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第2-48話 時空の神域精霊 クロノ(リアゼノンバージョン)


 ――神域精霊(レジェンダー)召喚(コール) クロノ



「風の街ラノグロアと繋げてもらいたい」


 ――承知した。時空の狭間を通るが良い


 風魔が聞き慣れない術式を唱え、異世界へのゲートが開くと、周辺が歪み始める。一緒に行くメンバーは私と風魔、雷夜、クリムにガデル。ウェンドラ、フィレンの七人。

 出発の前に呼び止められた私は、アレンがクリムに預けていたという〈スカーレット・ブレード〉を受け取り、鞘をオブジェクト化させて納刀。

 事前にこうしたのは、ゲー厶内のUIが表示ユーザーインターフェースされないようで、それなら装備した方が早い。

 残りのメンバーを〝リアゼノン〟に待機させて、時空のゲートに入る。空間移動は初めてだけど、これも一つの経験だ。


「明理。到着まで少し時間がかかる。前置きとして、説明をさせてもらう」

『たしかに、そこがわかんねぇとだもんな』

「そうだね。フォルテ。風魔さんよろしくお願いします」


 歪みの道は長かった。過去にゲームログインで転移した事があっても、今回はそれとなんか違う。ゲームではないのは、わかっていたことだけど。

 あれから、アルヴェリアを治める人が変わり、今はルナジェインという方が、世界全体を統一。

 時代もユーラス期からルナジェイン歴になり、技術も発展。魔力構造や金貨も変わったとのこと。

 そして、リゲルの故郷だったライナスは、今はアレストロとルナジェインの二つに分裂。世代交代もしていたみたいだった。 


「……風魔。教えてくれてありがとうございます」

「こちらこそ。明理。まもなくラノグロアに到着する。雷夜にクリムにフィレンにガデル。そしてウェンドラも、離れないようにしてほしい」

「了解なんだりょん‼」


 風魔の前置きが終わり、歪みの出口が見えてきた。外に出ると、そこは整備された住宅街。

 人の姿はまばらだけど、新緑色の木々や花壇に咲く花々といった、自然に満ち溢れた世界に心を癒される。

 ボロボロの家屋しかなかったのが、こんな街に変化していただなんて。


「ここがラノグロアって言うんだ……。風車がいっぱいあるけど……」

「風の街。風車があるのはそれが理由。元々はレミリス。フォルテの故郷だった場所。明理。一つ用ができた。ここで待っていてほしい」

「了解しました」


 そう言って風魔は私達から離れる。向かう先には薄汚れた服を着た少年。見た感じ不良ではないと思った。

 思うんだけど、その立ち姿にどとこなく恐怖を感じさせる。今後何かが起きるかもしれない。私はそんな気がしていた。

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