14、おうちはどこですか
おせつから世界の核を受け取る。
蒼いのは何故なのだろうか。空の色に似て綺麗だ。もしかしたら空が核に似ているのかもしれない、と考えながらくるくると回してじっくり見る。
「何かの評論で、風景画の大半に空が描かれるのは風景の美しさの大半を空が担っているからとあったけれど、こういうのを見ると頷きたくなるわね。」
光に透かすとキラキラとひかる。
それに見とれながら言葉を溢す。
「そんな文章あったか?」
「あった。あのときは空というものが無くてはならないものだから重点を置きがちなだけだろうと思ったけど。」
「別に空が無くたって困らないだろ?」
「バカ丸出し。黙ってろ。」
空が無くては太陽からの光は得れない。雨による水も得られない。
その2つは生きるためには必要不可欠だ。
命の源といえるもののひとつだろう。
空は他にも人に多くの恩恵を地に住むものに与える。
「まあ、そんなことは置いといて。これをどうしろと?・・・はい、ミズ。」
核をミズに投げてみる。
案の定、あーだこーだと吠えているが放っておく。
「能力で核に設定を刻みます♪」
おせつもあざとい笑顔で受け流す。
だんだん自分に似てきたようで複雑だ。かわいいからいいけど。
「どうやって?」
「能力を使います☆ご主人様の場合、核に言霊を発するだけです♪」
だからどうやって?なんて聞かない。聞いたところで返ってこないことを自分はこの何日かで学んだ。
「能力と言われてもねぇ…」
数日の間にマスターしたのは物を取り出す力だけだ。
ピョンとおせつが跳ねる。
「期限10日前をお知らせします☆」
「期限って?」
「世界を創るまでの期限です♪」
「それを越えるとどうなるの?」
「ご主人様が消去され、仮の神により100年世界を動かした後、新しい世界を創造するためのものをその世界から選抜します♪」
何度も言うが自分は能力がほとんど使えない状況だ。
「帰りたい…」




