2、やる気のあるうちに進めよう
「生き物ってどんなのがいるの?」
分からないことは調べるより聞いた方がはやいに決まってる。
ということでおせつに質問してみる。
「それはですね!よいしょっと…っ♪」
おせつが地面…真っ白で地面と言っていいのか分からないが……に手を突っ込み何かを取り出す。
本のように綴じられたそれの表示にあたるところには『カタログ』とでかでかと書かれている。
「これをご覧下さい☆」
「なにそれ?」
差し出されたそれを受け取りながら聞いてみるととてもいい笑顔を惜しみなく向けながら答をくれた。
「わたくしの知識の該当する部分を分かりやすくまとめて形にしたものです☆」
パラリと開いてみる。
それぞれの分類別に分かりやすくイラスト付きで解説されている。さながら、図鑑のような形だ。
((そういうことが出来るなら最初からやってほしい!!))
口に出さなかったがミズとまさに異口同音となった瞬間だった。
「よし、はやく決めちゃおっか。」
ツッコミはもうしてはダメだと自分の中の何かが判断を下す。それに従い、気を取り直して話を戻す。
ミズも同じ結論に達したのか何も言わなかった。
「色々あるわねぇ。」
面倒だ、とは口には出さない。ミズは分かっているようだが。
パリパラと捲りあらかたの内容を確認する。
元図書委員(6年間)の経歴は伊達ではない。読むだけならすぐに終える。それがたとえ指先から肘まであるものだとしても大方の内容だけならすぐにすむ。
「さて、ミズさん。」
確認も終わり、大体内容をつかみ、答えを出す。
「なんだか嫌な予感がするなぁ…」
ミズが頭を抱えるが無視して宣言する。
「可能な限り全部ぶちこもう。」
その方が楽しそうだ。
ミズが沈没した。が、決定を変える気はない。
「なんでそうするかなぁ〜っ・・・・・・」
ミズが沈みこんだまま分かりきった問いかけをする。
「んなの、決まってんじゃん。」
「その方が絶対楽しい。」
この、悦楽主義者め。
ミズが唸りながら溢した言葉に、悦楽の意味を知っていたのかと驚いた。




