17、ままならない少女
「言霊使いは言葉で能力を操るのよね?」
おせつと二者面談のように向かい合い確かめていく。
「はい♪」
「言葉はどの程度大事なの?それとも言葉は能力を使うためのコードみたいなものでイメージのが大切なのか?」
「いいえ♪どちらも大切です♪言葉には意味がありますから☆その意味を操ることが能力を操ることにつながります♪ただし、イメージがなければ能力を使うことは出来ません☆」
「それは、火と炎と焔では意味が違うと言うこと?」
「そうですね!『火』で『炎』や『焔』の力を使うことはイメージ次第では可能です♪ただ、言葉に対するイメージは固定されているのでほぼ不可能ですが☆」
「あー、なるほど。うん、なんとなく分かった。」
次に行こう。
「言葉に力を込めると言うのは、能力を使うという意識を持って言葉を発するということでいいの?」
「いいえ♪言葉に特別な意味を持たせる、ということです☆」
「うーん……」
分からなすぎて頭を抱える。
理解力はある方だと思っていた自分の頭を疑いたくなってきている。
「特別な意味を持たせるっていうのは?」
「普段使う言葉には意味が必ずあります♪その意味に沿った新しい意味をその言葉より見いだすということです☆」
果たして同じ言語なのだろうか、と自分に問いかける。
言葉遊びをしているようにすら感じてくる。
(・・・・・・?言葉あそび…)
「・・・・・・さっきの、火に例えるなら、『着火』は『対象物へ火がつくこと』だと位置付ける、ということか?」
「?どういう意味ですか?」
「いや、こっちが言いたいからね!?」
ままならないとはまさにこのことだと思う。
「『着火』=『火よ着け』みたいな感じで考える、ということ?」
「・・・・・・近い、と、思います☆」
なんだ、その吃りかたは。凄く不安になる。
「つまりは、言葉が言葉に沿った事象を起こすと思い込めばいいのか、てことなんだが…?」
「はい、おそらく、そうかと・・・?」
泣きたくなるのはなぜなのだろう




