9、傷ではなく記憶
暗いです!
何故急に、と思われるかも知れませんが暗いです!!
わたし、ちょっと鬱りそうなくらい暗いです。
え?ボクだけ?きっとそんなはずは・・・・・・
飛ばしても大丈夫なようには頑張ります。
スエラ
「と、いうことで!あらかた決まった訳だし、休もうぜ!!てか、休む!疲れた!!」
ベッドを出してダイブする。
「ふわふわですなぁ。気持ちよいですなぁ〜!」
ゴロゴロと転がりながらひさしぶりの柔らかい寝床に感激する。
「おせつちゃん、お休み。ミズも、お休み・・・永久に。」
「はいな!お疲れ様です♪」
「いや、それ永眠じゃね!?」
かわいいおせつに手を振り、うるさいミズを無視する。
ベビーベッドを横につけ、ミケを入れる。
「よし!じゃぁ、お休みなさいなのです♪」
なんだか、無性に眠い。これだけ眠いのもめずらしい。
目を閉じると身体が布団へと染み込んでいくような感覚がする。
この調子ならすぐに深い眠りにはいるだろう。
『ほら、母親になった訳だしさ、看護師になろうとしてる訳だし。その辺詳しく知っといた方がいいのかな〜、て。』
『・・・・・・いわゆる、発達障害やな。精神的な発達が遅い。』
『そっか、あれ、大人になったら、普通になるかな〜とかおもってたんだけど。やっぱ、無理か!!』
―――やめて、聞きたくない
『そやな。あんたの場合、耳が悪かった。耳の聞き取りが下手で聞いたことが頭に入らへん。やし、・・・・・・』
―――知りたくない
『後はあれやな。空気が読めへんというか、うまいこと人の輪に入れへん。言わんでいいことを言うてしまう。昔、言うたやろ?言う前に・・・・・・・・・』
―――分かってるいらない
『治るもんじゃない』
――――――そんなこと、痛いほど身に染みて理解ってる!!
『努力していくしかない。』
「ウカ!!」
目を開けると目の前にはミズ。その後ろでおせつが心配そうに見詰めている。
「―――っはっ、はぁ、はぁ、んぐっぅあ、、たおるっ、ぅひっひっ・・・・・・」
「過呼吸か!?」
頷くことも出来ない。
これは逃げだ。こんな女々しいのは自分じゃない。やめろ。止めろ。
「これ、口に当てろ!」
何か肌触りのいいものを渡される。
それに必死で食らいつき、大きく息をする。
「袋とかだせねーのか!?」
「無理です!!ご主人様以外誰も能力を使うことは出来ないです!!とにかく、落ち着いて!ご主人様が安心することが何より重要なのはわかってるでしょ!?」
「くそっ!・・・はぁ、落ち着け。一人じゃない。大丈夫だ。」
―――死ね。
「いつも、出来ているだろう?しっかり、息を吐いて、」
―――ウザイ
「数を数えよう。ゆっくり10だ。1、2、」
―――消えろ
「・・・7、8、」
―――――※※※
「ぅあっ、はあ゛っ、や、いや、やめっやだ、ゆるしっいやっいやだっう゛、ごめっ、ごめぅなさ、」
身体が震える。何も考えられない。視界が揺れる。
違う。こんなのは自分じゃない。自分は強くて、そこらの男なんかよりずっと強くて。
何も聞こえない。怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
「うかっ!!」
「ぅあ…ミズ…?」
「大丈夫だ。俺たちはいつだってお前の味方だし、否定しない。絶体に離れない。」
誰かの鼓動が聞こえる。あたたかい。
「ミズ…」
「・・・そばにいる。俺はお前だ。」
「・・・ねる。」
頭が割れそうだ。




