23、羞恥心は人一倍あります
「泣かないで下さい!ボクが悪ぅございました!謝るから泣くな!!ほーらぁ、たかーいっ高いっ!!」
上へ放り投げてみる。
しかし変わらず絶賛、大泣き中なミケ。
自分が悪いのだけれども、参る。
世の中の母親ってやっぱり凄い。
「ほーら、抱っこ。ね?ね?」
自分でも何いってるか分からないがとにかく話しかけ続ける。
しかし、泣き止む様子は泣く。あ、噎せ始めた。
「あーっ!もう!!分かったよ!分かったから!」
絶対に嫌だけど。仕方がない。今回は全面的に自分が悪い。
「おせつちゃんとばか!」
「俺の名前、馬鹿じゃねえよ!?」
「うっせぇ、ボケかす。黙れ。・・・・・・おせつちゃん。悪いんだけど、耳ふさいで、目を閉じててくれるかな?あるいは一時退席。・・・ゴメンね?」
おせつちゃんは頭を傾げる。
「えっと、何故でしょう。」
おせつに有無を言わさずニコッと笑い掛けるとミズが何故かおせつを説得させ始める。
そして、おせつは了承の意とともに目を閉じ、耳をふさいだ。
「・・・これで泣き止まなかったら知らないからね。」
息を吸い、静かに吐き出す。
そしてもう一度吸い、
自分は歌い出した。
といっても、子守唄など知らない。
自分はボカロ好きでしかも激しい歌をよく聞いていたので、知ってる曲はバラードっぽく歌うしかない。
そんな面倒なことは嫌なので即興で作る。
メロディは幼い頃から習っていたピアノを生かして。歌詞なんてものはなく、ただ響きのいい音を思い付くまま並べていく。
「・・・クロァユロゥチェ
ヴァロィテュニエ・・・・・・」
ただ、自分で作ると外国語っぽいなんちゃってや演歌のような調子になるので人には聞かせたくない。
よって聞かせない。
聞いたら殺す。
殺意を以て殺す。
「・・・・・・・・・もったいないよなぁ」ボソッ




