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転生女神のちぐはぐな世界  作者: スエラ
説明のない説明書
7/53

7、好きなんです、和名



「で、貴女が説明書?」



一応、聞いてみる。

流れからいって、ほぼ確定事項だけど。



「はい♪わたくし、説明書でありナビゲーター!困ったことがありましたらなんでもお聞きください☆」



一々動作がデカイ。苦手なタイプだが―――かわいいから問題なし。



「ふぅん。こいつ、ウザいな。」



ミズは思ったことがそのまま出てしまう。仕方ないことだが、もう少しオブラートに包むべきだ。


「ちょっと口閉じてろ。名前は?」



「ないです☆わたくしは今説明書という以外は全て真っ白!貴方の質問や決めたことに応じて中身が出来ていくのです☆」



「・・・・・・・・・・・・しばらくいるってことか?」


「いいえ!ご主人様の世界が消えるまでだよん♪ご主人様にはこれから世界を作っていただきます☆詳しい説明をする前に、わたくしの名前を決めて下さい♪」



「え。面倒臭い。てか、ボクが君の主人なの?」



今、自分たちの名前を決めたばかりなのに。はっきり言ってもう出てくる気がしない。



「はい!そこの男はご主人の(しもべ)ですよね?にしても、何の説明もしてないのにすごいですねぇ。」



「「・・・・・・僕?」」



何時なったのだろうか。大体、ミズは何かをして出来た訳ではないのだが。



「とにかく!わたくしの名前を決めて下さい♪そうすることで契約が結べますので☆」



とにかく、先に進めたければ名前を決めろということだろう。それは分かるのだが、センス0の自分にこの短時間で3つも名前を考えさせるなんてひどい。もう、なにも捻り出せる気がしない。

なので考えるのは止めよう。



「じゃぁ、説明書からとっておせつで。」



「「なんで!?」」



見事にハモる二人。初対面とは思えない。



「あの〜、それならセツでいいのでは?」



ピンクツインテが汗をかきながら言う。熱いのだろうか。




「ダメ。おせつ。」





好きなんです、和名。

諦めて下さい。





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