雑記-黒魔法について
【極秘】黒魔法
これは帝国図書館の禁書を元に作成された、黒魔法についてまとめられた報告書である。この報告書の持ち出しを固く禁ずる。
概要:
黒魔法は白魔法と対を成す体系の魔法である。使うために悪魔との契約を行う必要あり、魔法を使うには自身の寿命をコストとして支払う必要がある。
そのランクは12から始まり、1まで存在すると言われている。ただ白魔法と同様に、1まで到達したという記録は存在しない。現存する記録からはランク4が存在しえた最高位だと言われている。
悪魔:
黒魔法において最も謎に満ちた存在。どこから来た者なのかは不明。いつから存在しているのかも不明。目的も不明。異形の人のような似姿をしていると言われている。
黒魔法使いになるためには悪魔と契約をする必要がある。最初の黒魔法使いは、悪魔を他の黒魔法使いから「紹介」されるという形で関わるとされている。
悪魔との新規契約:
黒魔法のランクは契約を行う悪魔によって変化する。ランク10まで対応できる悪魔であれば契約者のランクも最大10まで契約出来る。
悪魔との契約の際には生贄が必要で、ランクが上がる程に必要な生贄が多くなる。現在分かっている限りでは以下の通り。
ランク12:人間大の生き物
ランク11~9:契約する者の関係者(知り合い、肉親など)
ランク8~4:契約する者の支配する者(部下、領民など)
ランク8からは複数の者を生贄にする必要があり、契約に際して甚大な被害が出始める。その条件ゆえに契約出来る者も限られてくる。
悪魔との契約更新:
契約者は1年に1回は黒魔法の契約を更新する必要がある。更新をしていない間は黒魔法が使えなくなる。更新の際にも生贄が必要だが、ランクに関わらず人間大の生き物であれば問題ない。
この条件ゆえに、封印されたりして長期間契約を更新できていない場合は黒魔法が使えなくなる。
黒魔法使い:
前述した条件を満たした者は黒魔法を駆使する黒魔法使いとなる。黒魔法使いはランク12であっても、召喚魔法を使えるがゆえに危険である。魔法に寿命を使うという特性上、積極的に黒魔法を使おうとする者は少ない。
ただしランク9になると覚えられる生命吸収魔法を使えるようになった者は別である。寿命を奪うことによってそのコストを賄えるためだ。そのためランク9を超えた黒魔法使いには警戒が必要である。
著名な黒魔法使い:
エメリア・フローレンス(ランク9)
表向きは帝国貴族として有名であったが、裏ではモリガンと呼ばれる黒魔法使いとして暗躍していたことで知られている。その二面性、美貌、凄惨な最後から、様々な戯曲のモデルとなっている。
ガロ・ハウルロード(ランク9)
灰色の犬の獣人。現在の帝国に存在している闇ギルドの拠点を統括するリーダーとして一部の界隈では知られている。
アクストリウス・フォン・ベルシュタイン(ランク7)
50年前にグレンフォート王国の筆頭王宮黒魔法使いであった貴族。「青剣」の二つ名で知られる70年無敗であった。レオルドンを始めとする多くの白魔法使いが彼に打ち取られた。
帝国との戦いに国が破れた結果、失脚して王国での立場失い追放された。その後、魔族の国ヴォルガルドに流れ着く。
ヴォルガルドで「新生魔王軍」を結成するも、帝国の白魔法使いアレクシオス、マリア両氏に打ち取られた。
青剣や多重召喚の開発者としても有名。
ルシフェル・ヘレヴォーグ(ランク6)
50年前にヴォルガルドを「魔王」として支配していた魔族。「紅蓮」の二つ名もあるが、「魔王」の呼び名があまりにも世に通り過ぎており、殆ど使われていない。
帝国の英雄的な白魔法使いミリアと英雄アレクスによって打ち取られたとされる。
魔人(ランク6)
別途で報告書が作成されているので割愛。
セレナ・オブシディアン(ランク4)
300年前にグレンフォート王国の前身であったアステリア王国に君臨していたと言われている伝説的な女王。国民を生贄にしてランク4の契約をしたと言い伝えられている。
神話の領域であり、実在したのかどうかすら不明。
黒魔法:
以下に現在知られている黒魔法の一覧を記載する。あくまで帝国図書館の禁書の情報を元に作成されたものであるため、実際とは詳細が異なる可能性あることに留意されたし。
ランク12
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炎撃
コスト:
寿命(任意)
効果:
手の平から炎を召喚する。通常はそれほどの殺傷力は無い。しかし熟練の黒魔法使いが使うと青く光る高熱による「青剣」となり、その危険度は跳ね上がる。
アクストリウス、魔人が青剣の使用者として知られている。
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拘束
コスト:
寿命(詠唱者と拘束対象の力量差)
効果:
手の平から魔法の拘束紐を打ち出し、対象を拘束する。発動までに時間が掛かり、拘束紐の速度も遅いので実戦で当たるケースはまれだが、拘束は強力であり、一度かけられたらほとんど身動きは出来ないので注意が必要。
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召喚
コスト:
魔法陣
寿命(1年)
※要触媒(生物の脊柱)
効果:
脊柱を触媒にして生前の似姿を取った召喚体として使役することが出来る。召喚体の操作精度は魔法陣へ描き込んだ命令の精度に準ずる。
一度に召喚できるのは一体のみ。
隠れた特性として、黒魔法使いを召喚すると、召喚体も黒魔法を使えるようになる。この時に使える黒魔法のランクは召喚体と召喚者のランクの内、最も低いランクとなる。消費寿命は召喚者から支払われる。
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悪魔召喚
コスト:
魔法陣
生贄(前述通り)
効果:
黒魔法の契約のための悪魔を召喚する。
ランク11
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加速
コスト:
寿命(加速対象の大きさと速度次第)
効果:
物体を加速して飛ばす。攻撃手段として用いられるほか、防御手段として用いられることもある。魔王はこれを駆使して竜巻を作り出した。
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獄炎
コスト:
寿命(距離と炎の大きさに応じる)
効果:
目の届く範囲の任意の場所に巨大な炎を作り出す。炎自体にはそれほど殺傷力はないが、規模が大きくなるとそれに伴い引火の危険も高くなって危険。
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整形
コスト:
魔法陣
寿命(1ヶ月)
効果:
自身の顔を任意に変化させる。誰かに成りすますためには造形を詳細に作り込む必要があり、難易度が高い。一般的には魔法陣に詳細情報を書き込んで使用するケースが多いとされている。
ランク10
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魔手
コスト:
寿命(1年)
効果:
自在に動かせる大きな手を召喚する。攻撃手段のほか、移動手段としても使われることも多い。汎用性が高く、警戒すべき魔法。
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転送
コスト:
魔法陣(2つ以上)
寿命(1ヶ月)
効果:
魔法陣から魔法陣に移動する。魔法陣に乗れば複数を運ぶことも可能。
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整声
コスト:
魔法陣
寿命(1ヶ月)
効果:
自身の声を任意に変化させる。整形と同じく、完全に似せるには準備が必要。
ランク9
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生命吸収
コスト:
寿命(1ヶ月)
効果:
掛けた相手の寿命を奪う。寿命を奪う速度は遅く、戦闘中に使われることはまずない。戦闘不能になった相手に止めを刺すついでに寿命を奪うという使い方がされる。この魔法によって黒魔法使いは黒魔法で消費した寿命を回復することが出来る。
また文字通り寿命が延びるので、これを覚えた黒魔法使いは見かけで年齢が分かりづらい。
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行動制御
コスト:
魔法陣
寿命(6か月)
効果:
掛けられた相手が指定した範囲から出ると、行動できないほどの激痛が頭に走る。範囲は任意だが、制限があるのかどうかは不明。生贄にする相手を「飼う」ために使われることの多い魔法。
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整体
コスト:
魔法陣
寿命(1ヶ月)
効果:
自身の身体を任意に変化させる。これも完全に似せるには準備が必要。整形、整声、整体の三つを併用することによって、完全に他人に成りすますことが可能となる。
これ故に、ランク9を超えた黒魔法使いと敵対する場合には、身内でも警戒が必要になりうる。
ランク8
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爆裂
コスト:
寿命(5年)
効果:
爆発を起こす。投射してからしばらくして爆発が起きるので、気配を感じてからの対処するまでの時間はある。爆発の大きさはある程度調整可能。
一撃で防壁魔法を粉々にするだけの破壊力がある。範囲が広く、対集団性で良く用いられる魔法。
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意思疎通
コスト:
寿命(対象の体格に応じる)
効果:
掛けられた相手は、言葉の違いを越えて会話することが可能となる。魔物に掛けると、意思疎通を掛けた術者と同士なら会話が出来る。魔王はこれで魔物を自軍に組み込んで運用した。
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召喚
コスト:
魔法陣
寿命(1年)
※要触媒(生物の脊柱)
効果:
追加でもう一体召喚できる。召喚の特性は前述通り。この魔法の存在ゆえに、ランク8を超える黒魔法使いの召喚体を多重召喚を用いることで、多くの召喚体を運用することが可能となる。
ランク7
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視界共有
コスト:
寿命(1ヶ月)
効果:
掛けた相手と視界を共有できる。偵察や監視対象の状況確認などに用いられる。負傷した目の替わり使われたケースもある。
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酸霧
コスト:
寿命(5年)
効果:
紅の強酸の霧を発生させる。酸の腐食性は高く、吸い込んだら即死しかねない。武装魔法で作った亜金属くらいならボロボロにしてしまう。極めて非人道的な魔法。
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生命転移
コスト:
魔法陣
寿命(任意)
効果:
対象に寿命を渡す。術者本人に益の無い、珍しい黒魔法。その効力は対象の社会的地位に依存する、とても社会的な魔法。
ランク6
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飛翔
コスト:
寿命(任意)
効果:
自在に空中を飛翔する。その速度は飛竜と比べても遜色ないとされている。
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星落
コスト:
寿命(20年)
効果:
隕石を落下させる。その破壊力は圧倒的で、他の黒魔法の追従を許さない。その分燃費も悪く、通常は連打出来ない。あまりにも取り回しが難しく、歴史上でもあまり使われたことのない魔法の1つ。
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麻痺
コスト:
魔法陣
寿命(1年)
効果:
掛けた相手を麻痺させる。麻痺は強力であり、一切の行動を許さない。非人道的な実験を行う目的で使われることの多い、残酷な魔法。




