一章三話-刺客と救済者-
GWは頑張ってみます
今話の桜たちの目的は「夢は本物か、まだ実験は続いているかを確かめる」です
2025年1月31日…
ピュルルル…
何でこんなところに鳥がいるんだろ
「アンタ、どうしたの?」
弱々しく鳴く鳥に私は問いかける、そうすると鳥は片翼を広げた。切り傷の痛みに呻く鳥を私は確かに見た…
〜痛い、助けてください〜
「起きて、みずほ」
何だ、夢か…久しぶりに見たな
少し柔らかい夢の感触の余韻を感じて、起きる寸前の言葉を思い出す
「ねぇ桜、弱った鳥をこの辺で見た?」
何となく夢ではない気がした、同じ出来事が現実の人物だかに介入したような感覚…
「弱った鳥はいないよ」
その言葉に違和感を感じた、普通に言うならいないよの一言だけで良いのに
「偶然…かな私も同じ夢を見たの」
やはり桜も切り傷を負った鳥の夢をみたようだ。けど次の言葉で唖然とする
「起きる前にその鳥は言ったの、私を実験から逃げさせてくださいって」
実験…施設の奴…?でも鳥っぽい奴なんていたか?
でももう私の施設に関する記憶は古いだろう…
「ハヤブサの心臓を移植された正規品がいたの、話し方も似ていたし…」
半ば、話を遮るように言ってしまった
「じゃ、助けに行こう。助けを求めてる奴は助けなきゃ!」
返ってきた反応は結構意外だった
「うん、行こう」
桜は実験に対してトラウマを持っていた、言うとしても皆で行ってだと思った。別に行きたくなきゃそれで良いつもりだったけど…
日が沈む頃に、皆で話した。ただの夢の話だと一蹴されるかと思ったけど、皆信じてくれた。
予知夢なんかよく見ると共感して、今度本当か確かめて見る事にした
ちょうどその時におやじに呼ばれた…
「これ、着てみてくれないか?」
服を手渡されて少し困惑した、いつも食費に回すために服は最低限しかもらわないのに
「お前らは戦うだろう?制服とかでボロボロになられると困るからな」
実際にこの前ボロボロになりかけたしね、うん
おやじなりの気遣いだ、ありがたくもらっておこう
私は和服風、みずほとときわは某・ボーカロイドのような軍服、向日葵は可憐なワンピースだった
どれも生地がしっかりしてて、生半可な刃物では簡単に切れそうになかった。これで心置きなく動けそうだ
2025年2月5日…
もう夜は更け、微かな星明かりが地面を照らしている時にはもう大体の人間は眠りについているだろう。
この時間が安全だろうと思い、今決行する
「行くよ!起きなさい!」
とりあえず研究所に向かってみる、絶対にそこにいるはずだから。待っててね、助けるから
少し入口から離れた茂みに隠れて様子を見る。
「流石に護衛はいるよな、どうする?」
ときわが問う、ちゃんと連携しなきゃ殺されかねないからここはしっかり考えるべきだ
「ぼくが入り口にいとくよ」
向日葵が言う、弓を使えば気づかれずに攻撃できるはず。そんな考えだろう
「私達で中に入るよ」
みずほが私の肩を叩いて言う、まぁ悪くはないかな
「俺も入り口かな、これでちょうどいいだろ」
とりあえず作戦が決まった、これで良い感じにできるはず
護衛に気づかれないように空から建物に侵入する経路で挑戦してみる
氷でできた翼が身体を支える。久々に空を飛んだ、この力は特別じゃなくなってきたからあまり使わなかった
横を見るとみずほも翼が生えてた。やっぱり基礎的な能力だったんだ…
「ここ、この窓から入れそう」
「よし来た!」
みずほが窓を割る、すごい音がした。本当にこれで大丈夫だろうか?
そう思いつつ破片を避けて建物の中に足を進めた…
こそこそ裏話…
実験体の大半には飛行能力が備わっているそう…その方が便利でしょうしね
次の話でまた会いましょう




