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一章四話-事実の交差-

研究所内…

あの頃と同じ様に綺麗に掃除された道具や建物とは裏腹に、鼻腔をくすぐる酷い腐敗臭と薬品が混ざった匂いも、獣の悲痛な声の環境は変わりなかった。

「力弱めたのに思ってたよりデカい音立てちゃったな…」

意外と脆かった(であろう)窓ガラスを見つめてちょっと心配そうな目をしていた。

…足を進めると共に匂いは薄れた。けど強い殺気を感じる気がする

「みずほ、気を付けて」

そう言った瞬間、目の前に何かが振り下ろされる。

何だこれ、カマキリの…カマ?

カマキリの力を持ってるやつは一人しかいない…そいつは強かったはず、だとしたら…この攻撃主は正規品で間違いないっ!

そう頭の中で考察を終えたと同時に再び襲いかかってくる

「みずほ、私が裏に回ってみる」

返事を待たずに私は移動する、普通の人には見えないくらいの速さで

「そっちだな」

やはりカマキリは動体視力がいい、早めに仕留めた方がいいだろう。みずほが良い感じに動いてくれればいいけど

「こっちよ、かかってきなさい!」

みずほが囮になってくれた、ありがたい。

隙をついて、蹴りをいれよう。それなら下手に殺さず、気絶するくらいにはできる

「うぐぁっ」

悶絶して床に膝をつくその様は、とても滑稽だった

「先に行こう」

私達はさらに奥へと足を進めた


一方その頃…

「お前達は何様だ?」

「何様でもねーよ」

護衛の問いかけに対し、合間もなくときわが一瞬で答えを返した。だってもう他人だもん、関係者じゃない

「…話す気はないんだな」

「あったりめぇよ」

睨みを利かせる、何かやばそう

「ときわ…」

文字通り火花を散らしてせめぎ合わないで…

時間もないから…

「あぁ、すまん」

気を取り直してぼくが攻撃の準備をする

辺りは水で満たされ、足元をすくう

そこにときわの雷が加われば痺れて動けなくなるはず

……天を貫く光と共に、轟音が鳴り響いた

目論見通り、護衛は叫びをあげて白目を剥いた。

「どう?苦しい?ぼくの苦しみ、分かった?」

思わず声に出て、ハッとした。でも苦しみを知れてよかったね、電極に繋がれてとても痛かったあの苦しみを。

「…どうする?」

ときわはそんな言葉も気にせず次の事を考える。

「2人が戻って来るまで待とう」

そこら辺に腰を下ろして、休息をとる


「はい、申し訳ありません。」

廊下の一角の部屋から機械の如く、無機質な謝罪の声が聞こえる。

「みずほ、ここだよ」

確信した、この声はあの鳥の声と同じだった。

「どうする?中には多分…別の人もいる」

それから少し作戦を練った、中にいる人間はきっと出てくるまで時間がかかる…

けど、意外とすぐに声は止んだ。今なら行けるだろうか

「…あの…こんな所で何を?」

しまった、バレていただろうか

「私は、」

言葉を遮って言われる

「お願いします、助けてください」

微かに震えた瞳で私達を見つめる、この許しを乞うスタイルも私と同じだった。きっと恐怖に怯えるごと、失敗するごとにこの言葉は刷り込まれて、パターン化したんだろう

「アンタ、正規品…よね?」

みずほもまた、尋ねた。確認の為だろうか、けどそんな見当はすぐに外れた

「はい、正規品ですが…」

まだ怯えた目で質問に答えた、そう簡単に人間に気を許すなとも教えられたのか?()()()()()()()()

「お願い、教えてくれないか。正規品の"ドー"という人と、"アルファ"という人を知らないか?」

珍しく焦った様子で問う、私が見た感じ正規品のコロニーの中には絆が芽生えていたようには私は感じれなかった

もしかして、みずほも正規品だったの?だとしたらあの頃いなかった番号は1(エーク)…みずほはエーク、なんだろうか

「あぁ、知っていますよ」

当然の如く、その者は答えた。

「貴方はエークですよね?」

金色の澄んだ鈴のような瞳でみずほを見つめる…

こそこそ裏話…

実は正規品って抜け出したの含めば14人(15人?)いるんですよね、名前にも共通した点があります

次の話で会いましょう

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