6、説明し始めた説明書
大きく深呼吸――――
「よし、次のページいきましょ。ミズ、めくって。」
「へいへい…」
ぺらっとめくるとまたデカイ字で一言。
「説明書よ、人となれ……?」
今度こそ、ボフンという音と煙付きで女の子が出てきた。年は12、3才だろうが、色彩があり得ない。髪はピンク、瞳は紅。なにより、髪型がツインテール。しかも、身長よりも長い。どこの国にもいないだろう。もはや、二次元の世界だ。
「ヤッホー☆貴女が、ご主人様ーっ?ん?キャー♪かわいい!この子何才!?おめめ、くりっくりっ♪」
ボリューム大のノンブレス。仕草もわざとらしい。だが、幼いし何よりかわいい。普段の自分ならウェルカム。むしろ抱きつきたい。が、その結果はもちろん――――
「うー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っあぁぁあぁあぁぁ!!」
「ですよねーっ!!ごめん!ごめんなさい!!泣き止んでください!」
我が娘のボリューム大ノンブレスな鳴き声だ。
「にしても、よく溜めたね!?10溜くらいかな!?大声出してごめんって許して、ね?ね?」
しかも、自分の大声でさらに限界を越えた音量を出してくる。
「落ち着け、自分!!こういう時こそ深呼吸!すー、はー、すー、はー、ほーれ、ミケ。何にもないよー。怖いものないよー。」
深呼吸で焦った気持ちを押さえつけ、ゆっくりあやしていく。
・・・・・・・・・・・・ミケがえずく。
「うわあぁあぁぁ!?大丈夫か!?大丈ばないよな!?落ち着け!!」
慌てるが小声で娘をあやす。決して叫んではいない。
苦しそうだったが少しずつ落ち着いていく。
ちなみにピンクツインテとミズは鳴き始めた時騒いだので一睨みで黙らせた。そのあとも声を出さずに騒いでいたが、特に問題はないので放置していた。
「あのう……」
ピンクツインテがびくつきながら話し掛けてくる。―――そんなに怖かったのか、一睨み。
「とりあえず、ミケに謝れ。」
かわいいものも、娘に害を及ぼすのならムカデ以下だ。
「ごめんなさい。」
「よし、赦す。」
これが男なら少なくともエルボーなのだから、自分でも酷いと思う。




