一章六話-正義の定義付け-
全くもって主人公陣営は出てきません!
2025年2月3日…研究所内…
「おい、ティーン!」
部屋の中に怒号が響く、でもいつもの事。
もう人間として生きられる権利も保障も体を作り変えられた時に既に無くしていた
「侵入者がいた時、攻撃しなかっただろ!?」
爽やかな見た目とは裏腹に、可哀想な程に人格が酷い
専門的な道に行くとどんな人間も捻くれるものかな。そう思い、ため息をつき答える
「あれは侵入者ではありません」
淡々と告げるティーンに男は再び激怒する
「嘘をつくな、あれは侵入者。第三者だ!」
間髪を入れず再び言葉を発する
「0番、1番」
それを聞いた瞬間、男は戦慄する。
言葉を失い黙りこくった男を横目にティーンは部屋から出る
「それでは打ち合わせがあるので失礼します」
言葉を返す間もなく、足早に部屋から去ったティーンも目に入らず。男はずっと固まっていた
それを見かねたとある研究員が声を掛ける
「良かったじゃないっすか。シューニャとエークが見つかって」
男は深く考えて言う
「だがなノガレ、あいつらはもう敵だ。センスも能力値に置いても最強だ」
能力値の参考になればと、適当なファイルを引っ張り出し、めくっていく…
「……おかしい。」
顔が青ざめる、何故記録資料がない。
あいつら自身が持ってったのか…?そうとしか考えられない。もう脱走した者達の記録を使うことなど滅多にない、ここにないということは到底あり得ない。
そう、その予想は当たっていた
「はぁ…」
嫌になってしまうな、コレだから頭のいい人と忠誠心が強い人は苦手なんだ…閉めたドアに寄りかかる形で体重を預ける。
さて、正規品として打ち合わせを進行しなきゃ。
……嫌だな、あの人達皆連携バラバラだもん
そう思いつつも打ち合わせ部屋に小走りで向かっていった
「人が足りない、ダスとギャーラェとナオですね」
いつもこの三人は自由奔放に動いている、仲良くするのは別に良いけど。任務とかちゃんとやってほしい
先程までの雰囲気を消し、鋭い隼のような眼光を放つ
「まぁいいや、始めます」
………
打ち合わせは順調、傍聴者も来なかった。今日はいい日だ
終盤、ドアが開く。出てきた人物を見据え、淡々と告げる
「遅刻、ですね。もう打ち合わせは終わりです」
それを聞いて、絶対に反省していない態度で三人は謝る
「さーせん」
「すいませんでした」
「すんません」
情のこもらない言葉を聞いたティーンは、脅す。ここでは殺す事も恐喝する事も当たり前だ、道具は正常に動くべき。使えない道具から間引かれていく…
「貴方達…殺処分されますよ?」
それを聞いた瞬間、顔に明らかに動揺が浮かぶ。
……何言ってんだろ、私も殺されてもおかしくないのに
…その前にあの子達が私達を外に出してくれるとありがたいな…
ため息をつき、少しばかりの猶予を与える
「内容は他の人から聞きなさい、次何かしでかしたら…」
さっきまで組んでた腕を下ろし、ギラギラと光る鋼鉄の刃を見せつけて言う
「私の手で、どうにかしないといけないので」
実際は正規品同士で殺し合うのはルールに反する。
本当にただの脅しに過ぎない事だが、この様子だと信じてそうだな、ちゃんと規則学んでから来て欲しいものだ。
時間が経って落ち着きを取り戻した男はノガレに確認を取る
「ノガレ…シューニャはもう数年前に俺等を殺して、出ていったよな…?」
他人にとっては言ってる事が分からないだろう?
何で殺した奴が生きてるんだとか、謎に思うだろう
……だがそんな事は今は頭の片隅に置いて、いつか分かることだから
「あぁ、出ていったよ。ロイズ、事実だろ?」
ノガレは問いを問いで返す、そして頭の中で思い出す、毒を使って体を弄んだあの日から、光を失った美しい顔を…そして、俺を殺した時に壊れた笑顔を見せた事を…
きっとロイズも同じ事を考えている、ほんの少しだけ顔が緩んでいた
「事実だな、殺すにはもったいない、上手く捕獲してここに持ってくる。4人全員だ、あの中にはアートもいただろう?それが次の任務だ…」
ノガレに指示を出す、さぁシューニャ共、どんな抵抗を見せてくれるだろうかな…
次なる目的を見つけ、気分が上がる。
完全に自分が勝利する未来を想像していた、ロイズであった
一応書いておきます
怒鳴る人がロイズ、とある研究員がノガレです
反対にならないように…
次の章でまた会いましょう
次章投稿予定日…6月下旬か7月上旬




