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第2-22話 遊園地跡防衛隊〜掛け声がヤバすぎる件について


※2022年5月06日 文章修正(字数変動あり)

「チェリス‼ けど……。なんで戦車なんすか?」

「そんなのどうでもいいわよ……。それより、標的はあのツバメかしら?」

「そ、そうっすけど……。どうやってそんなに戦車をたくさん……。全部チェリスが?」

「違うわよ。私は何もしてないから。戦車はレノンが手配してくれたものだし、操縦者はゼアンの交渉スキルのおかげよ」

「な、なるほど……」


 相変わらずのチェリス流人間操作。ドSのレベルが格段に上がっている。対して俺は何も成長した実感がない。周りからは成長したって言われるけど……。


「前衛部隊配置確認完了。同じくして、一陣配置確認完了‼ 照準は前方、大ツバメ‼」

「ちぇ、チェリス⁉」


 唐突すぎる指示。チェリスの命令に合わせて戦車の砲台が動く。それも、10台の戦車が一斉に同じ動きをして、銃口はツバメの方で統一されている。

 これだけではない。戦車からぞろぞろと出てくるのは、プレイヤーの群れ。全員横並びに立つと、今度はチェリスが……。


「砲撃用意‼ 遊園地跡防衛隊……」

「えっ⁉」

「ファイアーーーーー‼」

「『ボーーーーール‼』」


 ――ビュシューーーン‼ ズバババババババ……。ドゥウォッゴォォォォォォーーーン‼ バヒュン……バヒュン……バヒュン……バヒュン……バヒュン……バヒュン。ドドドドドドォォォォォ……‼


「どんな掛け声だよ……。ってか、撃ち込みすぎなんすけどォォォォォ⁉」

「まだまだこれからよ♡ 前衛部隊、一陣後退開始。二陣配置準備。照準は変更無し。陣営配置確認完了。砲撃用意‼ 遊園地跡防衛隊……」

「『遊園地跡防衛隊……』」


 ――遊園地跡防衛隊……ファイアーーーーー‼


「『ボーーール‼』」

「だからなんなんすか、『ボール』って……」


 ――ヴォゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォン‼ バキューーン……‼ ズドドドドドドドドォォォォォン‼


「後衛部隊前進‼ 前衛部隊は後衛に回って待機。後衛部隊配置確認完了。一陣配置確認完了‼ 砲撃用意‼」


 ――遊園地跡防衛隊ファイアーーーーー‼


「『ヴォォォォォーーーール‼』」

「違くなってんだけどォォォォォ⁉」


 ものすごい楽しそうに指示を出すチェリス。しかし、目の前は砲撃の弾が飛び交い、魔法攻撃も激しく行われている。

 とめどなく発射される砲弾。一糸乱れぬ動きは、わけのわからない号令で……。


 ――遊園地跡防衛隊フゥワァァァイアァァァーーーーー‼


「『ヴゥゥウォォォォォォルゥゥゥ‼』」


 ――デュウォッビャーーーーーン‼


 射撃音が轟くだけだった……。

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