18、だれかはなしをすすめて
とにかく、言霊については、もうひたすらに慣れるしかなさそうだ。
幸いにも取り出すだけなら出来ているから何とかなると判断する。
「よーし、次にいってみよー。」
「なぁ、これ意味あるか?」
「・・・・・・『梅雨』(つゆ)。」
「うぁ!?血!?・・・ちげぇっすっぱ・・・・・・目に染みる!!」
ツッコミがわりに言霊の練習をしてみたがどうやら成功したようだ。梅肉の雨が降る。
だが、酸っぱい。なんというか空気が酸っぱい。
「『風』で『封じる』。」
緩い竜巻のような風をイメージ。成功。
やはり、本来の言葉のニュアンスに沿ったイメージをつけるのが言霊に力を込めるということなのだろうか。
おせつに向き直る。
ミズは勿論そのまま。雨は止めたので、まあ大丈夫だろう。
因みにミケはこんなに騒いでいても寝ている。驚きだ。
「次にいこう。開発について、だな。」
と言っても、さっきより詳しい説明が得られるとは思えない。
「やってみるしかないか。おせつちゃん、どうすればいいの?」
「さあ?」
「・・・・・・。」
あてにならなすぎる。
「・・・本来、能力の後付けは出来ないんだっけ?」
「はい♪」
「ふーん。『火の玉』」
ふわりと蒼い火の玉を出す。
そしてまたイメージ。
「『炎となれ』」
火の玉は一回り大きくなりゴウゴウと燃え上がる。少し暑い。
「こう言うこと?」
おせつをみやるとやはり暑いのか少し下がっている。
「ちょっと違います♪」
「どう違うの?」
「これは火から炎にしただけです♪言霊ですね☆」
分からない。わからなすぎる。
「どうなれば開発なの?」
「さあ?」
本当に泣きそうだ。




