は自分たちだけでの食事だ。


ヴィーの目が輝いている。

恐ろしい。

獲物を見付けたハンターの眼だ。


以前大学の身内で集まってクリスマス会をやった際に、

このサイズの肉を食べた事がある。

大きい割に意外と中まで味が染みており、

それなりに食べ易かった記憶があるが、

この世界ではどうなのだろう。


これまで出されたこの旅亭のメニューはいずれも、

どこかで食べた事がありそうな物ばかりであったので驚きはしなかったが、

こちらの世界・・・こと奴隷の立場で言うならば、

全ては未知の食事なのだろう。


エミーやイルマならば見た事位はあったかもしれないが、

それを自分達が食すのだと言う点に於いて、これまでとは大きく異なる。

エミーに気を取られていたイルマも、鎮座している肉塊には喉を鳴らした。


自分はと言うと、久しぶりに食事の時間へ間に合った事に安堵しながら、

ソファにもたれ掛かって全員の食事が運ばれるのを待った。


給仕が出て行ったのを確認してから食事の挨拶をする。


「では食べよう、今日もご苦労だった。

 「「「「「「いただきます」」」」」」」「は、はいっ!」


早速ヴィーが骨付き肉をかぶり付きに行った。

ま、まあ気になるよな。


自分は前菜からだ。

サラダを1口、ミルク粥にパンを浸してひと口。

そこから大きな骨付き肉だ。


骨の部分を肉を押さえるための専用の棒で押さえ、

ナイフで適量を切り分けで口に運ぶ。

切ると言うより削ぎ落とすと言った方が近い。

この方が見た目にも綺麗に食べられるし、ちょっとずつ食べられる。

何より、食べるたびに手が汚れなくって済む。


アナも真似ようとして、スプーンから滑って皿から肉が落ちた。

イルマも、エミーもだ。

ナズは流石と言うか、上手に肉を削ぎ落とした。


「も、申し訳ありません!このような物を食べた事が無く・・・」

「わっ、私も、申し訳ありません。

 ナイフ自体の扱いに慣れておらず、上手に切り分けられません・・・」

「ごめ・・・さい」


「お前達はヴィーのように掴んで食べて良いぞ?

 別に食べ方まで真似をする必要は無い」

「そ、そうはおっしゃいましても、 

 同じ机に並んで食べさせて頂いている手前、

 同じように食べられませんと・・・」

「そ、その通りでございます。

 少なくともこのように食事をさせて頂いている手前、

 作法は必要ですので・・・」

「ご主・・・の・・・べかた・・・綺麗です」


細かい事を気にする娘達だ。

それだけ自分に対して良くあろうと思ってくれるのは嬉しいが、

慣れていなければナイフとスプーンで骨付き肉を削ぎ落とすのは無理だろう。


「ナズ、他の者の分も削いでやってくれ」

「あ、はい、解りました」


ナズがアナとイルマ、エミーの分まで削いでやって、

ついでに自分の分まで骨を外してくれた。

その後は綺麗な骨の残骸が5つ残った。


ナイフ捌きと言う意味に於いては料理の経験が長いナズなら当然であるが、

エミーができなかったのは何故だろうか。


ナイフのような小刀はエミーに向いていないのかもしれない。


大きな包丁を振り回して豪快に調理する事は可能でも、

繊細な事は苦手なのだろう。

そういえば木の板に模写する際にもエミーは不器用さを露呈していた。


向こうのテーブルでは全員が骨にむしゃぶり付いており、

ある意味正しい食べ方であったので安心した。

ジャーブもヴィーもラティも、その姿の方が似合っている。


お盆に添えられたパピルスの束から1枚を拾って手をぬぐった。

掴んで食べるにしても削ぎ落とすにしても、当然ながら手は汚れる。

これはそのための物だろう。


ヴィーは裾で拭っていたようなので、

パニと目が合った際に首を振って駄目だと伝え、

その後窘められていた。


雨のサンドラッドの夕方は暗く、

食事を中断してヴィーにランタンを付けて貰った。


3つのランタンに照らされながら、

高級な食事の並ぶ2つのテーブルは優雅さと粗雑さが入れ混じり、

今日も夜が更けて行くのであった。

∽今日のステータス(2022/01/10)


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv62

  設定:探索者(62)魔道士(35)勇者(22)神官(31)

     道化師:中風魔法・荒野移動/知力中・知力大(31)


 ・ナジャリ     ドワーフ ♀ 16歳 隻眼  Lv10 1st

 ・アナンタ     猫人族  ♀ 20歳 忍   Lv11 1st

 ・ジャーブ     狼人族  ♂ 28歳 聖騎士 Lv9  1st

 ・ヴィクトラ    竜人族  ♀ 12歳 竜騎士 Lv48 2nd

 ・エマレット    狼人族  ♀ 19歳 料理人 Lv35 1st

 ・パニ       竜人族  ♂ 15歳 冒険者 Lv10 2nd

 ・ラティ      人間   女 28歳 探索者 Lv40 2nd

 ・イルマ      狼人族  ♀ 21歳 僧侶  Lv20 1st

 ・クルアチ     兎人族  ♀ 18歳 村人  Lv1  OFF


  ↓


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv62

  設定:探索者(62)魔道士(36)勇者(23)神官(33)

     道化師:中土魔法・荒野移動/知力中・知力大(32)


 ・ナジャリ     ドワーフ ♀ 16歳 隻眼  Lv12 1st

 ・アナンタ     猫人族  ♀ 20歳 忍   Lv13 1st

 ・ジャーブ     狼人族  ♂ 28歳 聖騎士 Lv11 2nd

 ・ヴィクトラ    竜人族  ♀ 12歳 竜騎士 Lv48 2nd

 ・エマレット    狼人族  ♀ 19歳 料理人 Lv39 1st

 ・パニ       竜人族  ♂ 15歳 冒険者 Lv10 2nd

 ・ラティ      人間   女 28歳 探索者 Lv43 1st

 ・イルマ      狼人族  ♀ 21歳 僧侶  Lv27 1st

 ・クルアチ     兎人族  ♀ 18歳 村人  Lv1  OFF



 ・収得品

   遠志:オンジ   ×  1   蜜蝋       ×  3

   シェルパウダー  × 18   膠灰:コウカイ  × 49

   銅        × 22   スケール     ×  1

   コウモリの羽   × 44



 ・異世界67日目(昼過ぎ)

   ナズ・アナ62日目、ジャ56日目、ヴィ49日目、エミ42日目

   パニ32日目、ラテ14日目、イル・クル11日目

   サンドラの旅亭宿泊7/10日目 シュメールの旅亭出発日



 ・ダイダリの迷宮

  Lv   魔物       /    ボス

  17 フライトラップ    /  アニマルトラップ

  18 クラムシェル     /  オイスターシェル

  19 グラスビー      /  キラービー

  20 ビッチバタフライ   /  マダムバタフライ

  21 ケトルマーメイド   /  ボトルマーメイド

  22 ハットバット     /  パットバット

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― 新着の感想 ―
[気になる点] イルマの毒放置はかわいそうw >以前大学の身内で集まってクリスマス会をやった際に、 時期柄的にちょうどいい話が出てきたのは偶然か?(笑) 上級職はなかなかレベル上がらんねぇ〜 ヴィ…
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