37.嘆きの森影6[『ロマン』と書いて『考えるな感じろ』と読ませたい……]
没したサブタイトル案~[『ロマン』と書いて『ブルース○リー』と読ませたい……]]
〜ただの雑談〜
『喫茶ステラ』、間を置き過ぎたから共通から通してナツメルート再開っ
……一周目はそうじゃなかったんだけど――”あの視線”にすごくゾクゾクってきた二周目だったッ(新発見)
――まぁ、まだ二人残ってるんだけど執筆で手つかず……
京都ザナドゥも第五話で止まってるし……幽霊船戦の中毒視聴も収まりそうにない…………
何でも能力を貰えるんだったら『影分身』が欲しいなぁ(夢)
~Ren side.~
「(サクを背にうつ伏せに落ちる)――(どすん)ぐぇッ」
「(どんっ)――ぅあ~……レンがかたい……(ぐったり)」
「おいコラ」
――異形たちとのカオスな戦場。
そこからサクのお陰でどうにか逃げ延びた俺たちは、遠ざかった戦闘音を耳にしながら大木の上へもつれるように倒れ込んでいた。
「は〜……サクーどいてー」
「……疲れて怠くて力が出ない……」
「アンパンの異形みたいなこと言わなくていいからどけぇい……」
「…………っち……(仰向けに転がる)」
「えー、でかい舌打ちうそぉ……」
「(無視)……すぅー、ふぅーー……」
――だいぶ消耗しているのか、サクが怠惰そのものの動きで横に退いた。
その後、目元に手を当てたまま何度も深呼吸を繰り返す姿から、“ここに至るまでの疲労”がなんとなく伝わってきた。……まぁ俺もだけど。
(――片腕ないなってるし。こっちもヤバかったっぽいな……)「――おっ、やっと“追いついた”」
俺は『状態異常』からサクの惨状を確認し――そこで、向かってくる“知った気配”に気付く。
それは合流までの道中でさんざん”切り砕かれた”『黒煤』と煤玉、そして二本の黒刀だった。……『煤』自体の移動速度が遅くて離ればなれになっていたのだ。
「(左手足を創り直し)――よし。……サク、“血の腕”治そうか?」
自分の手足を戻してから彼女に尋ねる。
「…………いや。“便利”だからこのままでいい。“この後の状況”を脱したら治してくれ」
「うぃ――んじゃあ、キツそうだし『デバフ』だけ取るな……(血の手に触れ)」
[【不惜身命】を任意発動]
[【名前】サク
【状態異常】月詠/暗示/空腹/脱水/欠損/毒舌ダウナー/疲労etc.……]
↓ ↓ ↓
[【状態異常】月詠/暗示/欠損/毒舌ダウナー]
「(疲労蓄積)――に゛ぅ゛っ……重力を感じるぅー……」(あと腹減った~……)
「――ぁ、はぁー……だいぶ楽になった。…………まぁ……一応――」
サクがほんの少しだけ間を空け、一言。
「――――『“ありがとう”』」
……………………。
「…………、…………は~………」(……この木ザラついてて痛いなー)
……………………。じっとしていると疲れがだんだん“ひいていく感覚“があった。……これも『適応さん』のお陰なんだろうか?…………――――
「――――………………(゜□゜)彡えっ、この人いま普通に『“ありがとう”』って言った!?????」
「――長い間つかって喧嘩売ってんのか――?(圧)」
「……カンシャ ウケトル オレ」
「っは、なんだそれ。きも……(微笑)」
――”いつもと違う”サクさんに困惑の俺氏ッ!
だって急に拳がとんでこないし! ニヤケ顔もつくらないし誰ぇ!?
((サクを“視る”)――あぁ。この『毒ダウ』って“門”のアレでソレしたからコレになってんのかはいはい……………………すべて理解したわ(思考放棄))
「――ふぅー。……レン。お前の『錬創剣』枠ってまだ余ってるか?」
「え?――あーうん、二枠増えて残ってる。……というかサクに残してた」(――『剣』のバフないとマジでしんどいからなぁ)
「――レンのクセに気が利くな……不具合か?」
真顔のサクがこっちを見て辛辣な一言を放つ。……いやこの人……性格的に無理やり毒吐いてるんだよね? 本心じゃないんだよね??
「(胡坐をかき)――それじゃあ、“素材選び”から[毒ダウ]にできないか確認してみてくれ。……色々試したいしな」
「(【剣魔錬創】を起動)――ん~、いいけどできっかなぁ。――――あっ、いけたっぽい? サク”これ”見える?」
[リンッ――【剣魔錬創Ⅲ】が発動]
⇒〈銘帰鏤核〉が発動
⇒『装備者』の対象設定を登録できます
⇒装備者:『サク』を登録しました
⇒三つの『素材』を指定してください……
――なんとなく『サクでも扱えるようにしてー』って思ったらできた。……『痒いところに手が届く』ってやつだ!
「見える。(操作をかわり)――――それと、あいつら……特に”お前が連れてきたシもちぃ。属性だかに『執着』ってのがあった。だからこの後は“追ってくる前提”で動くぞ」
「――へ? そうだっけ?…………ぁあ~、確かにあった、かも……」(――“だから”俺ばっか狙うのか?)
「『かも』じゃない。あった。お前の頭にはカニミソでも詰まってるから忘れたんだろ」
「カニて……『脳』には違いないからP○のメモカぐらいの容量はあるよ!(感覚で会話)」
「――『カニミソ』は脳じゃないぞ15ブロック」
「(‘꒫‘ )――え…………え?」
「バカが一つ賢くなったな……まだまだマイナスだけど」
「――(´⌯ ̫⌯`)しょぼーん……」
====================
~~話し合い終了~~
「――――ん……なるほどな。確かにその“ルート”が現実的か……。それで『場所』は?」
「――ダルマになりかけながら『黒煤』投げといた。だからソコの位置はなんとなく分かってる。……まぁ、さっきから“逆方向に移動し続けた”から遠ざかってるんだけど……ははは(乾笑)――」
「――は?…………なんで最初に言わないんだお前バカなのか? 死ぬのか? 踏み潰されたいのかっ?(蔑視)」
(ヒェ――ッ)「(早口)――ごめんなさい途中で『あれ?』って思ったんです言うタイミングを逃したんですワザとじゃないんですごめんなさいっていうかなんだその初めて見る視線っニュータイプか!?」
――俺が『賢くなったw』その後。
一分おきに”門”で居場所を(逆に……)移動しつつ、サクの錬創剣を一つ“調整”。手持ちのアイテムを見直して振り分けていた。
そして、知りえた情報と方針をおふざけ無しで話し合い、“唯一と思われる脱出口”を目印に動き出すことに決めた。……拳は飛んでこないけど、”言葉のマチェット"と”軽蔑するような視線”でぶっ刺してくるなぁこの毒ダウは……。
「(話題転換)――あっ。最後にサクさん。『黒煤の居合刀』と『新しい錬創剣』に適当でいいから“名前”付けてみぃ。新しい能力で“呼んだら手元に召喚”できるようになったから。こんな風に――」
――――ッシュキン
置き去りにしてきた『夜道』を召喚して見せる。
「――え、めんどくさ……」
「いや、ほんと適当でいいから。『あ』でも『あああ』でもさ――(『改名』画面まで出す)」
「(ダルそうに)はぁ~~――」
(たかが名前付けだけでここまでめんどくさがらんでも……)
[リンッ――【剣魔錬創Ⅲ】が発動]
⇒〈銘帰鏤核〉を任意発動
⇒識別名:≪黒煤の居合刀≫
⇒改名:|________
「( ≖_≖)ジー……じゃぁ…………『煤刀――」
⇒識別名:≪煤刀≫――――
(今のサクらしくめっちゃ安直――――
「――・黒憐刃天國』――――( ≖ 。≖)ハァー……」
【剣魔錬創Ⅲ】:『――――!?!?!?!?!』
(※演出上の表現です※)
「――――っっっ!?!?」(――っだ、ッダニィィーーーーーーッッ!?!?!?)
――衝ーーー撃ッ!?
この[毒ダウ]っ――めっちゃギャップありの性格だったぁぁーーーっ!! いやおもしろぉっ!!
――っつーかッ、いま『剣魔錬創』一瞬勘違いしただろう!? 決定メッセ早く出してたよねぇ、早とちったよねぇ今っ!!?
⇒識別名:≪煤刀・黒憐刃天國≫に改名
(――何事もなく進めるなっ!)
「( ≖ 。≖)――おいレン、次」
(――何でこの人っ厨二ネーム付けてんのにすまし顔でノーリアクションなの!? ネタじゃないの!?)「――はいはいどうぞ(感情を押し殺した鋼鉄の対応……)」
[リンッ――【剣魔錬創Ⅲ】が発動]
⇒〈銘帰鏤核〉を任意発動
⇒識別名:≪鳴機の――――
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・
「ッ――あっべ――」(――見つかった)
――急な”悪寒”。……あとなんか風の“ざわ”めき。
それを感じた俺は無意識に目の前のサクを肩に担ぎ、その場から飛び降りていた。そして――
――――ッドォバキッン!!
――俺たちが居座っていた場所を、”上から”大振りの鐘槌が通過――木肌が爆ぜ、残骸が飛散する。
「ぬぉぉおーーっぶねぇっ!?」
「(急に担がれ)ぅ――――おいレン」
「――揺れはガマンっ! “毒”も控えてもろてっ!!」
「――いや。この体勢が楽で。そんで……寝そう(だらーん)」
「ダウナーかぁーーーいッ!? 緩急がめんっどくせぇよっコイツッ!! あと庇って運ばれてるヤツが寛ぐなァッ!! ――――な゛ん゛ッ!?(雷投を緊急回避)」
「(揺れて)っ――――それじゃあもう少し丁寧に運べ。お前と違って女の子は『高級プリン』なんだ。雑に扱うとすぐ形が崩れる。常識だぞ(ぐでー)」
「無茶ぶり言うし例えがイミフぅーーーッ!!!」
『アァァァ~――(ドッズンッ)ア゛ア゛ッ゛ッ――!!?』
「――――(ッガズっ)ガッァァァァアァァァァアッッ!!」
「っげぇッ!! 大将も出てきた最悪っ!!」
「――うぁーー……(めんどくさそうな声)」
――枝の“影”からぶら下がるように這い出し、奇襲までしてきたシもちぃ。
そこからさらに、得物で殴り落とすようにのっぽ野郎までもが影を通って落ちてきた。……追ってくんなよお前らッ!!
「ぐぬぬっ――サク! このまま『目的地』まで突っ走るから色々投げて迎撃ヨロぉ!!……絶対な! 寝るなよっ!! フリじゃないからッ!?(移動開始)」
「(ダラけながら)眠い……が、頼まれてやってもいい。……“作戦”とかはあるのか?」
「勢いでっ――「却下(即断)」――早くねっ?」
「むしろ聞いた[毒ダウ]を褒めろ。…………ハアァァァ~~~、ダっルいッ」
サクが『デカ過ぎんだろ……』ってぐらいの溜息を漏らし、もぞもぞと上体を起こす。
「(ッジ――)――おいレン。尻尾生やして[毒ダウ]が戻る足場にしろ」
「は? もどっ――イ゛ッ(『デ蚊虫』を回避)――いや俺っ――ノ゛ォォ!!(〃を切断)――ジャマくさぁ!!」
足場などの『黒煤』と探知、そして迎撃に全集中してるせいで返事もままならない。
「――お前は『前見て目的地を目指す』『[毒ダウ]の気配に尻尾を置く』――それだけでいい」
「“それだけ”の『それ』がめっちゃ難しいんだけどっ。今みたいにストーカーがハイペースで集ってくる――シィっ! さっきも説明したけど、あのシもちぃなんか“影移動”と“異能霧散”して――なんか知らんヤツ飛んできたァ!?(初見の『亜人くん』)」
――しかも、ここは木々が近い位置に密集しているせいで派手に避けづらく、俺の下手な回避行動と相性が悪いのだっ。……ガッデムっ!
「(足場を駆ける)よっ!――――ん゛っ? いや待ってっ!? なんかアイツ俺より素の移動速度あるくねッ?」
――――――ダッダッダッダッダッダッ……――ッッ!!!
――のっぽに地上へ殴り落とされたシもちぃ。
それが無数の手足を高速で蠢かせながら迫り……なんか『タタリ神』みたいな勢いで追いついてきたのだ!!……キモ怖!
「(見下ろし)だな――――レン。“集まってきてるデ蚊虫・亜人”は、お前が自力でなんとかしろ。たぶんどっかに居る『白兎』とあの『シもちぃ』は……はぁ~~――メンドイけど、[毒ダウ]が対処してやる」
「あらやだイケメンっ!!……でも肩に担がれてのセリフっていう……」
「うるさいだまれ15ブロック。……お前が遅いと嘆きの森影から出るのが遅れる。だから仕方なくだ」
「……いまツンデレった?」(――??『15ブロック』??――)
「前見て準備しろ。ばーか」
====================
~Saku side.~
⇒識別名:≪破威流斑魔≫に改名
(――あー、しくじった。『相手する』なんて言わなければよかったか……)
(最初から最後までレンに任せておけばよかったなぁ……)
(――ダルい。疲れる。横になりたい……――)
揺れながら”適当”に改名を決め――[毒ダウ]はレンの肩から伝い尻尾へ掴まっていた。
しかし、一度『休む』ことを知ってしまったこの体は戦うことを強く拒絶――『『やる気』低下補正』を発症していた。
(――まぁ、さいわい。[毒ダウ]の意識ももうすぐ解けるな……)
――『毒ダウ』という効力が、少しずつ薄れていくのを感じる。
だからこそ、最後の仕事くらいはしておこうと思った。……あとは主人格がなんとするだろうし。
(……一緒に来た亜人の大将――(チラっ)――は、”まだ”トベないから無視)
(追ってくるジャガイモは『言霊』で止めればよくて――)
(――警戒するのを、厄介な『白影』だけに限定する)
――[毒ダウ]が”解ける”前に。
視界に追い縋るジャガイモを収め――『告げた』。
[※【五門顕現Ⅲ】が発動]
⇒一時的に[縁運]極下補正
「――『お前は“フるう”な』――――は?」
――付与と同時に、その”必然”は起きた。
[毒ダウ]と”継骸卿”の間を"爛れた亜人”が横切り――『言霊』の対象をソイツに掻っ攫われたのだ……――――
「っ――――――『摩多羅門』『開け』――――」
――――目の前に”入り口”を顕現。その先に『亜畜生』の後ろ姿を捉える。
「(制作)…………ほぉっ――っ――――ぅ゛ん゛っ!!」
――無言で。背後から『血の投げ縄』を絡ませ、そのまま力いっぱい引き寄せる。そして――――
(”こい”――(召喚))「――ッおどれなにジャマしくさっとんじゃっボケカスがぁぁーーーーッッッ!!!(今日一番の怒声)」
――――ッドォズゥッ――ッッ!!!
――呼び寄せた”錬創剣”でヤツの顔面を”殴り”つける。その瞬間――
――――ッキリキリ――
――――ッガシュッ――――(”機構音”)
――得物の”後端”。撃鉄めいた金属棒が回転しながら内部へ沈む。
同時に、”殴った前端”から一瞬だけ『杭』が伸びた。
――――ッガギィィッ!!
――――ズゥッッドオォォッッン(ッブヂャッ)――――!!!
――刹那。『亜人』の頭部は熟れた果実のように飛び散った。
「思い知ったか痴れ者が――」(使い心地は悪くないな。ヨシ!)
「……………………え?――スゲェーーなにその武器ぃ!! えっ、『剣』じゃなかったのォ!? 殴ったしっハンコみたいに何か飛び出したしッでもなんかカッケェーーーッ!!(幼心爆発っ)」
私が考えた”ギミック武器”のカッコよさに、振り向いたレンが目を輝かせて大はしゃぎ。……でも『ハンコ』て。発想が陳腐だなお前。
「――ふんっ、そうだろーそうだろうー! これが『浪漫武器』ってやつだぞレン! しかも――”刃さえ付いてれば『こんなの』まで創れる”っていう『成功例』だ(ニヤリ)」
「確かにっ!?……俺も創ってみたーいっ!!!」(――あ、この『ニヤケ顔』。”いつものサク”だ絶対(察))
「(ふんぞり返り)ふふんっ、そうだろぉーー!!――――まぁここを逃げ切るまではお預けだけどな(急に冷静)」
「――そっすね!(前向いて全速逃亡)」
(――さて……”戻って”早々、とりあえずムカつく奴で『試し殴り』はしたが…………これからどうするか)
(追ってきてるジャガイモを無力化する前提だったからなぁ……。”楽”な対処方は何も考えてないぞ、私は――)
「ん~…………レン。目的地まで後どれくらいだ?」(半分切ったぐらいか?)
「え゛っ…………ま、まあまあっす……」
「そういうのはいらん。具体的に言え」
「………………………………七割……的、なくらい?」
「――思った以上に遠いわっバカちんがぁ!!」――ッドォズゥ(尾を殴る)
「っすんませぇん!!」(――あ。この感じ”懐っ”)
「はぁ~~…………マジか、だる」(――それまで私が足止めするのか? ジャガイモを?――(じー))
『ア゛ア゛ァ゛ァ゛ーー――!!』――――(諸突猛進)ダッダッダッ……――ッッ!!!
「――えー、しんど……(真顔)」
(……体格差からして正々堂々とか無理だわぁ……)
(う~ん……やっぱりアイツはレンにまかせて、私が雑魚狩りするか?)
(――でもなぁー。『やっぱ無理』って言うのもダサいし、カッコ悪いよなぁ……)
・・・・・・・。
「――私を目的地までぶん投げてもらえば楽できるんじゃね?(ボソ)」(赫血でうまく着地すればなんとか――)
「――ここに悪魔の居るよぉ!? 俺を置いて『楽して待つ』気だよぉこの人でなしィ!!」
「……ひとり言を拾うな。冗談だ……」(――『半分』な)
『ア゛ア゛ァ゛ーー……――――』――――ダッダッダ……――――
――レンと久々の『バカの会話』に興じていると、不意に下の気配と絶叫が”途切れた”。
「っ――サク、くるよ!」
[【明鏡止水】を任意発動]
「――――分かってる。お前は移動と私の気配に集中しろ。速度は落とすなよ」
[【自己暗示】を任意発動]
⇒『急な気配に即反応』
⇒『急な不意打ちは即迎撃』
⇒『目指せジャイアントキリングっ』
⇒『攻撃を受けたら――――
――効くか分からない保険をかけ、両手の得物――『メカメカしい”旋棍”』の感触を確かめる。
動き続ける”雑魚の群れ”は極力無視。
意識を向けるのは、さっきの『デカい気配』と『ウザい白影の奇襲』だけ。
そして――”その攻略のための準備”を始める。
「――ふっ――――」――――ドズゥッン(ッガギィ)!!
――――――ッ――ドンドンドンドンッドドンドドンッドドドンッドドドンッドドドンドンッ――!!!!
「っ――サクぅーーー!? 何で尻尾を狂ったように殴るのっ!? しかも太鼓感覚でっ!!?」
――時間がもったいないからレンのツッコミ(?)は聞き流す。
私はただひたすらに両手の鉄塊を壊れない『黒煤』へ殴りつけた――――ジャガイモを『一撃』でぶっ飛ばすために。
――――ッチ゛チ゛リ゛――ハ゛チ゛ッ゛チ゛――チ゛チ゛リ゛ッ゛ハ゛チ゛チ゛チ゛――――ッッ!!
「っし――」(『蓄電』おっけー!)
――――……………………ズズズッ(気配)
(ん。ちょうど出たな――今度は”待ち伏せ”か……アイツ)
――前方に生まれた『デカい気配』。
私は”電気がバチバチする旋棍”を『重ね』――歯車を”噛み合せた”。
――――チ゛リ゛チ゛ッ゛、ッハ゛チ゛ッ゛チ゛チ゛ッ゛チ゛チ゛チ゛チ゛チ゛ッ゛――――ッ
――――ッガチンッ、ギィギィ――ッシ゛ャ゛リ゛リ゛リ゛リ゛リ゛リ゛――――ッッ
――――ガチャッ、ガチャガチャガチャガチャッ――!!
「――レン、私が召喚まで『コレ』持ってろ――(尻尾に持たせる)」
「ん?――ん゛っ??(恐ろしく速い二度見)」
「『摩多羅門』『開け』――んじゃ、行ってくる(”素手”で入口に飛び込む)」
「はぁ!? っちょ、『何コレ』!? さっきと全然ちが――――――いいやっ了解がんばってッ!!(考えるのをやめた……)」
――――
――
(――っホワー……)『――ア゛ア゛ァ゛~~ーーッ!!』
――私が抜けた先はレンの進行方向、その先で待ち構えている継骸卿の枝の上だ。
攻撃らしい『卑しの群歌』がずっと展開しているのを確認。まずはアレの対処が先だな。……あと、喉枯れないのかコイツら?
[【明鏡止水】を任意発動]
「ふぅーーーー――っ(躊躇なく飛び降りる)」
『ッッ!――(グリュンッ)――ア゛ア゛ァ゛~゛~゛ー゛ー゛ッ゛!!!』
――『警戒心の高いネコか』って感想が出るほどの意外な速度で、ヤツがこちらへ振り向き――威嚇(?)。……敵として完全に認知されたっぽい。
[【明鏡止水】を任意発動]
「――――――」
落下しながら腰のポーチに手を入れ、二つの『結晶体』を取り出す。
『ア゛ア゛ァ゛~゛~゛ー゛ー゛ッ゛!!!!』
――――(『道化師の雷投』)バヂバヂッ――
(”雷”、”投擲”、”弾くの禁止”――)「――『摩多羅門』『開けっ』――」
レンの『証言』と『詳細』で技の傾向は把握済み。
――あとは思考をクリアに、最善の選択を心掛ける。……早く終わらせたいからな。
――――バヂヂバヂッ(入口)――…………
――――(出口)バヂバヂバヂッッ――ザグザッザクッ!!!
『――ア゛ア゛ァ゛ー゛ー゛ッ゛!!!!(痛がるように暴れる)』
私の動体視力じゃまともに捉えられなかっただろう雷投。
しかし――短剣へ暗い電気が帯びた一瞬の『予備動作』を合図に”門”を展開――攻撃を”返す”。
「――――ッふ」
[リンッ――【暗月ヲ背負ウ影】が発動]
⇒〈夜投術・暗器〉を発動。投擲物に[無反射性][隠密]付与
――さらに追撃。
暴れ回るヤツへ両手に持った『結晶体』を投げつけた。
――――(ッヒュン)――パッ、パリッ――――ッボオォォォォォォオーーッ!!!
――結晶が割れる。
すると青白い炎が広がり、大きな図体――そして”一本の腕”を勢いよく焼いた。
[≪浄火の結晶≫:錬金術師たちの手掛けた投擲結晶。投げつけると青白い炎が敵を照らし焼き、深淵をわずかに弱らせる]
『――――――――ッッッッ!!!!』
よほど”効く”のか、暗い輪光が消え、歌が悲鳴に変わる。
自重を支える手足まで使い、必死で炎を払う『焼きジャガ』。……全然うまそうじゃない……。
――――ッド――ッズンッッ!!
――焼かれた腕から大きな鐘付きの武器が滑り落ちる。
厄介な”歌”――そして”天敵ともいえる鐘槌”、一度にその二つを封じることに成功したのだ。……結晶をくれたカラミぃさまさまだな!!
――――(『巡礼の貫き』)ッドッズゥ――ッバギィッッ、ッギュルゥゥッッ――!!!
――――(『嘆きの鈴音』)ッリ゛ィ゛ン゛ッリ゛ィ゛ン゛ッリ゛ィ゛ン゛ッ!!
――しかし、炎を払いながらでも得物を握る手だけはゆるまない。
木肌へ突き刺した槍から”黒い樹根”が爆ぜ迫り、汚い鈴の音が傷を癒そうと響き渡る。
「――だるっ」(――三速、と一速っ)
――――ッ、ッ、ッ、ッ、ッ、ッ、ッ――!!
――――思い付きの”二点加速”。
『脚』――靴裏の『血』を薄く蹴り剥がし、空中を高速で跳ね落ちる。
その機動力を利用し、不規則に迫る黒い根を――『視覚処理速度』の拡張で見切り、すり抜ける。
[リンッ――状態異常[鈍重]を検出]
「(目前まで迫り)――ッ――ぐっ――!!」
――頭痛。吐き気。焦点の僅かなズレ。
”脳”への『緩急操作』を行使した瞬間、仕事を早退できるぐらいのデメリットが襲い掛かる(そんなもんじゃない……)。
さらには『嘆きの鈴音』による弱体化まで重なり、最悪にグロッキーな状態。
「――すぅーーーー――――」
だがもう――ブチかませる距離だ。
「――――”こいっ”!!――(ッズッシンッ!!)――っ!!」
――根を抜け切り、体勢を立て直す。
そして召喚された『破威流斑魔』――その”変わり果てた重量兵器”を、掲げた両手で掴み取る。
――――(ッグリ)――カチッ
――――ッハ゛チ゛チ゛チ゛ッ゛チ゛チ゛チ゛――ッッ
――――ッシ゛ャ゛リ゛リ゛リ゛リ゛リ゛リ゛――ッッ
取った瞬間、持ち手をひねり、飛び出したボタンを”押し込む”。
すると――私より大きいコレが内部の歯車を激し回転させ”鳴動”――『解放』の時を待つ。
「――これが異世界初の『ロマン砲』ッ――――」
得物を下に構え、いまだ燃え盛るデカい図体に向ける。
外套の下から『丸盾』が出てきたが―――時すでに”おすし”。
『――――『パイルバンカァーッ』じゃぁぁあぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっっっ!!!!!!!!』――――――ッドォォッズゥッッッ!
――――ッガッシュ、シュンッ――――(ッ゛ハ゛チ゛ッ゛ハ゛チ゛ッ゛)――――ッッッス゛ゥ゛ッ゛ッ゛ト゛ト゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ー゛ー゛ー゛ー゛ー゛ン゛ッ゛!!!!!!!
――――――――――(衝撃波)ッッッッーーーーー!!!!
――――ッメギャッ、バキバキバキバキィィィーーーッ!!!
――――それは『ロマン砲』の名に恥じない絶大な一撃だった。
足場となっていた太い枝が跡形もなく吹き飛び、ジャガイモの姿も落ちたのか見えない。
――射出された”一対の杭”――それはただ敵を『貫くだけ』では終わらなかった。
激しく迸る『電撃』を纏い、周囲の空気すら殴り飛ばす『衝撃波』を伴っていたのだ。
”赫血”越しでも頭が揺れる。
支えていた血の左腕は『射出』の反動に耐えきれず派手に吹っ飛び、私の体もまた、その勢いに引っ張られて宙へ投げ出されていた。でも――
「――っなっはっはっはっはーーっ!!! ロマン最強ぉ! ロマン砲最強っーぉ!! っだははははっ――――グルーービィーーーっ!!!」
――爽快っ!
――――痛快っ!!
――――――大・興・奮ッ!!!
クセになりそうな豪快な一撃に、『普段』はクールな私も、『少し』取り乱していた――――。
――――――――っ――――ッ(斬撃)――!!??
「(――『血』を蹴ってステップ)――そりゃ悪手だろ、うさ公(ニヤリ)」
――強襲。不意打ち。
それに対する――回避。カウンター。
私は意図して『演じていた』のだ――喜び勇む『道化』をな!…………いやホントホント。
――どこかで”傍観”しているだろう”白兎”を。
――『敵を倒した瞬間の”隙”』、そこに食いつくこの時をっ。
(誰かが言っていた――『隙を見つけると相手の動きは単純になる』ってな!!(受け売り))
(――あれ?『人』相手の話だったか?)
[【明鏡止水】を任意発動]
「――――」
――まだ働いている『視覚処理速度』のお陰で、世界がゆっくりに見える。
そして始めて、しっかりと”コイツを『視た』”。
それはレンが言っていた通りの、”一メートルを超えるほぼ兎”の姿をしていた。
左右に複数の眼を浮かべ、四本の後脚を持つ薄汚れた『白兎』。
伸びた前脚で器用に得物を握り、布に巻かれた奇妙な長剣を振り抜いている。
――――ポロンッ
[【名前】四肢狩りの女王
【種族】獣(深淵)・異形(多眼、多脚)
【レベル】201
【属性】深淵・物理・技巧・噛ミ・出血・偏視・嗅覚・聴覚・狩猟・忍猟・駿脚・執着・収集・残虐
――――
――
【戦技】
・〈???〉]
――空振った体勢。
こちらに背を向けているこのチャンスに、私は片手で背中の『”身剣”の木刀』を掴み、振り抜いた。
「――――ッふ!!」
[リンッ――詳細判明、【戦技】〈妲兎の作法〉を開示します]
――――(ダンッ)ッギューーーンッ――――
――――ハ゛ッキ゛ィ゛ッホ゛ッキ゛ッ゛ッーー!!!
「――――ほえ゛ェ゛!!?」
――――空振った。
な~ぜ~かぁ~、空振った。
私も”なぜ”空振ったかは分からない。
そして同時に――両膝を打ち砕かれていた。………………(ぷちっ)。
[【明鏡止水】を任意発動]
[【明鏡止水】を任意発動]
――――
――
(――『視覚処理加速』)
(――――逃げられると思うなよぉ――(#º言º)ゴゴゴゴゴッッ)
[【自己暗示】を任意発動]
⇒『私に生じる速度も緩急操作の対象』
⇒『異論は認めん。私の速度だ』
――知らぬ間に膝を砕かれ、体がきりもみ回転している愉快な絵面の私。
だが、それを『緩急操作』でぴたりと止め、ついでに”落下速度も無くしておく”。……すっっごい神経つかうんだが、操作……。
「――――ッッ(――ギロリッ)」
――――ッガッシ、ガシッーー
「――――ッギギィィッ!!??」
――パーカーから伸ばした『血の腕』が、当て逃げしようとした気配』の後ろ脚と両耳をまとめて掴み、引き寄せる――――。
「――私はやさしいからなぁ……(ピキッ)……『一発』だけで許してやる――(重量『破威流』召喚)」
[【自己暗示】を任意発動]
⇒『杭は――”刃”』
[リンッ――【刀心桜花】が発動]
⇒〈居合絶刀〉を任意発動
⇒〈月華美刃〉を任意発動
「――――往生しろやぁっ!! こぉんのっクソうさぎぃぃーーーーーッッ!!!!」
――――――――――ッッッス゛ゥ゛ッ゛ト゛ォ゛ォ゛ォ゛ッ゛ッ゛ー゛ー゛ン゛ッ゛!!!!
ごほん。……美少女で清らかな心をもつ私は――――怒りの鉄槌で触れ、クッッソな『白兎』の全身を力強く殴ってあげた のでした。
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[【自己暗示】――]
――――
――
⇒『攻撃を受けたら痛みを我慢して十倍返しッ!』
[〈妲兎の作法〉:空中を蹴り、姿が消えるほどの初速から高速移動する戦技。高速移動時、攻撃威力上昇]
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◇New錬創装備:サク
※元・≪鳴機の双穿≫
↓〈改名〉
≪New≫≪破威流斑魔≫:<双魂の接掌 ☆7><雷禍の釘鉄 ☆5><精巧な歯車 ☆5>を用いた錬創剣
ゼンマイと歯車列を内蔵した一対の殴切兵装、そして歯車をかみ合わせると巨大な『一』と成る”合体機構”をもつ。後端には伸縮式の握柄を備え、殴打と同時に前端に仕込まれた”杭”を高速で打ち出す
殴打を重ねるほどゼンマイが巻き上がり”蓄電”、内部機構の解放で雷杭と霊質を帯びた衝撃波を発生させる
(※柄をひねるボタンが飛び出し、押すと内部機構が『起動』――もう一度押すか、次の殴打で『雷杭/衝撃波』が発生)
pt:190×1.5=240
〖既存〗
筋力:0 体力:0 /攻撃力:0 耐久力:60↑
〖特異〗
電磁力:90↑ 衝撃波:90↑
[<双魂の接掌 ☆7>:一対の体を待つ、繋ぐ異形の両手。対に交わるは、魂の螺旋――回る巡る廻る迴るまわる……断てば互いに裂ける雌雄の接手]
[<雷禍の釘鉄 ☆5>:古代の産物。厄除けの儀式や処刑に用いられていたといわれる鉄杭。雷を導き、内部から破壊する力を有する]
[<精巧な歯車 ☆5>:精巧に創られた部品。歪みのない形は、使用した道具の真価を確かに高める]
◇『潜在能力』の再割り振り
※元・≪黒煤の居合刀≫
↓〈改名〉
≪New≫≪煤刀・黒憐刃天國≫
Pt:300×1.5=450
〖既存〗
筋力:200↑ 体力:200 /攻撃力:0 耐久力:0
〖特異〗
切れ味:0↓ 反動耐性:50↓
Bloodborneで下手だけど『パイルハンマー縛り』をして遊んでた過去――でも”拠点”に現れる『ラスボス?』には勝てず終い………無念
・解説べこ!
――レンがサクとのチャンバラ?で『痛がったり』『避けない』のは、ノリやワザとじゃなくて実際に『痛いし、避けられない』から
原因は、レンが”前世”で『親からの暴力=愛情』と誤認していたため。だからこそ、仲間であるサク(やカラミディア)から受ける『痛み』や諸々には『耐性』が発動しない(『得る』ことはできる)
もちろんレンにその自覚はない。深層心理にまで根付いた認識だからこそ――『親しい相手から受ける”苦”=受け入れるもの』となっているのだ。そして今後も…………
※一章のリメイクではそこの描写を意識して書き直します
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新入り!
≪破威流斑魔≫……五分で考えた当て字
赤べこ
「”鳴機”、『コレだ!』ってなった渾身のネーミングなのに秒で改名……ヽ(゜▽、゜)ノ ウヘヘヘッ!!(狂泣ィ゛)」
アン先生
「――素材の<双魂の接掌 >の特性で合体できるのです♪」
※殴切兵装――双剣&パイルトンファーver.
※合体機構――重剣&パイルバンカーver.




