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リアゼノン・オンライン 〜レベルアップするとステータスの数値が減少するデスゲームで、特殊条件をクリアした俺は、ユニークスキル【レベルダウン】で最強を目指す  作者: 八ッ坂千鶴
第2章 (後編※ハイファンタジー)

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第2-86話 燃えるルグアとイフリート

 ◇アレンがアグマ活火山を離れて数分後◇


「さて……。アレンが来るまで耐久戦か……。大歓迎だからいいけど……。誰もいないし、どうせ外部から見えないから装備を全て外してっと……」


 アレンにお使いを頼み、一人活火山内部に残ったルグア。人気(ひとけ)がないのを好機とみたのか防具を外す。

 最初から軽装だった彼女。熱気が充満しているのも気にせず待機。なにかを待っているようだ。


「ふぅ……。クリムいるんでしょ?」

〖お主なら簡単じゃろ?〗

「だね。ねぇ、例の相手に挨拶しないの?」

〖例のとな?〗

「【イフリート】だよ。イフリートだけは私も知り合いだからね」

〖そうじゃな……。我も顔合わせして来ようかのう〗

「事前に頼んでいたこともあるからね。どうやら侵食の影響で、ストレス溜まってるみたいだし。そのストレス発散で私も来ているから」


 【イフリート】。ここでは、よくある火属性の悪魔だが、それはクリスタルに封印されている。

 現在のアルヴェリア各地には、全8体の上位精霊(ハイエスター)が存在。

 それらが一定を維持することで、環境をコントロールしている。

 創世と破壊(ヌル)のゼウスとハデス。雷の(アインズ)トール。水の(ツヴァイ)リヴァイアス。

 闇の(ドライ)バハムート。光の(フィーア)ヘイムダル。風の(フンフ)シルフィード。そして、火の(ゼクス)……。


「イフリート……。今どうしているのかな?」

〖どうだかのう……。我も久々と言えば久々じゃが……。かのゲームボスとなってからは会っとらん……〗

「そう……だよね……」


 イフリートは、火山の噴火活動や地熱発電を担っており、リヴァイアスとの相性がいい。双方が同時に動くことで、湿度を保つのだ。

 そのような相手が侵食されている。進み続ける環境問題。これらは異世界も現実でも大差がないらしい。

 ルグアが待ち望む相手がイフリート。彼女の身体は炎に包まれ、なにかををつぶやく。


「じゃ、最初は挨拶かな? お久しぶりです。イフリートさん。今、救世主を呼んでいるので安心してください。

 鬱憤ばらしは私が相手します。不満全部その業火でぶつけてください。いくらでも温度を上げて大丈夫なので」



 ◇◇◇アレン目線◇◇◇



「また寝てる……。いや、まだ寝てるっすね……」

「アレンさん。バレンを背負って何しているんですか?」

「あ、いや。ちょっとね。団長に頼まれたんすよ」

「そうなんですね」

「そういうガデルさんは、執筆どんな感じなんすか?」


 超特急でシュトラウトに戻り、バレンを連れ出そうとする俺。ここは、バレン達の拠点兼住居の冒険者ギルド。

 急いで団長がいる活火山に行きたいけど、ガデルに引き止められていた。ガデルは小説家を目指す卵で、作者でもある。

 けど、やっぱり作者が本編出てるって、ヤバすぎだよ‼ いつポックリ逝くんだよ‼ 普通のプレイヤーじゃん‼

 後日ウェンドラさんに聞いたけど、システム上ではオンラインとのこと。でも、ここ異世界だよ‼ 何もかもが非常識‼

 特にルグアは神超えて全能神だよ‼ 俺は絶対そう思う。絶対全能神‼ ザ・ゴッド‼ 異常人物‼ ドM馬鹿‼


「ちょっとアレンさん‼」

「あ、すんませんした……」

「別にいいですよ。実は最近執筆が進まなくて……」

「どうしてっすか?」

「いえ、そこまで重大なことじゃないんですけど……」

「重大じゃないって……」


 ――『あー。あー。アレン聞こえるか?』


「団長‼」


 ルグア団長の通信魔法は高性能だから通信環境チェックいらないのに……。長文しすぎたかな? 一息で言えた自分すげー。 

 口の回り良くなったのかな? 俺の呂律覚醒した系? そんなに早口言葉得意じゃないけど、早口言葉言えると嬉しい。 

 誰か早口言葉で勝負してくれる人いるかな? 絶対勝ちたい勝ち取りたお……。うわッ‼ 噛んだ‼ さっき舌かみました‼ てへっ。


 ――『遊んでる場合かよ……。アレン今どこだ?』


「シュトラウトっすけど……。ガデルさんに止められまいた」(舌が痛い……)


 ――『そうか』


「その……。今ぽっと浮かんだんすけど。クエストの控えは?」


 ――『それなら全部ガデルに預けている。あと、さっきアレンが倒したアイアンゴーレムのドロップで、耐燃焼カバンを作って渡しておいた。そこに控えと……』


「控えと? なんすか?」


 ――『イフリートさんに渡す用の水入り瓶40本』


「イフリートさん? って誰?」

「……気持ちよく寝れねぇじゃねぇかよ。うっせぇな……」

「バレンさん。おはようっす」


 愚痴を飛ばして目を覚ましたバレン。どうしても、彼特有の色がわからない。ここに存在していないかのように。

 それより、なんでバレンを連れて来て欲しいんだろ? あと〝イフリート〟さんって誰? イフリートって悪魔だよね?


「チビこそ今どこにいる」


 ――『ん? アグマ活火山だけど……』


「あぐッ⁉」


 ――『服脱いでるし……。イフリートさんに燃やされてるし……。超絶高温の黒炎で全身ファイヤーしてる』


「チビの頭ぶん殴るぞ‼ 俺も人のこと言えねぇけどよ……。一般人が生きてるわけねぇんだぞ‼」


 ――『知ってるよ? それに、イフリートさんとは知り合いだし。あ、これみんなに内緒ね? アレンも他人にバラすなよ‼』


「は、はい。わかりやした……」


 ――『ってことで、こちらからは以上だ。切るぞ‼』


 口調の切り替えやっぱ早ッ‼ 癖の違いわかりやすいし、どうしてできるの? でもこれから活火山に戻らないと‼


「ガデルさん行ってきやす‼」

「待って‼」

「ふぇ?」

「私も一緒に連れてってください‼」

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