25、難しい話はゆっくりいこう
十数分経ち、取り敢えず落ち着きその他を取り戻す。
もちろん、ミズは潰されたままだ。疲れたのか、一言も発しない。屍のようだ。静かでとても助かる。
「さて!話を戻しましょう。」
何の話をしていたのか思い出せないが。くそぅ、全てはミズのせいだ、と八つ当たり気味に考えながら思考を巡らせる。
「能力について話してたんだよね?後は練習あるのみかな…?」
おせつを見やるとてけてけと近寄ってくる。
ダメだ。かわいい。かわいい。
「そうですね!基本的には能力に限界はありません☆あるとしたらそれは自分で決めてしまった限界ですね!ただ、過去に干渉するなど、『今』を変えることは出来ませんのでご注意を♪」
「やろうとしたらどうなるの?」
「全てが終わります♪」
にぱっと笑いながら言う。物騒な言葉でも仕草は変化しない。
これはこれですごい。
「全てって?」
「これから創る世界ですね♪世界には核があり、起こった物事は大小関わらず刻まれます☆どんなに小さい物事でもそれを変える出来ません☆しようとすれば核は崩れ、世界が終わってしまいます☆」
ニコニコと笑顔で説明するおせつ。だが、中身が中身なので、一緒に笑うなんてこと出来る訳もなく苦笑いをかえす。口がひきつっているのが自分でも分かる。
「分かった。気を付けよう。」
「そこで絶対にしないと言わない辺り、お前らしいよな〜。」
いつの間にか復活し、こちらへ来たらしいミズがしみじみと言う。
象の像がどうなったのかとちらりと見やると浮いた状態で止まっていた。
匍匐前進の要領で出てきたのだろうか。努力は認めるが出てくる必要なかったので戻したい。
「あたし、出来ない約束はしない主義なの。」
あの像で何か別の嫌がらせが出来ないかと考えながら応える。
「・・・・・・よく言うよな」
・・・面倒だし、大きすぎて邪魔なので片付けよう。
「像さんお疲れ様。小さくなってお人形さんになぁれ。」
シュルシュルと小さくなっていき、手乗りサイズでとまる。
「よしっ!武器一つゲット!!」
「武器って言った!?それ、どう使うつもり!?」
「もちろん、」
ミズを潰したり潰したり潰したりに決まってるでしょ?
と笑顔で教えてやるとミズは無言で頭を抱えていた。




