26、やっと始まる初めての
「んで、世界を創るんだっけ?」
疲れたのでゴロリと仰向けになりながら聞いてみる。
「はい♪」
立ったまま、ニコリと笑い、応える。
おぉ、かわいい。かわいい娘は何してもかわいいんだな、と思いながらその一方で思考回路のおかしさにそれなりに参っていることを自覚する。
(もう、かえりてぇ。ねてぇ。いや、かえるとこないけど。)
大したことはしていないはずなのに大分眠い。
「具体的にどうするわけ?大まかに教えてくんない?」
「最低限、決めなければならないことはいくつかありますが、それ以外はご主人様がやりたいようにやられれば大丈夫です☆」
ピースした手を右目にかざしながら言う。かわいい。ミズなら絶対潰してた。
「やりたいようにって?」
「そのままです♪ご主人なら出来ます!」
「いや、出来ますって言われても……」
さすがにゴロゴロしてられなくて、上半身を起こしながら突っ込む。
いくらなんでも丸投げすぎないか。
「思うがままになさってください☆」
相変わらずかわいい。かわいいが言っている内容がひどい。
思わず頭を抱え込む。
なんだか、疲れがもっとすごいものを引っ張ってきそうだ。例えば、頭痛とか。すでに痛いような気もするけれど。
「いいの、それで…?」
「もちろん、いいんです♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プツン
何かがきれた音がする。
さて、どこから聞こえたか。
「あ、やばいー・・・よなぁ…逃げたいなぁ……?」
ミズがぼやく。内容はもちろん聞こえない。
「言ったな、このやろう!やってやるよ!どうせ、するしかねぇんでしょ!!・・・・・・ミズ!!」
「サー、イエッサー!!」
なぜか直立で敬礼するミズ。
「うぜぇ!!やるぞこんにゃろ!!話し合うぞ!耳かっぽじって聞け、意見だせ!!」
「イエッサー!!」
さて、どんな世界になるんだか。
でも、自分が創るのだから、それはもう、ひどい世界だろう。いろんな意味で。
「おせつちゃん!死ぬほど働いてもらうかんね!!」




